漢方薬剤師の大久保愛さんに教わる、スーパーの食材でつくるイージー薬膳。今回は、食事のおともに取り入れたい、温かい薬膳スープ3種をご紹介します。
【1】免疫力アップ! 切り干し大根と干ししいたけのスープ
【材料】
干ししいたけ…1枚(約5g)
切り干し大根…………5g
しょうが(千切り)……5g
かつお節…………2つまみ
A.しょうゆ………小さじ2、こしょう……………少々
【つくり方】
❶干ししいたけは水500㎖で戻してから、スライスする。戻し汁はとっておく。
❷切り干し大根は水で軽く洗って適当な長さに切る。
❸鍋に①の戻し汁としいたけ、②を入れ、しょうが、かつお節を加えて10分ほど煮る。
❹Aで味を調えて完成。
乾物パワーで免疫力を底上げ!
切り干し大根のミネラルが体の調子を整え、干ししいたけのレンチナンが免疫機能を向上。栄養が凝縮され た乾物は少量でも免疫力を底上げ!
【2】不眠解消! カシューナッツのポタージュ
【材料】
A.カシューナッツ……約30g 、玉ねぎ(スライス)… 1/4個 、マッシュルーム…1パック
水…………………………200㎖
塩・こしょう……………各適量
豆乳 ……………………… 適量
【つくり方】
❶Aと水を鍋に入れ、軟らかくなるまで煮る。
❷①をブレンダーやミキサーにかけてペースト状にし、塩・こしょうで味つけする。
❸お好みで豆乳を加えるとまろやかになる。
ナッツでよい眠りを♪
睡眠ホルモン、メラトニンの分泌には亜鉛が有効。ナッツ類のなかでも亜鉛含有量がトップのカシューナッツは、良質な睡眠に導きます。
【3】まいたけとキャベツの酒粕入り味噌汁
【材料】
まいたけ………………100g
キャベツ……………2~3枚
昆布 ……………………3㎝
水 ……………………500㎖
A.味噌……………大さじ1 、酒粕……………大さじ1
【つくり方】
❶まいたけ、キャベツは一口大に切る。
❷昆布はキッチンばさみで細かく切って鍋に入れ、水を加えて火にかける。
❸沸騰したら①を加えて5分ほど煮る。
❹火を止めてAを溶いて完成。味見して薄ければ塩(分量外)で調整する。
腸活の決め手は発酵食品!
麹菌の発酵によりできるオリゴ糖が善玉菌を増やし、腸内環境を整えます。さらに豊富な食物繊維が腸内をデトックスして便秘を解消!
教えてくれたのは……
大久保 愛さん
薬剤師、国際中医師、国際中医美容師。漢方カウンセラーとして年間2000人以上の悩みに応えた実績をもつ。近著に五感と食薬を融合した『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』 (KADOKAWA・¥1,500)が発売中。
Mart2020年10月号
スーパーの食材で「イージー薬膳」はじめよう! より
撮影/長谷川 潤 フードスタイリング/佐々木のぞ美 取材・文/森本奈穂子 構成/富田夏子
※掲載したレシピはすべて2人分です。