家庭料理の大定番といえば、外せないのがやはり「肉じゃが」。調理の工程はわりと簡単ですが、ちょっとしたコツで見た目の味わいもぐんとランクアップするんです。そこで今回は、「肉じゃが」の上手な作り方を、料理家・上島亜紀さんの著書『ファミレスよりおいしい 家ごはんの基本』からご紹介します。
肉じゃがはお肉の脂で野菜を炒めるのがコツ
肉じゃがをおいしく上げるコツは、最初に牛肉をじっくり焼き、肉から出た脂でじゃがいもとにんじんを炒めること。余分な油を使わずに済むうえに、お肉の旨みで野菜もおいしくなります。
さらに「料理は見た目もおいしそうに見えることが大事なので、じゃがいもはひと手間かけて面取りをしてください。煮崩れせずにきれいに仕上がります」と上島さんからアドバイスが。
肉じゃがのレシピ
材料(つくりやすい量)
- じゃがいもメークイン(中) 5個
- にんじん 1本
- 玉ねぎ 2個
- さやえんどう 10本
- 牛肉切り落とし 300g
- 酒 大さじ2
- 和風だし 適量
- 砂糖 大さじ1
- しょうゆ 大さじ3
- みりん 大さじ2
つくり方
- じゃがいもは皮をむき、半分に切り面取りする。にんじんは乱切り、玉ねぎは1.5㎝幅のくし形切り、さやえんどうは筋を取る。牛肉は大きければ半分に切る。
- 熱した鍋に牛肉を入れて炒め、脂を出してからいったんバットに移す。
- 2にじゃがいも、にんじん、さやえんどうを入れ、じゃがいもの表面がうっすら透明になるまで炒める。
- 3に2の牛肉、玉ねぎ、酒を加え炒め、和風だしをひたひたの量加える。アクを取りながら煮立たせたら、砂糖を加え、落とし蓋と鍋蓋をして10分煮る。
- 4にしょうゆ、みりんを加えさらに落とし蓋と鍋蓋をして10分煮る。
- 竹串でじゃがいもを刺し、スッと入るのを確認したら火を止める。
見た目も味もランクアップするポイントは?
面取りをすることで、きれいな仕上がりに。混ぜるときは、シリコン製のレードルや木べらを使うと素材が崩れにくいです。
煮物に必須なのが落とし蓋。煮汁の蒸発を防ぎ、しっかりと味がしみ込みます。上に鍋蓋をすると、より早く煮えます。
上島亜紀さん
料理家。食育アドバイザーやジュニア・アスリートフードマイスターの資格を持ち、幅広いレシピ提案で女性誌やメディアで活躍中。 『考えなくていい冷凍作りおき』(ナツメ社)など著書も多数。
撮影/安彦 幸枝 フードコーディネート/上島 亜紀 編集・文/梅津 有希子 WEB構成/長南 真理恵
Mart BOOKS
ファミレスよりおいしい 家ごはんの基本 より再構成