受験フードマイスターの安部加代子さんに教わる、勉強がはかどる「受験弁当」レシピ。今回は、記憶力がアップが期待できるお弁当について、つくり方やポイントを教えてもらいました。
【記憶力アップ】“神経伝達物質”をつくり出すのがカギ!
「神経伝達物質(ドーパミンやセロトニンなど)をつくるために、魚や卵などからしっかりとたんぱく質が摂取できるお弁当です。メインのおかずにDHAが入ったカツオを使うことで、神経伝達物質同士がやり取りする“つなぎ目”、シナプスの発達を促します」(安部さん)
主菜:カツオの甘酢ケチャップ
「お刺身のカツオを使って、ケチャップとポン酢で酢豚風の味つけに。カツオに下味をつけ、野菜を切るところまで前日にやっておくと朝がラクです」(安部さん)
【材料】
- カツオ(刺身)…100g
- [A] 酒…大さじ1、しょうゆ…小さじ1
- 玉ねぎ…中1/2個
- にんじん…1/4本
- ピーマン…1/2個
- こめ油…適量
- 片栗粉…適量
- [B] ケチャップ…大さじ4、ポン酢…大さじ3
- ごま油 大さじ1/2
【つくり方】
- カツオは2㎝角に切り、[A]に漬け込む。(ここまで前日にやっておくと朝がラク)
- 玉ねぎはくし切り、にんじんはいちょう切りにする。ピーマンは半分に切り、1㎝幅に切る。
- フライパンに米油を入れて片栗粉をまぶした1を中火で焼く。2を入れてさらに炒める。お皿に取り出す。
- 3のフライパンに[B]を入れて強火で沸騰させ、中火にしてとろみをつける。少しとろみがついたら3、4、ごま油を加えて全体を合わせ、火を止める。
副菜①:スペインオムレツ
具材入りで存在感のあるスペインオムレツは、ケチャップ味の主菜とも相性ぴったり。「オムレツも、具材をみじん切りして電子レンジで加熱するところまで下準備しておけば、朝は卵液とチーズを合わせて焼くだけです」(安部さん)
【材料】
- パプリカ…1/8個
- ベーコン…1/2枚
- 玉ねぎ…中1/8個
- 塩、こしょう…各少々
- 卵…2個
- ピザ用チーズ…25g
- [A ]牛乳…大さじ2、塩、こしょう…各少々
【つくり方】
- パプリカとベーコンは角切りに、玉ねぎはみじん切りにする。耐熱容器に入れて塩、こしょうを振り、ラップをして600Wの電子レンジで2分加熱する。(ここまで前日にやっておくと朝がラク)
- 1.に卵を割り入れ、ピザ用チーズ、Aを加えて混ぜ、卵焼き器で焼く。
副菜②:ちくわチーズと小松菜炒め
副菜②チーズちくわ
真ん中を切り開いて、細長く切ったベビーチーズを入れる。食べやすい長さにちくわを切る。
副菜③小松菜炒め
食べやすい長さに切った小松菜をフライパンで炒め、塩、こしょうで味を調える。
「ごはんには枝豆(冷凍でOK)を入れて、たんぱく質などの栄養と彩りをプラスします」(安部さん)
教えてくれたのは…
料理家・受験フードマイスター 安部加代子さん
野菜ソムリエプロや腸活部ランナーなど多数の食に関する資格を持ち、レシピの開発や食に関する情報を発信している。現在中学生・高校生である2人の息子の難関中学受験の合格をサポートした経験から、お受験Labo主宰としても活躍。@vegelabo.kayo
撮影/中林 香 調理・フードコーディネート/安部加代子 取材・文/富田夏子