【Mart読者のお弁当を劇的添削！映え弁ビフォーアフター④】ふりかけの全面がけはNG！

Mart読者に聞いたお弁当の悩みで多かったのが、「ワンパターンでマンネリ」「うまく詰められない」の2つ。この二大悩みを解決するべく、〝盛りつけ師〞として活躍するもりたとしこ先生が、読者の実際のお弁当を劇的添削。ビフォーアフターで上手な詰め方を解説します。

≪お悩み読者≫
加藤恵理さん（44歳）東京都世田谷区在住
3人の息子（小学生2人､保育園児1人）のママ。「普段は給食ですが、長期休みの際に学童クラブ用のお弁当が必要です」。フルタイム勤務のため約10分で弁当づくり。

【小学生の息子のお弁当】
ご飯にふりかけ。おかずはポテトサラダ、唐揚げ、ソーセージ、アスパラ、ブロッコリー、ミニトマト、玉子焼き、ナポリタンスパゲッティ、キャンディーチーズ。

体が大きく肉が好きなため、肉が多めでいつも似たようなお弁当になってしまいます。彩りが、ブロッコリー、トマト、玉子焼き以外は考えられない……。男子弁当でも、本当はもっとおしゃれな盛りつけにしたいんです！

ふりかけの全面がけをやめればよりおしゃれな映え弁に♪

【ここを変えたい！】
・細長いお弁当箱の場合ふりかけは両端にかけるのがおすすめ
・キャンディーチーズは包みから出す
・ソーセージは切り込みを入れて表情に変化を
・ポテトサラダはひと口スプーンに入れる
・パスタはくるくる巻くときれいで食べやすい

【アドバイス】
品数も多いし、色味もカラフルで上手につくっていると思います。さらにおしゃれにしたいなら、ふりかけに工夫をしてみてください。全体にまんべんなくかけないほうが、ご飯の白が引き立って上品に見えるんです。おかずに少ない色をふりかけで補うのもテクニックのひとつです。

器を使って曲線を描く

ラップを使って斜めに

ボウルや器、ラップなどキッチンにあるものを上手に使って、ふりかけをかけるエリアをつくります。お弁当箱のサイズに合ったものを探してください。

はしで少量つまんで、そのままはしにくるくると巻きつけます。見た目もきれいだし、食べやすいと思います。

食べてるうちにカップがくっついてきちゃいがちなポテトサラダや卵サラダ。代わりに写真のようなお弁当用ミニスプーンがおすすめです。そのままひと口で食べられるし、色もポイントに。

【教えてくれたのは】
もりたとしこさん

盛りつけ師、料理家。料理本や商品パッケージの撮影スタイリングをはじめ、レシピ提供など幅広く活動。給食事業者や社員食堂、飲食店向けの盛りつけセミナーを開催。

Mart 2021年5月号　別冊付録「詰め方だけで！映え弁入門」より

撮影／高橋ノボル　調理・監修／もりたとしこ　フードスタイリング／佐々木のぞ美　取材・文／富田夏子　編集／永島　大