冬に食べたくなる、しみしみおでん。きじまさんの手にかかれば、少しの手間で専門店の味に仕上がります。コロナで外食しづらい今だからこそ、家で外食気分を楽しみませんか?
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十草浅鉢6寸サビ¥3,100(スタジオ エム)
しっかり味がしみているのに決してしょっぱくなく、うま味を楽しめるのはさすがだなと思いました。とくに感動したのが、大根。面取りすることによって、口当たりもなめらかですし、何より美味しい。ほんの少しの手間で、格段に味が変わるのを実感しました!(by担当編集K)
きじまりゅうたさん
料理家一家の三代目。楽しくわかりやすいトークとオリジナリティある料理に定評あり! 雑誌やテレビ、ウェブなどで活躍中。お店のガッツリランチも大好き。
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定食屋、ラーメン屋、喫茶店など、旦那さんが日頃よく食べている「あの味」を、きじまりゅうたさんが徹底分析! 簡単につくれて家族受けがいい味を伝授!
じんわりしみ出るうま味がたまらない!
しみしみに仕上げる「ちょこっと下準備」が大切なおでんのレシピ
【材料】(つくりやすい量)
大根(細いもの)…1/2本、黒こんにゃく…1枚(200g)、結びしらたき…5~6個、揚げボール…1パック(6個)、厚揚げ…1枚、ちくわ…1本、ちくわぶ…1本、はんぺん…1枚
○だし汁:水…1500㎖、だし昆布…15㎝、かつお節…10g
○調味料:しょうゆ…大さじ4、酒…大さじ4、みりん…大さじ1
【つくり方】
1.大根の下ゆで
<切り方≫
①大根は2.5~3㎝幅に切り、厚めに皮を剥く。
②面取りをする。
③片面に、7~8㎜深さの十字の切り込みを入れる。
<ゆでる>
鍋に大根を入れて、かぶるくらいまで水を注いで火にかけ、沸騰したら弱火で15~20分ほどゆでる。竹串が通ればOK! このひと手間で、味がしみやすくなり、独特のくさみも取れます。
★POINT! 煮崩れも防ぐ
大根は長時間煮込むので、形がきれいなまま味がしみるよう、このひと手間が大切。
2.だしを取り煮汁をつくる
①昆布とかつお節で取っただし汁に、みりんと酒を加える。
②しょうゆを混ぜる。先に煮汁をつくっておくことで、あとで味の調節がしやすいメリットあり!
3.他の具材の準備
<だし昆布を再利用!>
①だしに使った昆布は2㎝幅のリボン状に切り、1カ所結ぶ。
②余った端は切り落とす。
<揚げボールと厚揚げの表面の油を取り除く>
Ⓐの要領でゆでたこんにゃくとしらたきの鍋に、食べやすい大きさに切った厚揚げと揚げボールを加えてさっとゆで、すべてザルにゆでこぼす。
★POINT!
Ⓐこんにゃくは半分に切ってから斜め半分に切って三角形にする。小鍋にこんにゃくと結びしらたきを入れて、水をかぶるくらい注いで火にかけ、沸騰したら弱火で5分ほどゆでる。これでくさみが取れる。
4.煮る
①火が通りにくく、味がしみにくいものを先に。フライパン(または鍋)に、大根・結び昆布・こんにゃく・しらたきを入れて、かぶるくらいの煮汁を入れて火にかける。煮立ったら弱火で30分ほど煮る。根菜を入れる場合は、このタイミングで。
②次に、味のしみやすい具、厚揚げ・揚げボール・ちくわ・ちくわぶを入れる。ひたひたになる程度に煮汁を足しながら、さらに30分ほど煮る。最後に、半分に切ったはんぺんを入れてサッと煮たらできあがり。好みで辛子を添える。
調理/きじまりゅうた 撮影/北川鉄雄 スタイリング/鮓本美保子 デザイン/在原祥夫(Tone) 編集/菊池由希子 WEB構成/富田夏子
Mart2021年3月号
週末の料理で褒められたいお父さんへ
きじまりゅうたのパパのごはんは「まるでお店みたい」
Vol.35「東京おでん」より