おせちの準備は進んでいますか?この年末年始は「洋風おせち」を手づくりしてみてはいかがでしょう。約2時間でお重に詰める10品をコンプリートできるクイックレシピです。10品つくるのは難しい!という方向けの品数少なめで華やかにできる「洋風プレートおせち」の盛り付け方もご紹介!
「洋風おせち」基本の10品
使用したお重:18cm オードブル重 三段 ホワイト ¥4,000(正和)
基本の10品INDEX
※クリックでそれぞれの説明にジャンプします
① チーズオムレツ伊達巻
② 紅白なます(サラダ風味)
③ スイートポテト風栗きんとん
④ ハーブ入りのし鶏
⑤ ベーコンで八幡巻
⑥ たたきごぼう(サラダ風味)
⑦-1 飾りにんじん、⑦-2 飾りかまぼこ
⑧ 2色寒天ゼリー
⑨ 黒豆
① チーズオムレツ伊達巻
巻物に似ている見た目から学業成就の願いが込められた伊達巻。
見た目はオーソドックスな伊達巻ですが、味はチーズオムレツなので、子どもも喜んで食べてくれることうけあい。はちみつを使うことが、しっとり焼きあがる秘訣です。
▼チーズオムレツ伊達巻のレシピはこちら
今からでも間に合う!「クイックおせち」の基本レシピ①チーズオムレツ伊達巻
② 紅白なます(サラダ風味)
お祝いの水引をイメージした色鮮やかな紅白なますは、おせちやお祝い膳に欠かせない存在です。
本来の味付けは酢を使った酢の物なので、苦手意識を持つ子どもも。そこで、おなじみのドレッシングを使ってサラダ風味に仕上げました。酢を使うより手軽に完成します!
▼洋風紅白なますのレシピはこちら
今からでも間に合う!「クイックおせち」の基本レシピ②紅白なます
③ スイートポテト風栗きんとん
栗きんとんは、その黄金色に輝く見た目から、小判や金塊に見立て、金運上昇を祈願する1品です。さらに、栗は「勝ち栗」とも言われる縁起物。「勝負強い1年になるように」という願いも込められています。
洋風の味付けでは、スイートポテト風に。バター風味のこっくりとした甘さが楽しめます。また、本来の栗きんとんでは、色合いを美しく仕上げるために「くちなしの実」を使いますが、ここではレモンを使用。普段使いの材料でつくれるところもポイントです。
▼スイートポテト風栗きんとんのレシピはこちら
今からでも間に合う!「クイックおせち」の基本レシピ③スイートポテト風栗きんとん
④ ハーブ入りのし鶏
のし鶏は別名「松風焼き」。カット方法がポイントです!台形に切ることで「末広がり」になり、縁起がいいとされています。
今回は乾燥バジルを使ったちょっぴりスパイシーな味わいに。本格的なのし鶏は「けしの実」を使いますが、こちらも常備しているご家庭も多い「ごま」で代用しました。
▼ハーブ入りのし鶏のレシピはこちら
今からでも間に合う!「クイックおせち」の基本レシピ④ハーブ入りのし鶏
⑤ ベーコンで八幡巻
八幡巻で使われるごぼうは、細く長く地中に根を張ることから「延命長寿」の象徴です。また、ごぼうの見た目が豊作の時に飛来するタンチョウに似ていることから五穀豊穣の縁起物ともされています。
洋風おせちでは、ごぼうやにんじんを巻く肉をベーコンで代用することで、手間なくきれいに仕上げます。お弁当のおかず感覚で、子どもも抵抗なく食べてくれる1品に。
▼ハーブ入りのし鶏のレシピはこちら
今からでも間に合う!「クイックおせち」の基本レシピ⑤ベーコンで八幡巻
⑥ たたきごぼう(サラダ風味)
ごぼうは、前述したように縁起が良く、おせち料理には欠かせない食材です。一家の土台がしっかり張るようにという意味も。そんなごぼうを、たたいて開くたたきごぼうは「開運」も表しています。
洋風味付けのたたきごぼうは、マヨネーズと「クラッシュアーモンドすりごま」を使い、まろやかでほんのり甘く仕上げます。
▼たたきごぼう(サラダ風味)のレシピはこちら
今からでも間に合う!「クイックおせち」の基本レシピ⑥たたきごぼう
⑦-1 飾りにんじん、⑦-2 飾りかまぼこ
おせち料理の彩りのアクセントにもなる、飾りにんじんとかざりかまぼこ。橙色や紅白など縁起の良い色合いと、華やかな見た目がおめでたい席にぴったりです。
にんじんは梅に見立て、かまぼこは三つ編み風に。一見難しそうに見えますが、トライしてみるととっても簡単。お弁当などにも応用できるので、ぜひご習得を!
▼ 飾りにんじん&飾りかまぼこのレシピはこちら
今からでも間に合う!「クイックおせち」の基本レシピ⑦飾りにんじん&飾りかまぼこ
⑧ 2色寒天ゼリー
牛乳とみかん缶をつかった、おめでたい見た目の2色ゼリーは、子どもが喜ぶデザートに。
ゼラチンではなく「かんてん」を使用することが大切なポイント。きれいな2層に仕上がります。
▼2色寒天ゼリーのレシピはこちら
今からでも間に合う!「クイックおせち」の基本レシピ⑧2色寒天ゼリー
⑨ 黒豆
ラストの1品は黒豆。こちらはつくるのに多少の時間がかかるため、市販品を購入するのもおすすめですが、炊飯器でつくれば簡単に完成するので余裕があったらぜひチャレンジしてみてください。ご紹介するレシピはオーソドックスな味つけですが、チーズなど洋風食材との相性も良いため、アレンジしても。
黒豆は「まめまめしく働く」ことを意味する勤勉の象徴。おせち料理には欠かせません。
▼炊飯器で完成!黒豆のレシピはこちら
今からでも間に合う!「クイックおせち」の基本レシピ⑨炊飯器でつくる黒豆
おせちにも使いやすいお重やプレートの選び方
お重編
運動会などのお弁当用におせちをお持ちの方も多いはず。今回つくるのは洋風おせちなので、手持ちのカラフルなお重ランチボックスでも違和感なく完成するところも推しポイントです。
レシピを考案してくれた加藤彩子さんによると、もしこれから新調するのであれば、以下の4点を満たすものがおすすめとのことです。
- 深さが4cm以上
- 形は正方形
- 中に仕切りがついている
- 行楽弁当にも活用できる
Mart本誌でご紹介したお重はこちら
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プレート編
お重をお持ちでなかったり、10品も用意するのは難しかったりする場合は、華やかなプレートおせちがおすすめです。手持ちのプレートや豆皿でももちろんOKですし、この時季は100円ショップなどでもプチプラお正月アイテムが入手できるので、気分アップに新調しても。
おせち料理のお重の詰め方
お重編①:10品なら「市松詰め」
正方形のお重を左右均等に9等分し、おせちを少しずつ詰めていく市松詰め。この市松詰めに対応するように、仕切りや9つの小分けトレーが付いたお重を使えばテクニック要らずで、きれいに詰めることができます。
なお、仕切りやトレーがないお重でも心配無用。升やココット、お弁当用のおかずカップを使って9つに仕切る方法もあります。
お重編②:品数少なめなら「田の字詰め」
おせちの品数が5品の場合は、漢字の「田」の字のように4等分に仕切った「田の字詰め」がおすすめ。ただし、おせちの品数は奇数が基本なので、下半分に3種類詰めます。
▼「市松詰め」「田の字詰め」の詰め方のコツについて詳しくは
「おせち」は見た目が勝負!盛りつけの基本と対策~お重編~
プレート編:5品バージョン2選
プレートやトレイ盛り付けでも、お正月のお祝いの席にふさわしい、華やかな1皿をつくれるコツはたくさんあります。それぞれの盛り付け方のコツを詳しくご紹介。使用するお皿類は、100円ショップなどのプチプラアイテムがほとんどです!
プレート編:3品バージョン2選
3品の場合は、1人向けの盛り付けがおすすめ。長方形やオーバル型のお皿やトレイを上手に活用しましょう。
▼プレート盛り付けのコツや使用したお皿類について詳しくは
「おせち」は見た目が勝負!盛りつけの基本と対策~プレート編~
あわただしい年末でも、時短で簡単な「クイック洋風おせち」をご紹介しました。ぜひ、チャレンジしてみてください。
「クイック洋風おせち」を教えてくれてたのは
管理栄養士 加藤彩子さん
※本記事はMartのバックナンバーより再構成しました。
構成/小林 博子