汗をかいた後の水分補給として長く親しまれている「ポカリスエット」。部活の後や熱を出して汗をかいたときに飲んだ思い出がある人も多いのでは。最近では、サウナブームの中で、サウナ後のドリンクとして、そのまま飲んだり、オロナミンCと合わせた“オロポ”でも注目されています。そんな「ポカリスエット」からリターナブル瓶250mlが発売になりました。
循環型社会の実現に向けて誕生した“美しすぎる” リターナブル瓶
ポカリスエットといえば、部活動をしているお子さんがいる家庭では、頻繁に飲むことがあると思いますが、それ以外でもスポーツ時や炎天下で仕事をしているとき、サウナや入浴の後、体調が悪くて水分補給が必要なときなどに飲むイメージ。そのため、自宅にストックしているという人も多いかもしれません。
汗をかいたとき、水分と一緒にナトリウムやカリウムなどの“イオン”=電解質が失われます。それを補ってくれるのが、体液に近いイオンバランスを持ったポカリスエットです。
そんなポカリスエット、定番はペットボトルに入った状態ですよね。ペットボトルは軽くて持ち運びにも便利ですが、今回、循環型社会の実現に向け、再利用モデルに適した強度、ポカリスエットの品質基準をクリアした容器が完成。「イオン」、「イオンスタイル」でリターナブル瓶としての販売がスタートしました。
こちらは、使用済み容器を店頭の返却ボックスで回収し、瓶を洗浄、再充填を行って販売するというシステムのためにつくられた専用容器(瓶)。リユースが目的の容器で、「イオン」、「イオンスタイル」で販売し、飲み終わった瓶も店頭で回収します。
これは、「Loop(ループ)」という米国テラサイクル社が開発した「循環型ショッピングプラットフォーム」を利用したもの。「Loop」は脱“使い捨て文化”を目指し、世界5か国で展開しています。
アプリで返却情報を登録。返却容器の代金が戻ってくる
今では使い捨てが日常的になっていますが、昭和の時代、ビールもジュースも瓶で販売されていて、酒屋さんが各家庭に配達し、飲み終わった瓶を回収してくれていました。それをアプリを使って管理するといったイメージ。
飲み終わった瓶をLoop専用回収ボックスが設置されている店舗に持参。あらかじめ「Loop」のアプリをダウンロードしておきます。回収ボックスのところにあるレバーを引いてQRコードのシールを取り出し、返却瓶に貼ります。そのQRコードを読んで、返却ボックスに入れれば終了。
返却した容器代は、返却瓶が洗浄施設に到着すると更新され、アプリの中に「残高」としてたまっていきます。この代金は送金アプリ「pring」または指定の銀行口座(¥8,800未満の申請には手数料¥249)に払い出すことができます。
現時点で、「イオン」や「イオンスタイル」で容器の返却ができる商品は、「ポカリスエット」のほかにも食品や洗剤など数種類あります。実際に瓶を返却してみて、少しだけ“循環型社会”にかかわれたような気持ちと、昔ながらの瓶の飲み物を配達・回収してくれていた酒屋さんを懐かしく思う気持ちとで、ちょっと不思議な感覚になりました。
一度にすぐいろいろなことはできませんが、身近なことの中で、できることから少しずつトライしてみるのもいいですね。夏休みの時期なので、子どもと一緒に循環型社会や、廃棄物ゼロ社会のことなど、実際に返却作業を通して話してみるのもいいかもしれません。
※「Loop(小売店モデル)」は、現時点では東京、神奈川、京都などの「イオン」、「イオンスタイル」66店舗のみで取扱い。
ブランドサイト:https://www.otsuka.co.jp/nutraceutical/products/pocarisweat/
「Loop」公式HP:https://loopstore.jp/
イオン「Loop」特設サイト:https://www.aeonretail.jp/campaign/loop/
取材・文/岡部 礼子