こんにちは、Mart WEEKENDERで片づけ遊び指導士・時短家事コーディネーターのアリカです♪
4月から新生活をスタートさせたご家庭も多いのではないでしょうか? わが家も長女が中学校へ、末っ子の長男が小学校へとそれぞれ入学しました。小学5年になった次女も、進級とはいえ高学年への仲間入りで、新生活に期待を馳せた春です。
さて今回は、そんな新生活の時期だからこそおすすめしたい、新たな取り組みについて話したいと思います。
新生活スタートは家事シェア導入に最適
新たな環境へと一歩を踏み出し、緊張と責任感が芽生えるこの季節、家庭内でも家事のシェアをスタートしてみるのはいかがでしょうか?
わが家の子どもたちが家事シェアに参加を始めたのが、約5年前のことです。長女は小学校1年生、次女が年長の時でした。きっかけは夫の単身赴任でしたが、「5人暮らし」から「4人暮らし」へと変化する新生活のタイミングで導入に至りました。今までとは明らかに環境が変化するきっかけに合わせると、新しいチャレンジに取り組みやすいと思っています。
当時、長女が担当した家事が「お風呂掃除」。それまでは夫が担当でしたが、それをそのまま長女へとスライドしました。そして次女の担当は「お風呂を入れる係」。これは私の仕事でしたが、この機会に手放すことにしました。
どんな些細なことでも「家事」は「家事」
「お風呂掃除」に比べ、「お風呂を入れる係」と聞くと「そんなことが家事?」と思われるかもしれません。実際私も、その当時は「家事」とは認識していませんでした。夕方の6時に子どもたちとお風呂に入るために、逆算して10分ほど前になったら家事の合間にお風呂にお湯を張るということをしていました。具体的には…
- 2階のお風呂場に行き
- お風呂の栓をして
- 「給湯」と「優先」ボタンを押し
- お風呂場の扉を閉めて
- 再び1階のキッチンに戻ってくる
ただこれだけの単純な「作業」ですが、時には夕飯を作る手を止め、わざわざ2階まで行ってボタンを押すというこれも立派な「家事」なんですね。
こんな些細な家事でさえ、手放すことができたら快適になることがいくつかあります。作業を中断しなくてもいい、お風呂を入れる時間を気にしなくてもいい、自分一人で抱え込まなくてもいい、などです。まだ1歳になったばかりの息子を含め3人の子を完全ワンオペしていた私にとって、「お風呂掃除」と「お風呂を入れる係」を担当してくれた姉妹に、とても助けられたのを今でも覚えています。
ゴミ集めや洗い上がった食洗の片付け、玄関掃除など、みなさんのお宅にも「意外に助かる家事」があるかもしれません。
家事を細分化してみる
では実際に、家事シェアするために最初に取り組むことをお伝えします。まずは、ご家庭のすべての「家事」を書き出してみましょう。
家事といえば「炊事・洗濯・掃除」が代表的なものになりますが、それ以外にも家族構成やライフスタイルによってさまざまだと思いますので、ジャンルごとにリストアップしてみるといいですね。
その際のポイントが、できるだけ細分化するということ。先ほどのお風呂に関することも「お風呂の掃除」だけで捉えていると「お風呂を入れる係」には至らなかったと思うので、日々の家事動線に沿ってすべて書き出すことが大切です。
家族みんなで家事を役割分担化
家事は「家」の「事(こと)」と書きます。今となっては家族みんなで取り組むことがわが家のルールになりました。
例えば洗濯を役割分担化したわが家の場合…
- 仕分け→ネットに入れるなど、各自で
- 洗濯を干す→私か夫
- 乾いた洗濯物をクローゼットに戻す(2階分)→長女
- 乾いた洗濯物をクローゼットに戻す(1階分)→次女
それぞれが家族分を担当しています。
*ただし、息子は自分のものだけを片づけるお約束
ただ、こうした役割を無理なく分担するために、仕組みを整えておくことが大切です。
仕分けするためのカゴやネットがきちんと用意されているのか、洗濯物を収納するスペースが明確に確保されているのか、家族全員で役割を共有できているのか、などです。
これらを踏まえて、家事を分担してみましょう。
外での活動を参考に
お子さんの年齢によって、どのような家事シェアができるのか。その目安について、わが家では園や小学校など外での活動が基準になります。
例えば、まだ幼稚園に入園したばかりの3歳児だと、園ではおもちゃの片付けや自分の身支度が活動のメインで行われます。自分のコップや手拭きタオルを所定の位置に置く、リュックやアウターを自分のロッカーに戻す、など。
そこから年長になる頃には、給食の配膳も行うようになります。これらの行動を基準に、ご家庭でも家事シェアを取り入れてみるといいと思います。外の活動でできることは、家でもできる。お子さんの力を信じて任せてみましょう!
いかがだったでしょうか。
家事は、誰か一人だけが頑張りすぎない。家族で話し合いながら、ぜひ少しずつ家事シェアを取り入れてみてください。
写真・文/アリカ