10月は乳がんの啓発キャンペーンが実施されるピンクリボン月間です。みなさんは乳がん検診を受けていますか?Mart世代の女性にとって身近な乳がん。そのリスクと検診の重要性についてお話を聞きました。
教えてくれたのは
ピンクリボンブレストケアクリニック表参道
院長 島田菜穂子先生
乳腺専門医、放射線科診断専門医、認定スポーツドクター。筑波大学医学専門学群卒業後、筑波大学附属病院勤務、東京逓信病院で放射線科乳腺外来を開設。米国ワシントン大学に留学し、帰国後、2000年に日本初の乳がん啓発団体乳房健康研究会を発足しピンクリボン活動を普及。その後イーク丸の内副院長などを経て、2008年より現職。
セルフチェックと年1回の検診で
かかっても治る確率が高くなる
現在、日本人女性がかかる割合が高いがんの1位が乳がんで、11人に1人がかかるといわれています。
乳がんになる年代は、ピークが2つあります。最初のピークが40代後半から50代前半、次が60代前半です。とはいえ、30代中盤から増加するので、35歳を過ぎたら年に一度検診を受けてください。
乳がんは全身症状が出ず気づくのが遅れがちな一方、検診やセルフチェックで発見できる病気です。さらに検診で見つけた早期段階だと95~98%が治り、命に別状なく済むのも特徴。日ごろからの乳房のセルフチェックと年1回の検診を心がけましょう。
乳がんセルフチェック
【ハイリスク群】
- 家族に若いうちに乳がんを発症した人がいる
- 家族に卵巣がんを発症した人がいる
- 家族に男性乳がんを発症した人がいる
【やや危険群】
- 閉経後で肥満の人
- 高身長の人
- 初潮が早く11歳以下だった人
- 喫煙習慣のある人
- ホルモン剤を使用した不妊治療を経験した人※
- ピルを服用する人※
- 更年期症状緩和のためにホルモン補充療法を実施した人※
※不妊治療、ピルの服用、ホルモン補充療法はやめる必要はありませんが、年に一度の乳がん検診を受けながら治療を継続してください。ハイリスク群の人が上記の治療を実施する場合は半年に一度の検診をおすすめします。
検診&セルフチェックの
ここが知りたい !
普段からするといいことは?
定期的に乳房を自己触診し、痛みやしこり、違和感など、気がついたことを記録する「自己検診記録ノート」をつけて乳房の状態を把握することで、早期発見につながります。毎月月経が始まってから5~7日目くらいのタイミングがおすすめ。
受診すべき自覚症状は?
- 乳房にしこりがある
- 乳頭から出血や分泌物がある
- 乳房の同じ場所に痛みが続き、痛みがどんどん強くなっている
- 脇に違和感がある
どの検査を受けたらいい?
超音波とマンモグラフィーでは得られる情報が重複しないため、両方受けるのが基本。自覚症状がある場合は検査機関ではなく、病院を受診して検査を受けて。
編集部が選んだキーアイテム
今月のキーアイテムはピンクリボン協賛商品です。商品代金の一部が、乳がんの研究や啓発活動に寄付されます。
多い日も安心
抜群の使い心地
生理中もストレスフリー&快適に過ごせるナプキン。ともに羽つきなので多い日も安心。
女子心ときめく21種類のプリント柄
豊富なプリント柄がとってもキュートなトイレットペーパー。ロールの柄をよ~く見ていくと「ピンクリボン」のマークも! ふんわり漂うローズの香りもうれしい。
プルンとした触感
ツルンとした喉ごしが◎
ぶなしめじを品種改良したホワイトブナシメジ。疲労回復・美肌・ダイエット効果が期待できるオルニチンがたっぷり含まれたうれしいきのこ。きのこ特有の苦みが少ないので、小さい子どもも食べやすい。
香りのいいハンドクリームに
保湿も癒しもおまかせ
植物由来成分が配合された「チェリー アーモンド」のハンドクリーム。38種類もの植物エッセンスからなるアロマブレンドに癒されます。
※掲載中の情報はすべてMart誌面掲載時のものです。
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取材・文/須賀華子 構成/Mart編集部
2020年11月号
カラダの疑問に答えます より