立ちくらみの原因は貧血や脱水? 今日からできるケアと予防法を薬剤師が紹介

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立ち上がるときに、酔ったような感覚になったり、めまいや失神のような感じがしたりして悩んでいませんか?立ちくらみは自律神経と関係が深く、ストレスや疲労、睡眠不足などが関与しているといわれています。

いつ起こるかわからない立ちくらみは怖いですよね。今回は、立ちくらみの原因や今日からはじめられる対策、予防法などをご紹介します。

更年期からくるものも…立ちくらみの原因

立ちくらみの原因は、自律神経の乱れや貧血、脱水、更年期などです。また、薬の副作用や無理なダイエットなどのほか、思春期特有の症状としても起こる可能性があります。

貧血

貧血は、体内の鉄が不足する「鉄欠乏性貧血」になるケースが最も多く、女性の場合は生理中などにも起こることがあります。

鉄の欠乏でヘモグロビンが不足すると、全身に十分な酸素が行き渡らなくなります。その結果、血液循環量が減って立ちくらみが起こります。

脱水

脱水や熱中症でも立ちくらみが起こります。これは、産熱と放熱のバランスが崩れることで発生する「熱失神」という状態でもあり、熱中症の初期症状です。

体温が上がると、熱を逃がすためにからだ表面の血液量が増えます。一時的に全身の血液量が不足して、脳にも血液が少なくなり熱失神が起こるというメカニズムです。

脱水や熱中症を防ぐためには、喉が渇いていなくてもこまめに水分摂取をすることが大切です。

更年期

閉経前後の5年間は更年期と呼ばれており、ホルモンの変化が激しい時期です。そのため、立ちくらみのみならず、のぼせやほてり、不眠、不安、頭痛、情緒不安定などさまざまな症状があらわれます。

立ちくらみ予防のために生活習慣の改善を

立ちくらみを予防するためには、生活習慣の改善が有効です。以下で紹介するポイントをおさえて日常生活にひと工夫することで、よりからだの調子を整えることができます。

睡眠をしっかりとる

寝不足や質の悪い睡眠は、自律神経を乱します。良質な睡眠をしっかりとり、疲れやストレスを解消しましょう。

睡眠の質を上げるためには、寝室の照明や温度・湿度にも気を配ります。寝る前のスマホも控えましょう。

自律神経を整える

自律神経の乱れは、立ちくらみの大きな原因になります。ストレスをためないことや、規則正しい生活をすることはもちろん、食事のバランスにも気をつけましょう。

食事では、栄養バランスが偏らないようにして、3食しっかり食べましょう。朝食を摂らない、食べる時間がバラバラ、アルコールの摂り過ぎなどにも注意します。

適度に運動する

運動不足の状態では、全身の血行が低下してしまいます。とくに、起立性低血圧や、起立性調節障害などで立ちくらみが起こる場合は、適度な運動で血行をよくすると予防ができます。

激しい運動ではなく、ライフスタイルに無理なく取り入れられる適度なものがおすすめです。とくに、全身を使う水泳は運動不足の解消にぴったりですが、泳ぐのが大変な場合はプールの中を歩くだけでも十分です。

立ちくらみやめまいに効く漢方もおすすめ

すでに説明したとおり、立ちくらみには貧血や脱水、更年期がかかわっています。そのほかにも、内耳や中枢神経が関与していることもあり、しっかり検査することも大切です。しかし、検査で異常が認められない場合は漢方薬の活用もおすすめです。

立ちくらみの原因は以下が考えられます。

  • 脳への血流の一時的な不足
  • 低血圧
  • ホルモンバランスの乱れ
  • ストレスや疲労などによる自律神経の乱れ
  • 内耳の水分代謝の乱れ

改善するには

  • 血流をよくして脳に血液を届ける
  • ホルモンバランスを整える
  • 自律神経を整える
  • 内耳の水分の循環をよくする

といった生薬を含む漢方薬を選びます。

漢方薬は根本からの改善を得意としているので、立ちくらみが起きにくい体質を手に入れられるでしょう。

立ちくらみやめまいにおすすめの漢方薬

苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)

立ちくらみ、めまい、ふらつきなどがあり、尿量が減っている人向け。「水」を巡らせ、水滞を改善し、生命活動のエネルギーの根本である「気」の逆流を防ぎます。

【第2類医薬品】クラシエ薬品 漢方セラピー 「クラシエ」漢方 苓桂朮甘湯エキス顆粒 (1.0g×24包) めまい 立ちくらみ

半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)

冷え性で、胃腸が弱く、頭痛などがある人向け。
胃腸の働きを高め、胃にたまった余分な水を吸収させ、からだにこもった湿を取り去ります。

【第2類医薬品】半夏白朮天麻湯エキス〔細粒〕88 48包


しかし、めまいや立ちくらみの症状は自分でも曖昧で、漢方薬を選ぶのは難しいですよね。また、漢方薬に含まれている生薬はさまざまで、証(体質)も考慮しなければならないので大変です。

どの漢方薬が自分に合っているのかを見極めるためには、漢方に精通した薬剤師の力を借りるのがおすすめです。最近では、オンライン上で漢方の相談ができるサービスもでてきています。

漢方に詳しい薬剤師がAIを活用して個人に効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅まで郵送してくれる「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。●あんしん漢方

日常生活の見直しからはじめよう

多くの立ちくらみには、自律神経が関係しています。そのため、生活習慣の改善や食生活の見直しなどで予防できることがあるでしょう。

しかし、ただの立ちくらみだと軽視していると、重篤な疾患を見落とすことにもなりかねません。慢性的に起こる場合は、受診も検討してください。

<この記事を書いた人>

あんしん漢方薬剤師 相田 彩さん

相田 彩
薬剤師。昭和薬科大学薬学科卒業。
総合リハビリテーション病院、精神科専門病院、調剤薬局に勤務するなかで、漢方薬が使用される症例の多さと、体質や症状に適した漢方を使用することの重要性を実感する。漢方薬の力をより多くの方に広めるために、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信をしている。


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