Mart会員に睡眠に対してのアンケートを実施したところ、「寒くて寝つけない」 「朝がつらい」など、冬は睡眠の悩みを持つ人が多いようです。そこで、快眠セラピストの三橋美穂先生に、睡眠の質を高めるためのポイントを聞きました。朝まで心地よい「快眠」で、冬の免疫力をアップさせてみませんか?
「冬の快眠」についてMart会員へのアンケート結果
「どちらともいえない」という回答も含めて、冬の睡眠には何かしらの不満を持つ人が多いようです。
複数回答ありのアンケートでしたが、「〝足の冷え〞を感じる」が圧倒的に多い結果に。
読者からのコメントは、“冷え”の悩みが圧倒的
- 「足が冷えて寝られず途中で起きてしまったり、睡眠が浅いのが悩みです」島根県出雲市在住 森脇佳世さん(35歳)
- 「目が覚めても寒くて布団から出られず、時々二度寝をしてしまう」宮城県富谷市在住 奥山生子さん(26歳)
- 「足が冷えて痛くて眠れないので、足湯をするほどです」石川県能美郡在住 加藤玲香さん(35歳)
- 「一緒に寝ている子どもが布団を剥ぎ取るため、隙間から冷気が入ってきてつらい……」香川県観音寺市在住 門屋 優さん(35歳)
「睡眠の質」を高めるために気をつけることとは?
「睡眠の質」を高めれば免疫力もアップ!
睡眠の質が低下すると「成長ホルモン」の分泌が十分に行われなくなるため「免疫力」も低下します。その結果、風邪をひいたり細菌やウィルスにも感染しやすくなるので、睡眠の質を高めることは、健康な身体づくりにとても大切。
そのために気をつけることは?
睡眠中に目が覚めたり、朝起きられない人は、室温を18℃に保つと、心地よい快眠につながります。また冷気は下にたまるので、シーツを起毛素材に変えたり、暖かい素材のパッドなどを敷くのも効果的です。
寒くて眠れない人は、下半身を温めるのがおすすめです。なかでも心臓からいちばん遠い脚を温めることで、血液の循環がよくなり、身体全体が温まります。それでもなかなか寝つけない場合、目元を温めると手足の末端も温まり、入眠しやすくなります。
寝るときに、スウェットや分厚い衣類を着用すると布団との摩擦で寝返りがしにくいため睡眠の質が悪くなりがちです。冬でも汗をかくので、綿などの天然素材で身体が動きやすいパジャマに着替えることが快眠につながります。できれば7時間睡眠を確保できると日中も快活に動けますよ。
教えてくれたのは…三橋美穂さん
快眠セラピスト・睡眠環境プランナー
1万人以上の眠りの悩みを解決してきた睡眠のスペシャリスト。全国での講演活動のほか、寝具や快眠グッズのプロデュースも手がける。主な著書に『眠トレ!』(三笠書房)ほか多数。https://sleepeace.com
2021年Mart3月号
カギは身体の温め方にあった! 冬こそ「 快眠」で免疫力あげてこ! より再構成
撮影/中林 香 編集・取材・文/橋本嘉美 WEB構成/富田夏子