産婦人科医の高尾美穂先生が、Mart読者世代である30~40代女性の人には言いづらいお悩みに優しくアドバイス!第7回の後編は、40代の体の変化についてです!
教えてくれたのは
高尾美穂先生
産婦人科専門医・婦人科スポーツドクター・ ヨガ講師。産婦人科専門医として、女性の健 康をサポートしつつ、それぞれのライフステージ・ライフスタイルに合った治療を提案す る一方、スポーツドクターとして、女性のプロアスリートへのサポートも行っている。
【相談テーマ】40代になり、生理の変化や胃もたれなど、体の変化にどう対処したらいい?
相談者:Oさん(40歳)
14歳(中3)、13歳(中1)の母
東京都在住
専業主婦
年齢とともに食べる量が減るなどの変化は自然なことと受け止めて
Oさん:最近は体の変化を感じることが多くあります。
高尾先生:どんなことがあるんですか?
Oさん:たとえば若い頃に比べると、胃もたれを感じることがあるし、おなかいっぱいになるのが早くなってきています。たくさん食べたいわけではないですが、食べることが好きだったので残念だなと感じてしまいます。
高尾先生:人の生き物としてのピークは20代・30代。その年代は、筋肉量や瞬発性ももっとも高いですよね。同様に、消化機能も20代・30代がピークです。つまり40代になって消化機能が衰えてくるというのは当然のことなんです。
Oさん:そうなんですね。
高尾先生:運動量も減るので、食べる量が減るといのはそれが体にとって一番よいということです。また、更年期の症状の一つに「消化不良」というのあるので、加齢性の変化の一つだと考えてください。
生理周期が短くなるのは更年期のサインで、だんだんバラつきます
Oさん:40代はそういう時期だということなのですね。そういえば最近生理の周期も短くなってきています。
高尾先生: Oさんのように生理周期が短くなったり、バラついたりというのは更年期のサインですね。
Oさん:やっぱりそうなんですね。生理が頻繁に来るのは面倒なのですが、この生理期間を元に戻すことはできますか?
高尾先生:残念ながらそれはできないんです。生理の変化についてこの先どうなっていくかについて話をすると、一度は22~24日くらいまで生理周期は短くなりますが、この先もう一度延びていくことが多いです。そして今度はバラつくようになり、徐々に生理がなくなるという感じですね。
Oさん:なるほど。
高尾先生:つまりそれだけ体が変化する時期にさしかかっているということなので、この期間をなるべく順調に過ごせるための対策はしておくとよいと思いますよ。
Oさん:たとえばどんなことをするといいですか?
高尾先生:婦人科で相談をすれば、まだ更年期の治療をするほどではないという人向けの漢方も紹介してもらえます。また、エストロゲンに似た作用をする、大豆イソフラボン由来のエクオールを補充するサプリを摂る、という選択肢もアリだと思います
Oさん: 40代という時期との向き合い方がよくわかりました。ありがとうございました。
【高尾先生の処方箋】40代の体の変化のためにできること
1:体の変化は自然なことだと理解する
2:婦人科関連については、婦人科で相談を。漢方やエクオールサプリなど、今からできる対策を提案してもらえるので、おすすめ。
【相談を終えて】変化を見逃さず体を労わる大切さを痛感!
40歳になり、20代や30代のときとの体の変化を少しずつ感じていました。病院に行く程でもないかな……というような不調や不安を見逃さずに、体を労わることも大切だと実感しました。
愛車のカングーディーゼルで、家族4人車中泊キャンプが恒例となりました。車内をカスタムして装備品を揃え、密を避けながら海や山へ出かけます。実はこの車はMT車。今までAT限定免許のみしか持っていなかった私でしたが、改めて限定解除のため教習所に通いました。AT車とは感覚が違い苦労しましたが、今では乗りこなしています!高尾先生のアドバイスをもとに体を労わりながら、趣味を楽しみたいと思います。