血中酸素飽和度ってなに?改めて「パルスオキシメーター」を解説!

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高齢者層のワクチン接種は進んではいるものの、若い年代はまだまだ…。全国的な新型コロナ感染拡大は依然深刻な状況にありますから、毎日の家族の健康チェックをしっかり行っていきたいですね。ここではパルスオキシメーターをつかった血中酸素飽和度の測定について改めてみておきましょう。

最近また話題になっている「パルスオキシメーター」は、指先にはめて酸素飽和度(血液内の酸素の濃度)を測定する器具です。実際にどういうもので、どう活用すべきなのか、ウェルビーイングクリニック駒沢公園院長で循環器専門医の布施淳先生にお話をお伺いしました。

「『パルスオキシメーター』では、新型コロナ肺炎にかかっているかがわかるわけではありません。しかし重症化の兆候の1つである酸素飽和度の低下を捉え、重症化の早期発見に有効です。正常な人の場合、酸素飽和度は95-99%ほどを推移していますが、肺炎や心不全などにより酸素の取り込みが悪くなると酸素飽和度が低下し、一般的には93%以下になると明らかに異常と考えます『熱っぽいな』と思ったときに体温を測るように、『息苦しいな』と思ったときに酸素飽和度を測ると考えてください。もし、93%以下のときは、かかりつけ医に相談しましょう」

持病がある人はもちろんですが、いま持病がない人も普段の酸素飽和度を知っておけば、いざというときに比較できますし焦らず対処ができそうです。

取材・文/澁谷真里 構成/Mart編集部

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