女性に多い冷え性。特に寒くなってくると、手足がかじかんで家事がはかどらない、夜なかなか寝付けないなど、いわゆる「末端冷え性」に悩まされている人も多いのではないでしょうか。
今回は日常的にできる冷え対策や体質改善の方法などを友利 新(ともり あらた)ドクターに聞いてみました。
教えてくれたのは
友利 新(ともり あらた)先生
医師(内科・皮膚科)。沖縄県宮古島出身。東京女子医科大学卒業後、同大学病院の内科勤務を経て皮膚科へ転科。都内2カ所のクリニック勤務のかたわら、テレビや雑誌などでも活躍中。
冷え性は体質的なもの?
冷え性は、体内でうまく熱をつくれないことで起こります。熱をつくるには筋肉が必要で、筋肉を動かすことで血流がよくなり熱を生むのです。
女性に冷え性が多いのは男性と比べて筋肉量が少ないから。筋肉が少ないと全身のポンプ作用が十分ではないので手足まで血液が末端まで届かず、手足が冷たくなります。冷え性の多くが手や足先の冷えを訴えるのはそのせいです。
冷え性を改善する方法は?
体質改善は一朝一夕にはできませんが、日常的にできる以下のような方法で無理なく続けましょう。
- 一日30~40分程度のウォーキング
- 階段の昇り降り など
冷えがひどくなると自律神経を乱し、それによって免疫力が低下してさまざまな病気を引き起こす原因になることもあります。
何より、手足が冷たくなることでご自身が不快に感じることも多いので、少しずつでも体質改善に取り組んでいくといいでしょう。
手足が冷えて寝付けない夜も…。末端冷え性はどうしたら治りますか?
お風呂
入眠に適しているのは、上がった体温が下がり始めるとき。入浴は寝る1~1.5時間前に。ゆっくりと湯船に入って体を温めるのがベストです。
寝る前に温かい飲み物を摂って体を温めることもできますが、こちらはすぐに体温が下がってしまうので注意。時間があるなら、寝る前にストレッチをするなどして、体を温めるほうがおすすめです。
飲み物&食べ物
食事など温かい飲み物や食べ物で体を温めるのは冬場にはおすすめ。ただし、体温はすぐに下がってしまうため、あくまでも+αの対策として考えて。
日中にできる冷え対策
冷え対策のポイントは「体の内側から体温を上げること」。まずは体を動かすことを習慣化しましょう。
また、最近は保温性の高い肌着や靴下、手袋などもあるので、日中は上手に活用して体を冷やさないようにするといいでしょう。首回りを温めるのも効果的と言われているので、マフラーやストール、ネックウォーマーなどを利用するのもおすすめです。
まとめ
- お風呂は寝る1~1.5時間前に。ゆっくりと湯船に入って体を温める
- ウォーキング、階段の昇り降り、ストレッチなど体を動かすことを習慣化して、内側から体温を上げる
- 温かい飲み物や食べ物で体を温める
- 保温性の高い肌着や靴下、マフラーなどのアイテムを活用して防寒対策を
友利先生の冷え対策は「野菜たっぷりのお鍋」
寒い日は温かいものを摂るように心がけています。スープやハーブティー、紅茶など毎食必ず温かいものをメニューに取り入れています。
今の時期、夕飯によくつくるのがお鍋。野菜をたっぷり入れて、栄養のバランスも考えます。簡単で、体もぽかぽかになるので冬にはおすすめメニューです。
編集部が選んだキーアイテム
限定カラーのル・クルーゼで気分もUP!
ル・クルーゼの定番「ココット・ロンド」のシグニチャーモデル。独自技術による鮮やかなベリー色で、数種類あるピンクトーンの中でも群を抜く人気カラーです。体をあたためる鍋料理も、お気に入りのお鍋で食べればさらにおいしく楽しめるはず。
おやすみ前の“温浴習慣”に
高濃度*炭酸ガス、高配合*食塩(温泉ミネラル:有効成分)、ジンジャー末(有効成分)が、温浴効果を高めて血行を促進し、体の芯までしっかり温めます。持ち越したくない疲れや冷え症をやわらげ、高まる明日へ。
*:きき湯食塩炭酸湯比
冷えを解消する“温活習慣”
基本の冷えとりゆったりくつしたセット 3,090円/ベルメゾン(千趣会)
ふわのびネックウォーマー 1,660円/ベルメゾン(千趣会)
指先フリーなウール100%5本指ロング手袋 2,000円/ベルメゾン(千趣会)
ベルメゾンの「冷えとり日和365」は素材選びにこだわった”冷えとり”アイテムをそろえたシリーズ。肌着やウエア、雑貨など肌に優しく毎日使えるものがいっぱい。ほかにもお風呂グッズや食品など、幅広く冷え対策ができます。
※紹介している商品の価格はすべて税抜きです。商品情報はすべて2020年12月時点のものとなります。
取材・文/岡部礼子 構成/Mart編集部
2016年2月号
カラダの疑問に答えます「冷え対策」 より再構成