サンマやさつまいもなど、秋に旬を迎える食材はたくさんあります。食欲の秋は、ついつい食べ過ぎてしまうのが困りものですよね……!
今回は食欲の秋のよくあるお悩みである胃もたれと体重増加について解説し、これらのトラブルの対処法や効果的な漢方薬を紹介します。この記事を参考に、食欲の秋もトラブル知らずで過ごしましょう。
秋はなぜ「食欲の秋」と呼ばれるの…?
「食欲の秋」といわれる理由にはさまざまな説がありますが、とくに有名なのが「秋には旬を迎える食材が多く、食欲が増すから」という説です。
旬の食材は栄養豊富でおいしいため、食欲アップにつながりやすいのだとか……。
たしかに、ブドウやサツマイモ、マツタケ、鮭にサンマなど、秋の味覚は種類が豊富でおいしいですよね。
また、夏の暑さで食欲が落ちていた人も、涼しい秋には食欲が回復して、「食べ物がおいしい!」と感じることが多くなるようです。
ついつい食べ過ぎてしまうと襲ってくるのは……
食欲の秋は、ついつい食べ過ぎてしまうことも……。食べ過ぎにまつわる2つのお悩みと、基本的な対処法を紹介します。
【1】胃もたれ
食べ過ぎは胃もたれの原因になります。食べる量が多かったり、脂っこいものを摂り過ぎたりすると消化不良になって、食べ物が胃に長時間とどまってしまうからです。
消化不良は胃の重苦しさや不快感を生じさせ、いわゆる胃もたれの状態を起こします。
とくに、寝る直前の飲食は要注意です。消化しきれない食べ物が胃に長くたまってしまうため、胃もたれや胸やけが起きやすくなります。
胃もたれを起こしたときはできるだけ胃への負担を避け、消化のよいおかゆや柔らかいうどんなどを食べて回復を待ちましょう。
【2】体重の増加
慢性的な食べ過ぎは、摂取カロリー過多による体重増加や肥満を引き起こします。
とくに、運動不足の人は消費カロリーが少なく、エネルギー過剰になりやすいので注意しましょう。あまり噛まずに早食いする人も、満腹感を感じる前に食べ過ぎてしまうため、体重増加を起こしやすいといわれています。
なお、摂取カロリーをおさえるため朝食を抜こうと考える人もいるかもしれませんが、朝食を抜くのはNG! 朝食を摂らないと、代謝が落ちたり、昼食後に血糖値が急上昇してしまったりするおそれがあります。
肥満予防のためにも、朝食は少量でもいいので摂るようにしましょう。
実は漢方で対策できる…!?
食欲の秋のお悩み解消に、ぴったりな漢方薬があることをご存じでしょうか。ここでは、胃もたれと肥満対策に適した漢方薬を紹介します。
なお、漢方薬の効果をきちんと引き出して安全に服用するためには、自分の症状や体質に適したものを選ぶことが大切です。以下に紹介する漢方薬は一例としてとらえ、実際に服用する際には薬剤師などの漢方薬のプロに相談することをおすすめします。
【1】安中散(あんちゅうさん)
胃を温めて胸やけ、げっぷ、胃もたれ、食欲不振、吐き気、嘔吐などの不快な症状を改善します。体力があまりなく、胃痛や腹痛を感じる人に適した漢方薬です。
【第2類医薬品】ツムラ漢方 安中散料エキス顆粒(10包)【ツムラ漢方】
【2】防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
食欲が旺盛でおなかに脂肪がたまりやすく、便秘がちな人に適した漢方薬です。胃腸の余分な熱をとり除いて血流や水分代謝を促し、内部の熱を便や汗などとして排出して肥満や便秘を改善します。
【第2類医薬品】生漢煎「防風通聖散」(90包入り)※満量処方[漢方 肥満症 便秘 むくみ のぼせ 顆粒 ダイエット セルフメディケーション]
漢方をとり入れるメリット
食欲の秋の健康対策には、食生活の見直しや適度な運動によるカロリー消費が大切です。
……とはいえ、忙しい毎日に栄養バランスの整った食事を1日3回摂り続けたり、運動を継続したりするのは意外と大変なのではないでしょうか。
そこで、おすすめなのは日頃の生活に漢方薬をプラスすること。毎食前に服用するだけなので、多忙な人でも無理なく続けることができますよ。
漢方薬は自然由来の成分がやさしく働く医薬品で、実際に内科や消化器科、婦人科などさまざまな診療科で処方されているお薬です。
漢方薬に精通した医師・薬剤師などのプロに相談すれば、自分の症状と体質に合った漢方薬を見極めてもらえるので、安心して服用することができますよ。
「病院や薬局に行く時間がとれない!」という人には、あんしん漢方などのオンラインサービスも人気です。
漢方のプロがAIを駆使してあなたにぴったりな漢方薬を提案し、自宅に配送してくれます。
スマホひとつで完結でき、対面では相談しにくいことも気軽に質問できますよ!
食欲の秋の食べ過ぎには、漢方薬が心強い味方に!
旬の食材が豊富な秋は、食べ過ぎによる胃もたれや体重増加に注意しましょう。
気を付けていてもついつい食べ過ぎてしまう……そんな場合は、生活習慣の見直しに加えて漢方薬をとり入れるのもおすすめです! 漢方のプロに相談して、自分に適した漢方薬を見極めてもらいましょう。
節度を持って食事を楽しみ、健やかな毎日を送ってくださいね!
<この記事を書いた人>
あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/