東京・新大久保には、アジアの珍しい食材を扱うお店がたくさんあります。「韓流ブーム」のイメージが強い街ではありますが、実は韓国のみならず、さまざまな国の食材が揃うお店もとても豊富!
そこでMartウェブでは、「美味しいものを食べるのも、つくるのも大好き」だという、読者の三木芽久美さん、滝野香織さんと一緒に新大久保の食材店を訪問し、週末の家呑みを盛り上げてくれそうな“お酒のおつまみ向きの食材”をピックアップ。購入したアイテムを使った家呑みのアイデアを教えてもらいました!
Mart秋号(2023年9月28日発売)掲載の『世界のおつまみで「家呑み」が映えすぎた!』のスピンオフ企画として、連載しているこちらの企画。第3回となる今回は、東南アジアの食材が充実したこちらのお店を紹介します。
タイ料理好きにはたまらない! 東南アジアの食材が揃う「アジアスーパーストアー」
「タイ料理などのエスニック料理をつくりたいと思っても、日本では材料が揃わないことが多いですよね。そんなときに重宝するのがこちらのお店! “日本最大級のタイ食材の品ぞろえ”とうたっているだけあって、タイをはじめとするエスニック料理の食材がとても豊富なんです」と滝野さん。
新大久保駅から徒歩10分程度。店舗はビルの2階にあるので注意していないと見落としてしまいそうですが、エスニック料理好きの人たちの間では、“知る人ぞ知る”人気のお店だそう。
では、さっそくお店の中をのぞいてみましょう!
タイ料理好きにはたまらない! 新鮮な野菜がいっぱいの「冷蔵コーナー」
棚いっぱいに、日本ではあまり見かけない珍しい商品がぎっしり。タイ料理が大好きだという滝野さんは、こちらの冷蔵コーナーに大興奮! レモングラスやパクチーはもちろん、タイのハーブや野菜がたくさん陳列されていました。
「タイ料理の本でしか見たことなかった野菜がたくさん!」と滝野さん。
新鮮な青パパイヤもありました。「普段はお取り寄せしないと手に入らないんです。大好きなソムタム(青パパイヤのサラダ)をつくりたいな!」
タイの食文化がうかがえる「冷凍コーナー」
冷凍や冷蔵のコーナーもとても充実。ジャックフルーツなどの南国の果物や、タイ料理で使われる魚類、珍しいソーセージなどがたくさん売られていました。
「ソーセージ類なら、私たち日本人にも使いやすいですよね」とふたり。
ソーセージの種類が豊富。「私の好きな台湾ソーセージもありました!」と滝野さん。
インパクトのあるタイのソーセージ。「こんなにグルグルと長いソーセージ、初めて見た!」とふたり。カレーとレモングラスなどが使われていて美味しそう!
手軽に使えるレトルトや“○○のもと”もたくさんあります!
本格的な食材に並んで目につくのが、レトルト食品や“○○のもと”、缶詰といった手軽に使えるアイテムの種類の多さ。エスニック料理の調味料をいろいろ揃えるとなると大変ですが、このようなアイテムを使えば、おうちで簡単に異国の味を味わうことができそうですね。
本格的な味わいを楽しめる「ペースト類」
「どんな料理をつくろうかな?」瓶入りのペーストの棚を熱心に見ていた、滝野さんが選んだのは‥‥
「トムヤムクン」の味付けができるペーストです。
お肉を漬けるだけで楽しめる「下味用調味料」
お肉や魚介類の下味に使える調味料もとても豊富。「たくさんありすぎて迷いますね! お手頃価格だから、いくつも買って試してみたいです」と三木さん。
三木さんが最近気に入っているというスパイシーなソース「スリラチャ(シラチャー)ソース」もありました! 「タイで生まれ、アメリカで人気となったスパイシーなソースです。お肉の下味はもちろん『どんな料理に使っても美味しくなる!』と、ママ友の間で話題になっているんですよ。こんなに種類があるなんて感激! なかでも、辛さ控えめで使いやすい『スーパーガーリック味』がイチオシです」
タイの屋台スイーツも味わえる
レジの前には、タイの屋台などで見かけるスイーツもありました。「もち米とココナッツミルクとバナナのデザート」を食べてみて、「もちもちしていて自然の甘さで、すごく美味しい! タイに行かないと味わえない味だよね」とふたり。
毎週土日には、タイ料理のお惣菜がたくさん並び、それを目当てに来店する人も多いそうです。
“○○の素”でお手軽! 「エスニックバーベキュー」風の家呑み
家に帰ったら、「アジアスーパーストアー」で購入した商品で、さっそく家呑みの準備を開始。今回、三木さんと滝野さんが提案してくれた家呑みはこちらです!
今回購入した商品はこちら!
※スライドすると、詳しく見ることができます
お肉の下味にぴったりな調味料2種と、もち米と春雨の入ったソーセージ「サイクロン イーサーン(イーサーン地方のソーセージ)」
こちらは、トムヤムクンをつくるための材料。味付け用の「トムヤムクンペースト」と「ふくろだけの缶詰」、野菜はセットで販売されていました。<左上から時計回りに>レモングラス、バイマックルート(コブミカンの葉)、ホムデーン(小玉ねぎ)、ガランガー(生姜)
香り豊かでスパイシー! ビールの進む「タイ風バーベキュー」
下味をつけたお肉とソーセージをホットプレートで焼いて、お手軽にできるエスニックバーベキュー。スパイシーなお肉はビールがとても進む味。タイのイーサーン地方の屋台料理として有名だという「サイクロン イーサーン」は、しっかりと豚肉と香辛料の味がして、こちらもお酒のおつまみにぴったりでした!
こんがりと焼けたお肉に食欲がそそられます。下味の分量で辛さの調節が可能なので、お好みで調節してみて!
トムヤムクンはお店の人につくり方を教わってつくりました。「香り豊かなトムヤムクンをおうちで味わえるなんて感激です」と滝野さん。
★タイ風スパイシーチキン★
材料
- 鶏もも肉・・・1枚(300~350g)
- シーズニングパウダー・・・1/2袋(25g)※お好みで調整してください
- サラダ油・・・適量
つくり方
- 鶏もも肉は皮をはぎ、適当なサイズに切り分ける。
- シーズニングパウダーを揉みこんで1時間~1時間半ほど漬け込む。
- ホットプレートにサラダ油を熱し、弱火でじっくり焼く。
★スリラチャポーク(シラチャーポーク)★
材料
- 豚肩ロース肉厚切り・・・250~300g
- シラチャー・チリソース(スーパーガーリック)・・・大さじ3 ※お好みで調節してください
- サラダ油・・・適量
つくり方
- 豚肩ロース肉にシラチャー・チリソースを絡め、1時間~1時間半漬け込む。
- ホットプレートにサラダ油を熱し、焦げないように焼く。
★トムヤムクン★
材料(4人分)
- エビ・・・12尾
- ふくろだけ・・・8個(缶詰を使用)
- トムヤムクンの野菜セット・・・1袋
- トムヤムクンの素・・・1瓶
つくり方
- エビは、殻と背ワタを取って下処理をする。
- ふくろだけは缶から取り出し、軽く水洗いして縦半分に切る。
- トムヤムクンの野菜セットから野菜を取り出して切る。バイマックルート(コブミカンの葉)4~5枚は葉脈を取る。ガランガー(生姜)はよく洗って皮付きのまま8枚分の薄切りにする。レモングラス2本を3~4㎝長さに斜めに切る。ホムデーン(小玉ねぎ)3個の皮を剥いて輪切りにする。
- 鍋に水1Lと3を入れて火にかけ、香りが出るまで煮る。
- 4の鍋に、トムヤムクンの素大さじ3を入れ、エビも加え、さっと煮る。
- 器に盛り、レモンとパクチーをあしらう。
普段は味わえない、タイ風の家呑みにワクワク!
「アジアスーパーストア」には、オンラインショップもあるので、新大久保まで行けない人は、そちらをぜひチェックしてみてくださいね。
新大久保の食材店で、お酒のおつまみにぴったりの食材を探すこちらの企画。第4回となる明日は、さまざまな国の食材を扱っているお店を訪問。「平たいパン“パラタ”」をアレンジして、楽しい家呑みを提案します。お楽しみに!
今回紹介したお店はこちら!
アジアスーパーストアー
東京都新宿区大久保 1-8-2 シャルール新宿 2F
電話:03-3208-9200、03-3208-9199
営業時間: 9:30〜22:30
オンラインショップ:https://asia-superstore.com/
撮影/山下忠之 調理・レシピ考案/三木芽久美、滝野香織 取材・文/田島えり子