車を走らせていると、突如見えてくるお城のような建物。こちらは中世、ドイツの館をモチーフにつくられた「パペルブルグ」というカフェなのです。映画の撮影にも使われたという店内は、どのような空間か、魅力をたっぷりご紹介します。
壁画やステンドグラスは多摩美大講師の作品!コーヒーとともにアートも楽しめる
新潟の古民家から移築して彫刻を施すなど、実は国産のものが使われていて、どこか懐かしさと温もりを感じる内装が特徴。
広々した店内は、常連の方やお友達同士、カップルなどですぐに満席に。おひとりさまの場合はカウンター席がオススメ。
大きな古時計と黒タイルで囲まれた奥の席は、これからのハロウィンシーズンに写真映えしそうな席!
1948年製のグランドピアノがあり、周りには絵画や甲冑などがディスプレイされていて、定期的に音楽会を行うそう。
一角にある本棚には、コーヒーの専門誌や芸術誌、天使と悪魔、怪物というタイトルのものまで様々なジャンルが揃う。
エントランスにあるベンチ。光の差し込みがとても美しくて思わず立ち止まりました。
贅沢な一杯が目の前に運ばれるワクワク感がたまらない!
淡いブルーとピンクの花柄に、ゴールドの縁取りが上品なカップ。店名が使われている「ブルグ」というブレンドコーヒーをオーダー。コクと甘み、苦みがバランス良く感じられ、スイーツとも相性が良い。
サイフォン式で淹れるコーヒー。焙煎機で週2、3回焙煎をし、注文が入ってから豆を挽いてすぐに淹れて抽出されます。
お湯を入れてから、約1分で抽出完了。途中、混ぜながら冷やすことでスッキリさとコクがしっかり味わえるコーヒーに。
ポコポコと音を立て、滑らかに器を通っていきます。あっという間のこの瞬間が楽しくて見とれてしまいます。
こちらは試飲、20時間かけて抽出するダッチコーヒー。5秒に1滴という速度でじっくり落とすので、とても貴重な一口。赤ワインのような豊潤な香りと、まろやかに口の中を通る喉ごしに感動しながら、大事にいただきました。ダッチコーヒー¥800。
季節ごとに食べたくなる!名物プリン・アラ・モード
なんとも楽しい!フルーツ、自家製クッキーの中にプリンが隠れているタイプの、プリン・アラ・モード。クッキーを割りながら、いただきます。
プリンを覆っているクッキーを思い切ってパリッとスプーンで割って、中のプリンと一緒にいただきます。
思った以上になめらかクリーミーなプリンは、底のカラメルが濃厚で苦めなので、クッキーの甘さと合うんです!
添えられているフルーツは旬のものを使うので、季節ごとに訪れたい。シャインマスカットと巨峰の酸味、バナナの甘み、そしてクリームがプリンの味に溶け込んで、いろんな食感に大満足なスイーツ!
店舗・アクセス情報
口に入れると深い香りが漂うのに、後味は割とあっさりでとっても美味しい一杯でした。飲んでも香っても、心安らぐアロマ効果ですね!
Pappelburg(パペルブルグ)
■OPEN
10:00〜19:00
東京都八王子市鑓水530-1
TEL:042-677-5511
《電車でのアクセス》
JR八王子駅/JR橋本駅より神奈川中央交通バス「自然公園前」バス停下車
《車でのアクセス》
八王子バイパス/国道16号 に入り、鑓水北(交差点) を右折して 東京環状/国道16号 に入る
https://pappelburg.com/
撮影・取材・文/森岡陽子