地元の人にはもちろん、ツーリストにも人気のファーマーズ・マーケット。ハワイ全島で大小さまざまなマーケットが開催されています。 その歴史や、ツーリストも利用しやすいワイキキ開催のマーケット2軒をクローズアップします。
農業大国&観光大国ならではの進化!ハワイのマーケットは農産物も雑貨も多彩
生産者が自ら店を出し、直接販売をするスタイルの市場「ファーマーズ・マーケット」。その歴史は19世紀の北アメリカが始まりとされ、その後、アメリカやヨーロッパなどの先進国を中心に広がり、今では世界中の国や地域で開催されている。生産者が直接販売を行なうので、価格も抑えられ、鮮度も抜群!また生産者側も消費者の反応をダイレクトに感じられるなどのメリットがあるとされている。
ハワイにおけるファーマーズ・マーケットの始まりは、1948年に発足したハワイ・ファーム・ビューロー(HFB)といわれている。現在でもオアフ島、ハワイ島、モロカイ島、カウアイ島の4島で活動をしている団体だ。ツーリストにとっては意外かもしれないが、ハワイ州の土地利用状況として約47%が農業用地として使われている。かつては砂糖きびやパイナップルの生産・輸出に多くの農地を使用していたが、現在では葉物野菜や根菜類、瓜系の野菜、果物などを含め、多種多様な農作物を栽培。毎日の食事に必要な農作物の多くは、最も人口の多いオアフ島で生産されている。
近年ではツーリスト向けのファーマーズ・マーケットも増えてきていて、特にワイキキ周辺では、農産物に加え、手作りの雑貨やアクセサリーなどを販売する、ローカル・クラフターが出店するマーケットも多い。今回紹介する2つのマーケットも、ワイキキ中心で開催していて、果物などの農産物はもちろん、おみやげとしても重宝するメイドインハワイの雑貨やコスメなどを販売する店が多い。この機会にハワイの大地の恵みを感じられる農産物などを見に、訪れてみるのもいいだろう。
ワイキキ・ビーチ・ウォーク・オープン・マーケット
手作り雑貨やグルメが並ぶワイキキの旬な青空市
Waikiki Beach Walk Open Market
【開催】月曜 16:00~20:00
地産地消や地元の生産者支援は、サステナブルな観光地を目指すハワイが大事にしていること。ワイキキでも気軽に楽しめるこちらのオープンマーケットでは、個性的な商品やアート作品、その場で作るフードアイテムなどを購入したり、出店者と交流するユニークな体験ができる。ここでしか見つからない一品ものや、作り手の作業風景が見られるのも店舗とは違う風景。きっと新しい発見に出合えるだろう。
TEL:808・931・3591
住所:227 Lewers St. ワイキキ・ビーチ・ウォーク
http://jp.waikikibeachwalk.com/Events-And-News/Entertainment-Activities.htm
”クー”というハワイの神様を模したティキ像$80(右)、釣り針$60。
ワイキキ・ファーマーズ・マーケット
ワイキキの中心のモールで開催 雑貨も充実のマーケット
Waikiki Farmers Market
【開催】月・水曜 16:00~20:00
ハイアット リージェンシーで開催されるマーケットには、フードを販売する店も多いが、雑貨やアクセサリーなどを販売するクラフターの店が多いのも特徴のひとつ。ココナツやスイカジュースをその場で作ってくれる店や、新鮮なカットフルーツを販売する店は、軽めの夕食替わりにも。ハワイ産のハニーや手作りジュエリー、アートなど、おみやげ選びに重宝する店も多いので、ぜひ立ち寄りたい。
TEL:808・923・1234
住所:2424Kalakaua Ave. ハイアット リージェンシー ワイキキ ビーチ リゾート &スパ1階
ハワイ専門情報マガジン「アロハエクスプレス」170号
※記事の内容は2024年5月現在の情報です。
構成/アロハエクスプレス編集部、Mart編集部