The House of Marisa
ZaraとMarisa Berensonが贈るThe House of Marisaコレクション ウィメンズコレクションとホームウェアコレクションを6月5日(金)よりローンチ


ZARAと、女優でありファッションデザイナーのElsa Schiaparelli(エルザ・スキャパレッリ)を祖母にもつMarisa Berenson(マリサ・ベレンソン)がコラボレーションし、The House of Marisa コレクションと題したレディースウェアとホームアイテムを発売いたします。
本コレクションは、2026年6月5日(金)よりオンラインおよび一部店舗でローンチいたします。
また、同日よりZARA 銀座店(東京都中央区銀座7丁目9-19 / 営業時間:10:00-21:30)にて、The House of Marisa コレクションをフィーチャーしたポップインを開催いたします。
‘The House of Marisa’
ひとさじの輝きと、ひとしずくのグラマーをまとって
By Hamish Bowl
「“The House of Marisa”は、少しのきらめきと、少しの華やかさをまとった世界なの」
そう艶やかに語るのは、Marisa Berenson(マリサ・ベレンソン)。数々の伝説的な装いに身を包み、映画のなかで忘れがたい役柄を生きてきた彼女にとって、このカプセルコレクションは、自らの美意識と記憶を本格的にかたちにした初めての試みでもある。時を超越したような美しさと、あふれる魅力、そしてどこか神秘を帯びた気配。マリサには、今なお人を惹きつけてやまない特別な存在感がある。まるで現代に舞い降りたスフィンクスのように。
「私の人生と映画を詰め込んだ、小さなカプセルコレクションをつくったの。」
そしてその“映画”の何と豪華なことか!Luchino Visconti,(ルキノ・ヴィスコンティ)、Stanley Kubrick(スタンリー・キューブリック)、Andy Warhol(アンディ・ウォーホル)、Bob Fosse(ボブ・フォッシー)、Clint Eastwood(クリント・イーストウッド)、Luca Guadagnino(ルカ・グァダニーノ)など、比類なき才能たちとともに、マリサはスクリーンの歴史を彩ってきた。
“終わらない夏”をテーマにした本コレクションは全45ピースで、ビーチウェアやドレス、ジャケット、スラックスに加え、ラグやテーブルウェアといったホームコレクションまでが揃う。カトラリーにいたっては、「フォーマルでありながら、美しく、どこかウィムジカル」なのだという。
マリサ自身、このプロジェクトを「多世代の感性をひとつに重ねていく、胸の躍る冒険だった」と振り返る。
思えば、若き日のマリサは、内気で、そしていささか怯えた少女だった。相手はほかでもない、祖母Elsa Schiaparelli(エルザ・スキャパレッリ)。第二次世界大戦前、気まぐれで洗練され、エキセントリックで、シュルレアリスムの幻想に満ちた着想を次々と現実の装いへと変え、ファッション界をその掌中に収めていた偉大な女性である。彼女はヴァンドーム広場のサロンから、その独創的な世界を発信していった。
その頃、スキャパレッリはパリのリュ・ドゥ・ベリー通りに私邸を構えていた。宝物が折り重なるように満ちたその邸宅は、マリサの記憶によれば、「とびきり折衷的で、まるで即興のようにしつらえられた」空間だった。グランドサロンの壁を覆っていたのは、18世紀後半のシノワズリ風オービュッソンのタペストリー。異国情緒あふれるその意匠が、部屋全体を幻想のなかへと包み込んでいた。そこには、同じ部屋で描かれたEtienne Drian(エティエンヌ・ドリアン)によるスキャパレッリの肖像画が壁に立てかけるように置かれ、深紅のベルベットソファにはレオパードのラグ、頭上には金彩とクリスタルのエンパイア様式のシャンデリアが輝いていた。象牙、繁るシダ、そして19世紀の金彩木製ソファ。二人が向かい合って座りながらも、決して触れ合うことのないよう緩やかな弧を描くそのフォルムは、どこか芝居めいて美しい。張地はもちろん、スキャパレッリのシグネチャーカラーであるショッキングピンクのサテン。そこには、彼女ならではの美意識が余すところなく息づいていた。そしてこの折衷的な感性は、彼女の人生を彩ると同時に、今回ZARAのために構想されたホームコレクションにも反映されている。玄関ホールでは、1880年代の木彫りによる“ミスター&ミセス・サタン”が来客を出迎えていたという。
「本当に怖かったの」
当時、上階のアパルトマンに暮らしていたマリサはそう振り返る。
その頃の彼女は、華奢でエレガントな気配をまとい始めたばかりの、内気なティーンエイジャーだった。祖母のもとへ挨拶に行くよう促されるたび、「考えるだけで震えてしまった」という。
「祖母は、60年代の私の服装をまったく理解できなかった。私たちの世代こそ、もっとも下品で、もはやシックもスタイルも失ってしまった世代だと思っていたの」
スキャパレッリはすでにヴァンドーム広場のメゾンの扉を閉ざしていた。そしてマリサには、自らが生まれながらに属しながら、ついに享受することのなかった人生を望んでいた。つまり、仕事とは無縁の穏やかな暮らしと、「とても良い家柄の」青年との、安全で保守的な結婚である。
けれど、マリサの未来は別の方向へと開かれていく。その扉を押し広げたのが、伝説的エディター、Diana Vreeland(ダイアナ・ヴリーランド)だった。彼女はマリサを“発見”し、ニューヨークの華やかな磁場へと引き寄せた。驚くべきことに、あれほど内気だった少女は、カメラの前ではすべてのためらいを脱ぎ捨ててみせたのである。
もっとも、マリサはこうも語っている。
「祖母から学んだのは、独立心と、ある種のオリジナリティ、そして折衷的な美意識だったと思う」
とはいえ、1969年、VOGUE誌でIrving Penn(アーヴィング・ペン)の撮影によるヌードを披露した際、スキャパレッリは激怒した。幻想的なゴールド&ブラウンのストーンネックレス以外、彼女は何も身につけていなかったからだ。
マリサはモデルとして活躍する一方で、映画へと新たな道を見出す。ルキノ・ヴィスコンティ監督の「ベニスに死す」を皮切りに、その存在感をスクリーンへと広げていった。
“シックもスタイルも、もはや存在しない”──そう言われた世代に属しながら、マリサはむしろその両方を完璧に体現してきた存在だ。1973年8月27日号のニューズウィークでは、“シーンの女王”として表紙を飾り、世界的なカルチャーアイコンとしての地位を確立している。
彼女が今回のコレクションに落とし込んだのは、「終わらない夏──カプリ島、サン=トロペ」という記憶。そのまばゆい情景を、現代の感性のなかにしなやかに蘇らせている。
たとえば、ゴールドラメのショート丈パフボールケープには、80年代オートクチュールを思わせるファンタジーが宿る。大胆なショルダーラインを描くシルバーラメのボンバージャケットにも、同時代のドラマティックなムードが漂う。ジュエルボタンを散りばめたストローのバケットハット。鮮やかなピンクのリネンで仕立てたドレスは足首まで優雅に流れ、深く開いた胸元からは、マザーオブパールのビーズをあしらったチョコレートブラウンのビキニトップがのぞく。ナイルグリーンのシフォンカーディガンジャケットは、繊細な編み地にビーズを惜しみなく散らし、70年代らしい空気をまとっている。
さらに、オレンジのベルト付きガウンに、同色のジャケットを絶妙にのぞかせ、足首の少し上で揺れるワイドパンツを合わせたルック。裾にはふんだんにあしらわれたフェザーディテールが揺れる。深いVネックのブラックシフォンのミニドレスには、奔放なほどにゴールドスパンコールの刺繍がきらめく。金銀のスパンコールをびっしりとあしらった小さなパースをゴールドチェーンで提げ、漆黒のヘアバンドを添えれば、そのままスタジオ54の夢のような一夜へと向かえそうだ。
そして、その魅力はまだ尽きない。
これらの服は、どこかノスタルジックでありながら、決して懐古的ではない。軽やかで、センシュアルで、徹底してモダンなのだ。
マリサは、「私の宇宙、私の物語、私の人生」をこのコレクションの随所に散りばめたという。息をのむような夜へと溶けていった、あの時代の余韻を思わせながら。スネークモチーフはその象徴のひとつだ。手首に巻きつき、ブラックビキニのトップを横切り、あるいは黒のヘッドラップを仕上げるブローチとして姿を現す。そのどれもが、いかにもマリサらしい妖しい魅力を放っている。
ホームコレクションもまた魅惑的だ。蝶が舞うゴールドのスクリーン、珊瑚色の本棚、コーラルを思わせるラウンドテーブル。黄道十二宮の刺繍を施したナプキン、黄金のひまわりがぐるりと囲む円形の鏡、その花々のあいだを、赤い蛇がすべるように這ってゆく。ブラックタッセルを添えたゴールドのパイエットクッションまで、奔放でエキゾチック、そして抗いがたい魅力が混ざり合っている。
おそらくそれらは、彼女が眩い夜の支度をしていたあの時代にも、完璧にふさわしかったに違いない。1970年代、友人に誂えていたスパンコールのシースドレスの数々。そこには、弾けるようなインパクトと、映画スターのようなグラマーをひとさじ加える力があった。
映画「キャバレー」のプロモーションでライザ・ミネリやジョエル・グレイと行動をともにしていた頃、彼女はAZZARO(アザロ)を纏っていた。燦然ときらめくスパンコールのガウンとグローブ、白狐をふわりと肩に掛け、黒と白の真珠のネックレスを重ね、髪はRita Hayworth(リタ・ヘイワース)を思わせるように整えて。あるいは1973年のアカデミー賞では、スパンコールにシフォン、そしてコルサージュを取り巻く夥しいオーストリッチフェザーをまとい、圧倒的な存在感を見せつけた。その年、「キャバレー」は数えきれぬほどの賞にノミネートされ、マリサ自身もまた、助演女優賞でゴールデングローブ賞と英国アカデミー賞を手にしている。
淡いハンマーサテンをサロンのように巧みに結んだ一着は、究極のミニマリズムと息を呑む洗練を両立していた。彼女はそれを纏い、映画監督Joel Schumacher(ジョエル・シュマッカー)を伴って、フォード大統領時代のホワイトハウスでのディナーに出席している。
そして今、長い時を経て、マリサは70年代のムードを、憧れのなかでしか知らなかった新しい世代へと手渡そうとしている。鮮やかなエメラルド柄の深いカットのスイムスーツに、同柄のパレオとターバンを合わせ、ハイブーツを添え、ゴールドのスネークジュエリーを幾重にも重ねる。そこには、鮮烈なインパクトがある。水着の上に重ねる、透けるようなゴールドニットのトレーン付きカバーアップもまた、ビーチからそのままパーティへと誘うような魅惑に満ちている。


WOMEN COLLECTION
価格帯:¥3,590~¥45,990(税込)


HOME COLLECTION
価格帯:¥1,590~¥37,900 (税込)


ZARAについて
ZARAは、Pull&Bear、Massimo Dutti、Bershka、Stradivarius、Oysho、ZARA Homeを展開するグローバルファッションカンパニー「Inditex」の一員です。Inditexは継続的なイノベーションと顧客サービスを基盤とし、98の市場と200を超えるオンライン市場を有する高度に統合されたプラットフォームを運営し、2040年までの気候中立達成を目指しています。
ZARAは1998年、東京・渋谷で日本に初出店して以来、全国で店舗網を着実に拡大し、現在は日本国内で59店舗を展開しています。



