不要なものを思い切って捨ててスッキリする「もの捨て」。単に面倒だったり、思い入れがあるグッズを捨てるのに躊躇したりで、なかなか思うように進まないという意見もよく耳にします。今月は、Mart読者のみなさんの「もの捨て」事情を調査しました!
Q1:「もの捨て」 したことはありますか?
80%以上の人がYESと回答。やろうと思ったきっかけは、「引っ越し」「ものが増えすぎたと感じたとき」「子どもの成長や進学」という声が多く聞かれました。また、ミニマリストに影響を受けたという人も。
Q2:思い切って捨てたものは?
ごみ袋にまとめられる小さなグッズが上位に。その他は家電、家具、寝具など、捨てるのに手間のかかるアイテムが占めていました。「いつか着るかも……」と、クローゼットに眠っている服は、もう着ないことのほうが多い! 割り切って捨ててみると、気持ちもスッキリして前向きになれるんです♪
Q3:捨ててよかった」 「捨てて変わった」 など成功談を教えてください。
・自分の好みでない食器類やタオル類。自分の好みでないものは使おうと思うこともないし、置いていてもストレスが溜まるだけ……。思い切ってリサイクルショップなどに持参して処分することで、気持ちが明るくなりました。【詩音(41歳)石川県在住】
・アクセサリーは高額で小さいし、なかなか買えないからと手放すのに躊躇していましたが、アクセサリーも流行り廃りがあるし、手放したら新しく買うこともできたのでよかったです。【アエナ(37歳)千葉県在住】
・若いときに着ていた洋服。学生時代に着ていた服も捨てられませんでした。「今、なりたい自分はどんな自分?」と考えたら、「30代の仕事ができる女性に見られたい!」と思ったのでそれに合う服だけを残しました! その結果、過去を捨てて、前に進むことができました。【ri-tan(31歳)東京都在住】
・古いものを手放して、新しく必要なものを取り入れることで、生活が楽しめる。古いものばかりに囲まれていると、なんだか行動が変わりにくく、変化が感じられにくい。思い出も増やしてリニューアル。【かりママ(46歳)岡山県在住】
・「もの」という形のあるものだけではなく、思い出とか思念みたいなものが捨てられた感じがして、ものすごく身軽になった。それ以前はあまり考えないで買いものをしていたが、慎重に買うようになった。【アイボリー(45歳)東京都在住】
・以前は〝コレクション体質〞でしたが、集めることをやめました。部屋を広く使えるほうが有意義です。【ひめみん(29歳)神奈川県在住】
・洋服を買う際に、「5年後に着られない服は買わないようにしよう」と思うようになりました。【MA11(30歳)千葉県在住】
Q4:「もの捨て」 の際、ネックになることは?
1位きれいなものやまだ使えるものを「もったいない!」と思ってしまう
2位捨てるか売るかの手間
3位時間やタイミング
Q5:捨てて後悔したものは何ですか?
・有名な焼きものや、作家さんがつくった食器。祖母が、私の嫁入り道具のひとつとして大量に持たせてくれた。当時は狭いアパートだったし、食器に興味もなかったので夫の妹に全部あげてしまった。一軒家に引っ越して友人が家に来て料理を振る舞うようになってから、激しく後悔。【ururu(47歳)千葉県在住】
・洋服は何着か後悔したものがあります。気に入っていてもサイズが合わないと思って処分したのに、また着られるようになったので。【ひがき(42歳)大阪府在住】
・子どもの服をかなり捨てたのですが、よく考えたら「譲るという選択肢もあったかな?」と後悔しました。【えりぬぅ(39歳)大分県在住】
・夫の古い携帯電話を勝手に捨ててショックを与えてしまい……。売りたかったようです。【ひんやり(32歳)東京都在住】
・子どものものは、相談して一緒に捨てたり譲ったりしていたのですが、後日「あのおもちゃがない!」「あの本はどこ?」と聞かれ、ないとわかると泣かれてしまった。無理やり捨てさせたつもりはないけど、「かわいそうなことをさせちゃったのかな?」と思いました。【こんママ(38歳)千葉県在住】
Q6:その他、 「もの捨て」 にまつわるエピソードを教えてください。
・デニムなどのボトムスを整理するときは、ついつい昔買ったものがまだ入るか、実際にはいてみてチェックしてしまいます。以前よりスルッとラクにはけたり、逆にキツくなっていたり……。自分の体形の移り変わりを実感してしみじみしているうちに、あっという間に時間が経ってしまい、結局あまり片づけられないことがよくあります。【せいかる(36歳)東京都在住】
・テーブル類に有料シールを貼って朝から出していたら、シールを盗られた。控えでいいとのことで、無事回収されて行きましたが……。【mokun05(56歳)大阪府在住】
・古くて使えなくても、どうしても捨てられない思い出のグッズは、〝思い出ボックス〞に入れてます!つらいことがあったときに覗くと、元気が出ます!【モノクロ(42歳)大阪府在住】
・昔の彼氏の写真が出てきて、家族にばれないよう、燃えるゴミと一緒に捨てました(笑)。【タカピーmommy(37歳)京都府在住】
・独身時代に購入したスーツやコートをリサイクルショップに持ち込んだが、「デザインが古いから」と買い取りしてもらえなかった。高くて、今ではなかなか買えないブランドの洋服たち……、結局捨てることもできず、いまだにクローゼットを占領しています。【さっちー(44歳)埼玉県在住】
・夫と私で「捨てていいもの」に対する価値観が違いすぎてケンカになることも。そこで、「自分だけのものとキッチン関係は自由に処分。夫のもの(着古した服など)や共用のものは捨てる理由を話して処分する」となりました。もしくは、しばらく目につかないところへ隠し、こそっと処分です(笑)。【釣りマダム(46歳)大阪府在住】
\今回の総括/
「ものは増やさないように」「必要最低限のもので生活を」と自分の中で決めて実行するだけでも、いろいろなことが〝変わる〞ようです。「もの捨て」によって部屋が片づく、きれいになるだけではなく、心や時間にもゆとりができたり、節約につながったり。何より、自分自身が少し変わった気がして、前向きになれたりしますよね! 「やりたいけれど重い腰を上げられない……」という人は、「クローゼットだけはこの日にやる!」など、場所を限定して少しずつ始めてみては? 空間も気持ちもスッキリするはず!
Mart2020 5月号 だからMartな私たち より
イラスト/熊野友紀子 構成/上原奈緒