鶏肉のうま味がしみ込んだご飯にゆで鶏をのせた、暑い季節でも食が進むカオマンガイ。中村さんが教えてくれたレシピは、ちょっとした手間でゆで鶏がしっとり軟らか!タイならではのたれも絶品です。
炊き込みご飯に飽きたら!カオマンガイ風に
日本でもメジャーになった、蒸し鶏をご飯の上にのせた料理「カオマンガイ」。
「タイのほか、マレーシアやシンガポールなどでもよく食べられる料理ですが、タイは味噌としょうゆベースのたれを添えるのが一般的です。
炊飯器にすべての材料を入れて一気につくることもできますが、今回は鶏肉を鍋でゆでて、余熱で仕上げるレシピに。ひと手間かけることで、鶏肉が本場らしくしっとり軟らかに仕上がります。米をジャスミンライスに替えると、より本格的になりますよ」(中村さん)
鶏肉しっとりの本場風カオマンガイ
余ったゆで汁を使ってスープをつくっても。にんにくなどを取り除き、小口切りにした長ねぎを入れ、塩で味を調えるだけ。ライムをしぼっても◎。
材料(2人分)
- 米 …… 1合
- 鶏もも肉 …… 2枚
- 塩 …… 小さじ1/2
- はちみつ …… 大さじ1
- A(にんにく … 1片、しょうが … 1片、水 … 600㎖、ナンプラー … 大さじ1、酒 … 大さじ1、長ねぎの青い部分(あれば) … 1本分)
【たれ】
- ナンプラー …… 大さじ1
- はちみつ …… 大さじ1
- 酢 …… 大さじ1
- 味噌 …… 小さじ1
- 長ねぎのみじん切り … 10㎝分
- にんにくのみじん切り … 1片分
- すりおろししょうが … 小さじ1
- ごま油 …… 小さじ1
※辛くしたい場合は豆板醤や小口切りにした唐辛子を足す
つくり方
- 鶏肉全体にフォークを刺して穴をあけ、塩とはちみつを揉み込んだら皮目を下にして鍋に入れ、10分置く。
- にんにくを包丁の腹でつぶし、しょうがを薄切りにしたら、①の鍋にほかのAの材料とともに入れて中火にかけ、アクが出たら除く。沸騰したら弱火にし、鶏肉を返してそのまま5分ゆでる。
- 蓋をし、冷めるまで待つ。
- たれの材料を混ぜておく。
- ③が冷めたら③のゆで汁を使ってご飯を炊く(白米を炊くときと同じように、ゆで汁は1合の目盛りまで入れる)。炊き上がったら③の鶏肉を炊飯器に入れて少し温めてから、食べやすい大きさに切り、たれ、つけ合わせの野菜などと盛りつける。
ポイント
鶏肉は余熱で仕上げ、しっとり軟らかに
ナンプラーと味噌ベースのたれで食べるのがタイ風
中村明花さんプロフィール
なかむら・さやか/1986年生まれ。Martモデルとして活躍する、5歳の女の子のママ。調理免許、薬膳コーディネーター、幼児食インストラクターの資格を持つ。夫でサッカー選手の細貝 萌選手の移籍により約3年間タイで生活。
タイでの生活の楽しい思い出
「タイに渡ってすぐのころ、タイ語しか通じない飲食店へ。まだ勝手がわからず、適当に3つくらいメニューを指差しで頼んだら、すべて違う種類の鍋が(笑)。今なら〝Google翻訳の写真機能を使う〞など、対処法がわかるのですが、最初は行き当たりばったりでした。今はそれもいい思い出です」(中村さん)
撮影/山下忠之 スタイリング/鮓本美保子 取材・文/長南真理恵 編集/松田睦美 構成/Mart編集部
2021年10月号
中村明花さんのおかずに飽きたら“タイの知恵” Vol.25より