マイナポイントはやったほうがいいの?

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ついにスタートした「マイナポイント」。お得そうだなと思いつつも、手を出せずにいる、という人が多いのではないでしょうか。漠然と不安を感じてやらずじまいになるより、まずはどんなものか知ることが大事なようです。

解説いただいたのは


\若手の目線で見る!/
安田洋祐さん

経済学者。専門はゲーム理論。政策研究大学院大学助教授を経て、2014年4月から大阪大学准教授に就任。『報道ランナー』(関西テレビ)や『ミヤネ屋』(読売テレビ)にコメンテーターとして出演するほか、財務省「理論研修」講師、金融庁「金融審議会」専門委員等を務めるなど多方面で活躍。ユニークな視点での経済解説に定評がある。

マイナポイントとは?

マイナンバーカードを使って予約・申し込みをし、選んだキャッシュレス決済サービスでチャージや買い物をすると、利用金額の25%(最大5000円)分のポイントがもらえるもの。

どうやって利用するの?

  1. マイナンバーカードを取得
    まだマイナンバーカードを持っていない人は申請を。交付まで約1カ月かかるので、手続きはお早めに。
  2. 予約・申し込み
    スマホやパソコン、マイナポイント手続きスポットから手続きを。どの方法も、マイナンバーカードと数字4桁のパスワードが必要。
  3. 選んだ決済サービスでチャージor買い物
    2020年9月~2021年3月に選んだ決済サービスでチャージか買い物をすると、利用額の25%分のポイントがもらえる。

\安田洋祐さんが考える/
マイナポイントで大切なこと

  • 25%(最大5000円)還元はかなりお得
  • 不安があるなら、まずは知ることから始めて
  • これを機にマイナンバーカード取得率が上がれば、持つ人が便利なサービスが増える可能性も

家族全員で利用できる
かなりお得な制度

2020年9月1日から、「マイナポイント」と呼ばれるポイントキャンペーンが始まりました。これは、登録したキャッシュレス決済サービスを使って買い物をすると、購入額・チャージ額のうち25%(最大5000円)分がポイント還元されるというもの。利用するためには、マイナンバーカードの発行が必要です。このキャンペーンの利用には、年齢制限がありません。家族全員がそれぞれ5000円分もポイントがもらえると考えると、かなりお得ですよね。

2016年1月にマイナンバー制度の運用が始まる前、全国民の手元にマイナンバーを記載した通知カードが配布されました。その番号をもとに交付手続きを行った人だけが、マイナンバーカードを持つことができます。現在のマイナンバーカードの普及率は全国平均で16%程度にとどまっており、今のところはコンビニでの各種証明書発行などにしか使うことができません。しかし、2021年3月からは健康保険証の代わりとして使用できるようになります。運転免許証などのIDを持っていない人は、本人確認書類として活用できるのも大きな利点でしょう。

今からでも遅くないので
調べることから始めて

個人番号制度がすでに定着している国では、行政手続き・納税・患者のカルテなど、さまざまな情報が個人番号で管理されています。個人番号制度と銀行口座をひもづけていたことで、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う給付金が迅速に振り込まれた国もありました。マイナンバーカードの普及は、そのような利便性の向上のほか、民間企業でも新たなサービスが生まれる可能性を持っています。

マイナンバーカードの普及が遅れている要因として、セキュリティ面への不安がよく挙げられます。けれども、「よく知らないから」「調べるのが面倒くさいから」といった漠然とした情報不足も一因なのではないでしょうか。社会に広く普及すればするほど、マイナンバーカードは便利なものに進化していきます。キャンペーンが終了するのは2021年3月。まだまだ時間はありますから、これを機にマイナンバーカードについて調べることから始めてみませんか?

 

※掲載中の情報はMart誌面掲載時のものです。

 

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イラスト/熊野友紀子 構成/Mart編集部

2020年11月号
最近気になるNEWSな言葉
「マイナポイントはやったほうがいいの?」 より

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