ふるさと納税も12月、いよいよ佳境に入ってきましたが、ふるさと納税もすっかり生活に溶け込んでいるというベテラン組も多いのでは?
先日、そんなベテラン組の方から、食べ物は量が多くて飽きてしまうから物を選ぶようになった、旅行を選ぶようになったという話を聞きました。
確かに、ないものはないと言われるほど網羅された返礼品の数々。1年間のご褒美は残るものや思い出になるものを選ぶことも満足感の残る選択。
そこで3つの自治体が誇る、日常を格上げするような日用品を紹介したいと思います。
切れ味爽快!細かな技がつまった関孫六の爪切り
岐阜県関市の返礼品ページには小さな子どもが初めて使うものから、プロが使う上級者向けのものまで数えきれないほどの刃物の数。
面白いのは、刃物は刃物でも鼻毛・むだ毛専用鋏や段ボールカッターなどバラエティに富み、そのニッチさは見ているだけで楽しい気持ちにさせてくれます。
先日、あるポータルサイトが企画したYouTube番組で紹介されていたのが『関孫六の爪切り』。
テレビなどでも紹介されたこともあり、全返礼品の中で一番人気だそう。
5,000円という寄付額もその理由だと思うのですが、「切れ味爽快」、「爽快感を感じたくて爪を切る」という言葉にインパクトを感じました。
切れ味のよい状態が長続きするよう高硬度のステンレス刃物鋼を使い、耐久性を高めるため上刃と下刃のあたりを職人さんが微調整していること、表面はサビや腐食を防ぐためにクロムメッキで美しく仕上げされていることなど、この小さな爪切りの中にも職人技がたくさん。
その他にも両サイドには粗目と細目のやすり、取り外し可能な切った爪を受けるストッパーもついているという心配りも。
新しい年は、後戻りできなくなるような切れ味の爪切りに新調してみてはいかがでしょう?
<刀匠 関孫六の伝統から生まれたツメキリ> ◇貝印 関孫六 爪切り
職人打ち出し槌目(つちめ)模様のコーヒーミル
少し前に参加したふるさと納税イベントで出会い、感動したのがこの手動のコーヒーミル。
三条市のブースで会った友人が勧めてくれたのですが、一目見ただけではわからない良さをたくさん教えてくれました。
その中で感動したのが、「槌目(つちめ)模様」という仕上げ。表面のぼこぼことした模様のことなのですが、1点1点、職人さんが機械に当てて押し出し、作り上げられるもの。言われてみれば、指輪や鍋などでも見られる模様ですが、その細かさと正確さから、人の手によるものだと想像もつきませんでした。
また飲み方に合わせ、調節ネジで細かくも粗めにも挽くことができるという機能付き。このような部品も目視で点検され、人の手で組み立てられているそう。これだけ手間と時間をかけたお品が寄付額10,000円はお安くも感じます。
安定感のあるしっとりとした重さは技の重さにも思え、出しっぱなしでもかっこよく存在してくれるはず。
ステンレスだけではなく、銅でできた赤味の槌目模様に、槌目とは真逆に鏡のように磨き上げたミラーなど、コーヒーミルの種類も豊富。
おいしいコーヒーを飲みたいこだわり派の方に知ってほしい自治体です。
ステップ以上の使い道!ハイセンスな踏台
手の届かない高いところにあるものを取る時、どんなものを使われますか?
わが家には工事現場でも使われていそうなしっかりした脚立と、キッチンなどちょっとした時に使うプラスチック製の踏台の2つを、その時々に合わせて使っています。
特に室内で使うものはインテリアと調和するよう、色なども妥協せず選んだつもりでも、安定感がない作りで、乗ってはいても少し不安に思えてしまいます。
そんな時に見つけたのが群馬県千代田町、世界的な脚立メーカーがつくる踏台。
大小どちらも表からネジが見えないなどすっきりとしたデザインで、カラフルでありながら上品なマット仕上げ。
部屋のインテリアとしても違和感がなく、小さな子どものテーブルや花置き、作業台やちょっとした腰掛けとしても利用可能。
高いものを取るものとしてだけではなく、プラスアルファの使い道も想像することができるのです。
実は、質のよいものを揃える雑貨店や、有名なハイブランドでも雰囲気になじむと採用されているほどデザイン性も認められたもの。
機能とデザインで、スタイリッシュに生活を便利にしてくれると思います。
脚立 踏台 【ルカーノ】1ステップ ML1.0-1
踏台 脚立【ルカーノ】 2ステップ ML2.0-2J
師走の忙しいこの時期、返礼品をどれにしようか?選ぶことも一仕事。生活を彩り、役立つものを紹介しましたが、参考にしていただけたら嬉しいです。
文/ふるさと企画ポム・ポム 代表 小野くみ
小野くみさん
ふるさと納税コンサルタント。多数のメディアで活躍しながら、全国の自治体や事業者といっしょに返礼品開発、イベント企画なども手がけている。