片付けてもすぐ散らかされ……。せっかくの週末も片付けで終わることはありませんか? そうならないためにも、子どもが自分で片付けられる仕組みをつくるアリカさんに、お片付け育の進め方を教えてもらいました!
お片付け育の進め方
1 年齢に合わせてできることを見極める
年齢に応じて、持っているモノがいるかいらないかや、その子ができることとできないことを見極めていきます。そして、子ども自身が片付けられる仕組みや環境を大人が整えていきます。
2 モノの住所を決める
家族の行動を考え、どこに収納場所があると便利かを考えるのがおすすめ。外で使うものは玄関、子ども用の食器は手の届く低い位置にある引き出しなど、子どもの目線に立って考えます。
3 どうしたら取り出し・しまいやすいかを考える
子どもの目線でどうしたら片付けや取り出しがしやすいかを検討。例えば洋服は、現状のクローゼットだと子どもの手が届きにくいのなら、低い位置にかけるところをつくりましょう。
4 使いながらアップデートしていく
モノを戻す場所がわかれば片付けやすくなります。モノの定位置を決め、イラストやラベリングで示してあげるのがおすすめ。どこにしまえばいいのかわかれば、子どもも行動できます。
大人が環境を整えれば子どもは自分で片付けられる
3人の子どもを育てるアリカさん。現在6歳の長男が1歳になってすぐ、夫の単身赴任が決定。
「夫がいない状態では、家事と育児でキャパオーバーになるのは目に見えていました。そこで長
女と次女に自分でできる身支度&簡単な家事を手伝ってもらおうと決意。子どもたちは幼稚園ではおもちゃを片付けたり、自分の持ち物をしまいます。それならば家でも同じことができるはずと、片付けを中心に家事を家族で分業することにしました」
最初に決めたのは自分で使ったおもちゃを元の場所に戻すというお片付けに関すること。大人が環境を整えれば子どもは自分で片付けられるフトにプレイスペースをつくり、そこは散らかしてもいいエリアと決めると、片付いていなくても心に余裕ができたそう。
「小さいころから自分で片付けることを習慣化すると、やることが当たり前になります。年齢を重ねるごとに役割を見直し、今では長男も身支度や簡単な手伝いをこなすようになりました」
アリカさんによると、子どもが片付けをするために大切なのは、子どもの年齢に合わせてどうしたら手伝わなくても片付けられるかを大人が考え、環境を整えてあげること。家族全員で行うことで、片付けや家事が孤独なものではなくなり、日々の暮らしに余裕も。週末も家族でゆっくり過ごせているようです。
教えてくれたのは
小6、小4の女の子、幼稚園年長の男の子のママ。「お片づけ育」×「楽家事収納」で、家族みんなが片付けしやすい仕組みづくりを、Instagram(@arika_919)やVoicy(アリカのほどよい暮らしを届けるラジオ)で発信中。Martでは、Mart WEEKENDERの活動も!
撮影/テラサカトモコ 取材・文/酒井明子 編集/倉澤真由美
2023年Mart冬号 大人も驚く発見がきっとある! 山育 お片付け育 土育 我が家の「週末育」マニュアル より