毎日忙しく働くママが多い今、「家事はママだけ」では到底まわりません。料理はともかく、平日できなかった掃除・片付け・洗濯もの畳みなどは週末に家族の力をもっと活用できるはず! そこでMartistが提唱する「週末の家事のイベント化」でパパも子どもも楽しく活躍してくれるアイデアをご紹介!
早くて丁寧が勝ち! 家事をタイムリミットのあるゲームにして楽しもう!
Martist 三木芽久美さん 家庭科教員の免許を持 ち、子どもの家庭科力 アップに力を入れてい る。クラフト作家とし ても活躍中で、唯一無 二の作品にファン多数。 夫、中1の長男、小4の 次男の4人家族。
平 日 仕 事 で 忙 し い マ マ に は「 家 族 を 家 事 に 巻 き 込 む こ と」 が 必 要 で す
「家族に家事を頼んだら『やりたくない……』『言われたからやるけれど、さっさと終わらせたい……』と、ネガティブな言葉が返ってきそうですよね。家族に家事をやってもらうには、何より〝楽しめる仕掛け〞が絶対必要です。わが家の場合は、パパがその仕掛けを考えてくれました。いくつかルールを決めて、『よーいドン!』でそれぞれ担当の場所を掃除します。〝早く終わればいい〞ではなく、〝時間制限(リミット)内でいかにきれいにするか〞を競うと、中学生と小学生の息子たちも、これには腕まくりして奮闘。きれいにすることがおろそかにならないように最後のチェックは必要です。笑い顔あり、時に真剣な表情ありと、家族みんなで盛り上がる楽しいひと時なんです!」
それでは少しだけ、三木さんの家で実践されている「週末の10分掃除」をのぞいてみましょう。
三木家の週末10分掃除とは?
毎週日曜日の朝、パパは階段と廊下、兄はお風呂場、弟は洗面所と担当場所を10分間だけ掃除。範囲や使うツールは自由! 最後にパパがチェックして頑張ったことはほめます。この間、三木さんは朝食の準備ができてスムーズ!
【先週】メンバーそれぞれの担当場所を10分間だけ掃除
【お兄ちゃん】「浴槽をきれいにする」と兄の利仁くん。腰を落として 浴槽をゴシゴシ。平日ではなかなか対応できない細かな汚れに挑戦!
【弟くん】平日は時間がなくて落とせない洗面ボウルの水垢を、 ブラシで磨く弟の雄仁くん。 仲良しのぬいぐるみも置いて、10分を楽しい時間に♪
【パパ】パパは手際よく、階段の掃 除機かけ。人の行き来があるため、意外とほこりがたまるので、隅のほうも念入りにやっています。
◆10分たったら最後にパパがCHECK!◆
「浴槽はいつも以上に真っ白になったね」「洗面ボウルもピカピカ。朝使うのもこれだと気分がいいね」。2人とも頑張りました!
【今週】先週の担当場所でやれなかったところを10分間だけ掃除します
【お兄ちゃん】翌週は細かな掃除に挑戦! メラミンスポンジで蛇口周りを磨き上げます。「スポ ンジがどんどん小さくなっていくのも楽しい!」
【弟くん】水滴の汚れがそのままになっていた箇所を発見!今日は鏡をきれいにする日に。「磨けば磨くほどきれいになるんだよ!」
【パパ】平日は見過ごしてしまうサッシの窓枠を丁寧に拭き掃 除。ところどころきれいになっていくのが、パパにとっても週末の楽しみだそう。
◆10分たったら最後にパパがCHECK!◆
「見事にピカピカだね、すごいね!」「こっちもピカピカ」。10分間だからみんなが集中でき、あっという間に終わります。
これを毎週繰り返していくと、楽しいルーティンとなっていくそうです。
幼い子どもでも頑張れる、ゲーム化できる家事はほかにもある!
Martistの三木さんに、家族で家事を楽しみながら分担するそのほかの家事アイデアを教えていただきました!
▼洗濯もの畳み競争▼
▼プリント整理レース▼
▼玄関片付け対決▼
これを参考に、皆さんのお宅でも家族で家事を週末イベントにしてみませんか?
Mart2022年冬号「家事だって、わが家の『週末イベント』です」より
取材・文/新里陽子