LINEスタンプが後押ししてくれる!「新しい生活様式」楽しく過ごそう

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いまやコミュニケーションでは欠かせない、LINE。チャット型の会話形式の中で、言いあらわせない時、てっとり早く返事したい時、シメの言葉代わりにと、多く使われているのが「LINEスタンプ」です。公式スタンプのほか、オリジナルキャラクターで様々な工夫を凝らした「クリエーターズスタンプ」もありますが、コロナ禍の流行、ステイホーム余儀なくされた時、緊急事態宣言、そして現在求められている「新しい生活様式」と、場面にそったスタンプも続々登場しました。その中から特に注目のスタンプを手掛けたデザイナーお2人にお話を聞きました。

「少しでもホッとして欲しい」から生まれた「STAY HOME」スタンプ

「アグリムさん」こと、かわいい主婦のキャラクターが様々な表情を見せる「かわいい主婦の1日」はデザイナー・アグリムのkayoさんが生み出したヒットキャラクター。もともとはミセス層の方をターゲットにしたそうですが、今では学生から子ども、シニア層と幅広く愛されているキャラクター。グッズも登場しています。

©AGLIM

4月に登場した「STAY HOME編」について、生みの親であるアグリムのデザイナー・kayoさんに伺いました。

「コロナ禍が広まり始め、世の中が大変なときにスタンプなんて作っている場合じゃないかなと最初は思いましたが、長引くにつれて、少しでもホッと出来て離れている家族、友達同士で注意喚起や近況報告できるスタンプがあると連絡しやすいかなと思い、制作しました」(kayoさん)

©AGLIM

SNSを通して「癒やされる」「元気が出た」というコメントをもらい、kayoさん自身とても元気つけられたと言います。「STAY HOMEの期間を少しでも楽しく家で過ごせるようにSNSで使えるお名前入りアイコンを希望者に制作しました。SNSでしか繋がりがない方たちですがスタンプやアイコンを通じて同じ気持ちで乗り切れた気がします」(kayoさん)

新しいキーワード「新しい生活様式」もスタンプ化

4月に政府が掲げた「新しい生活様式」をテーマにしたスタンプをいち早くつくりアップしたのは、デザイナーのケイ&エイセイさんの「新しい生活様式♡スタンプ」。急速な生活の変化が求められ、かつ「ソーシャルディスタンス」など新しいキーワードが出現する中、そのキーワードをもとにスタンプをつくろうと制作されたそう。

Copyright Kei & Eisei design

 

「新しいキーワードを、手軽なLINEコミュニケーションを使って老若男女幅広く使ってもらえれば、と思いました。反響は少しずついただいていますが、周囲からは『かわいい』と言ってもらってます」(ケイ&エイセイさん)。

感染拡大が落ち着いた今、気を緩めない注意喚起にも

新しい日常の解釈についての考えをうかがったところ、「新型コロナウイルス感染症が収束(終息)するまでの“感染予防を前提とした日常生活”ということでしょうが、そんな中でいかに楽しめるか! 状況変化にいかに対応できるか! だと思っています。実際に皆さんも、リモート飲み会が意外と楽しかったり、かわいい手作りマスクを作ったりと、おかれた状況をそれぞれ楽しんでいるように思います」。
そして、制作した「新しい生活様式スタンプ」は再認識の場面にもなって欲しいとも。「新しい日常における、このLINEスタンプの役割とは、感染状況が少し落ち着いてきた今、つい気を緩めてしまいがちな場面で、周辺の大切な人への注意喚起、再認識にも繋がれば嬉しいです。LINEのメッセージにのせて、手軽の送れる存在として利用していただけたら」(ケイ&エイセイさん)

 

Copyright Kei & Eisei design

Copyright Kei & Eisei design

Copyright Kei & Eisei design

Copyright Kei & Eisei design

くすっと笑いたくなるキャラクターたちに笑顔をもらえます。「終息したらみんなでBBQに行こう」のスタンプは、私も早速使いました。まだ会えないよねと嘆くより、楽しい目標を見つけると、不思議と前向きになれました。友人からは「だね!行こう!」と元気な文字で返信が。

進化するスタンプは、人との距離感を縮めてくれる存在に

LINEスタンプの役割について、LINE スタンプ事業部 コンテンツクリエイティブチーム マネージャー 緒方弥生さんにお話を伺いました。
「LINEスタンプは現在、全世界で約855万セット以上が発売されており、キャラクターが動く『アニメーションスタンプ』をはじめ、様々な種類のスタンプが販売されています。
LINEスタンプの流行は市場のニーズを汲み取る形でスタンプクリエイターたちが生み出しており、世の中ゴトに対するスタンプはその時々に合わせて作られますし、それに需要を見出すユーザーも多いと思われます。
弊社でもLINEスタンプで出来ることは何かを考え、新型コロナウイルスの感染予防の啓発やデマ情報の拡散防止、外出自粛期間中のオンラインでのコミュニケーションのきっかけになるような無料スタンプを配布いたしました」

『可愛い嘘のカワウソ【お話きっかけ編】』 https://line.me/S/sticker/17332

提供期間:2020年4月14日 〜 2020年7月6日 / 有効期限:ダウンロードから 90 日間

『BROWN感染予防スタンプ』 https://line.me/S/sticker/17339
提供期間:2020年4月16日 〜 2020年7月8日 / 有効期限:ダウンロードから 90 日間

「テキストだけでは伝わりにくいことも、絵を使ったスタンプを送ることで相手に感情や楽しさがより伝わりやすくなります。外出自粛で気持ちがふさぎ込んでいる人を励ましたり、一緒に乗り切ろうと啓蒙したりなど、自分の心情を表す用途だけではなく、相手に対して働きかけるメッセージのスタンプも増えてきており、普段はなかなか話せない友だちとLINEスタンプを使って会話をすることで、人と人との距離が近くなってもらえればこれほどの幸せはありません」。

普段は何気なく使っているLINEスタンプですが、こんな時だからこそ、その力に頼って新しい日常を前向きに過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

取材・文/新里陽子

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