防災士の資格を持つイラストレーターの草野かおるさんに教えてもらった、本当に使える100均防災グッズを紹介するシリーズ。今回は断水や水のトラブルに役立つアイテム3選をお届けします。
断水など水のトラブルに備えて
被災したとき深刻になってくるのが「水」問題。断水などの水トラブルの際に想定されるシーンを元に、必要なアイテムをご紹介します。
【1】給水所で水を運ぶ
給水所で生活な水を受け取る際、必要なのが水を運ぶための「容器」です。しかし、飲用水にも使う水を運べる清潔な容器を常備していないは家庭は少なくありません。
そんなときに役立つのが「非常用給水バッグ」です。
Seria NEW 非常用給水バッグ 5L用1P(赤) ¥100
「給水車から水を運ぶとき、ペットボトルじゃ間に合わないし、清潔に運べるものって意外にないもの。ポリタンクと違って保管に場所をとらないのもポイント」(草野さん)
【ここがスゴイ!①】5ℓがラクに運べる!
1枚で一度に5ℓの水を運べます。持ち手部分に穴が4つ開いていて指が痛くなりにくい!
【ここがスゴイ!②】漏れにくい工夫も
ダブルジッパーでしっかり閉めることができるので、倒してしまっても漏れにくく安心。
【2】歯磨き
水が少ない状況だと、毎度の歯磨きに使う水ももったいない…というケースもしばしば。だからと言って歯磨きの回数を減らすと、口内が不清潔になり病気の原因なることもあります。そんなとき、水を使わずに口の中を清潔に保てるアイテムが「歯磨きシート」。
ダイソー 落ち落ち歯みがきシート 10枚入り ¥100
※現在、パッケージが変更になっています。
「節水時重宝するのが水なしで使える歯みがきシート。口の中を清潔に保つことは、肺炎や風邪、インフルエンザの予防にもつながります」(草野さん)
【ここがスゴイ!①】ウェットシートタイプ
肌にあたる面がふわふわで、長時間つけていてもストレスフリー。
【ここがスゴイ!②】シートで拭くだけ!
シートを歯にあて、やさしく拭き取るだけ。ミントの香りが爽やか!
【3】トイレ
共有のトイレしかない場合、行列に並ばなくてはならないことも。子どもが漏れそうになってしまって大慌て!なんて状況を避けるには、携帯ミニトイレを備えておくのが吉。100均でも本格的な携帯トイレを購入できるんです。
ダイソー 携帯用ミニトイレ1回使用分¥100
「断水で自宅のトイレが使えなかったり、避難所のトイレが行列していたり。応急的に使える簡易トイレがあると安心です」
【ここがスゴイ!①】すぐゼリー状に固まる
吸水性ポリマーが尿を素早くゼリー状に固め、ニオイまで閉じ込めます。
【ここがスゴイ!②】密封して漏れにくい
使用後はファスナーを閉めて同封のビニールに入れて捨てるだけ。 *1回の使用で300ccまで
【防災豆知識】
水道局は「応急給水拠点」という、断水時に使える給水所を用意しています。自治体のHPや防災マップなどで確認しておきましょう。
教えてくれたのは…
イラストレーター/防災士
草野かおるさん
イラストレーターとして活動する傍ら、PTAや自治会を通じて16年間にわたり防災活動に関わる。その経験を生かし、2018年に防災士の資格を取得。著書『新みんなの防災ハンドブック』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。
撮影/落合隆仁(Gran) イラスト・監修/草野かおる 取材・文/森本奈穂子 構成/富田夏子
2020年3月号
いざというときに備えたい
防災士が選ぶ「100円防災グッズ」 より