元号が令和に変わって早2カ月。皆さんは「自分と違う世代の人が言っている言葉や話がわからない!」なんてことはありませんか?
今回は、「ジェネレーションギャップ」について、Mart読者がどのような昭和と平成の世代間ギャップを体験しているかを調査!気になる結果は…?
Q.1 自分と違う世代の人と話していて、ジェネレーションギャップを感じたことはありますか?
「Yes」と答えた人が全体の約3/4という結果に。やはり大半の人が、年齢が離れているママ友などと会話をするときに、「使っている言葉がわからない!」と一度は世代間の差を感じたことがある様子でした。
Q.2 平成世代と話していて、わからなかった言葉はなんですか?
・「エモい」→英語の「エモーショナル」が由来で、感動的なさまを表す。例:「この映画エモいからおすすめ」
・「ワンチャン」→「ワンチャンス」の略。もしかしたら成功するかもしれないこと。決して犬のことではない。例:「明日の試験、ワンチャン受かってるよ」
・「マジ卍(まんじ)」→定まった意味はなく、主にテンションが上がったときなどに使う。例:「今日のフェス、マジ卍だった!」
・「り。」→「了解」がギリギリまで省略された言葉。短すぎてもはや理解不能。例:(LINEで)「今日〇時集合ね!」「り。」
・「草」→「(笑)」の意。ローマ字入力時の「w」が草に見えることから。「生える」と併せて使う。例:「あの芸人のコント、マジで草」
・「あざまる」→「ありがとうございます。」の意。「。」を「まる」と読み、省略されて「あざまる」に変化。某居酒屋店とかけて「あざまる水産」と言うことも。
Q.3 通じなかった話題やエピソードを教えてください。
・音楽や芸能
「カラオケの選曲。年の差があるから仕方ないと思いましたが、自分が老けたように感じます」(まあさん・47歳)
「平成生まれの子に篠原涼子が『歌手だったんですか!?』って驚かれて、小室ファミリーだったことも知らないなんてこっちがびっくり」(まーおママ・35歳)
・ビデオ・パソコン
「私以外のママたちは誰もパソコンを持っていなかった。今の若いママたちはネットもスマホの時代なので、パソコンが必要ないんだなと思いました」(こまま・42歳)
「昔はテレビ番組をビデオテープに直接録画しており、上書きされたくない大事なビデオは、つめを折っておいたんだよーと言ったら何を言っているのかさっぱりわからないと言われた」(あずみん♪・32歳)
・その他
「新卒の新入社員との会話で3年前にできたお店を『あそこのついこの間できたお店』と言ったら、『だいぶ前ですよー』と突っ込まれてしまった。時間経過の感覚にズレがあるんだと思い知りました」(オシエリ・40歳)
Q.4 高校生のころの通信手段はなんでしたか?
固定電話が44%と多数派に。「当時恋人に連絡する手段は家の固定電話しかなかったので、親が出るかもとドキドキしながら電話をかけていた」という甘酸っぱいエピソードも。今はSNSなどで連絡がとれる便利な時代になった分、昔のような淡い青春体験も少ないのかもしれません。
Q.5 自分と違う世代の好きなところ 、逆に気になるところを教えてください。
~好き~
・「いい意味でゆるくまあいっか」精神は見習いたい。あと、発想が自由でいろいろな価値観を認められる人が多いなとも思います」(アリエル・52歳)
・「仕事より私生活を優先する人が多く、うらやましいと思う。仕事もやりがいより、福利厚生が充実している職場を優先していてびっくりです」(ラムミルク・40歳)
・「仕事も〝嫌なら辞めちゃえ!〞という思い切りのよさと前向きなところ。できないことや嫌なことはストレートにノーと言えるのがうらやましい」(うたこ・45歳)
・「難なくネットを使いこなし、自分の発想を世界に発信していけるところ」(詩音・41歳)
~気になる~
・「平成世代は相手への思いやりが少ない気もする。ネット世代でリアルなやり取りが少ないからなのか、自分世代よりも空気が読めないなと思います。でも、その分疲れないのかも……」(まあさん・47歳)
・「言葉遣い。敬語があまり使えない。なんでも省略していて、理解不能なものが多いです……」(じゅんこっぺい・39歳)
・「私の入社した時代は上下関係が厳しく、上司がものすごく怖かったです。しかし、今の子たちは厳しくしすぎるとすぐにやめてしまったり、パワハラと言われてしまうのでゆるいなと感じます」(ri-tan・30歳)
Q.6 自分の世代に生まれて経験したトラブルや得したことなどのエピソードを教えてください。
「中学に入学したころにバブルが弾けて、『大学を卒業したら景気は回復するかも……』と期待して大学へ進学したものの、結局は「就職氷河期」で大学を出ても正規では就職できなかった」(詩音・41歳)
「高校生のときはルーズソックス、プリクラ、アムラー全盛期で、女子高生ブームで、ただ女子高生というだけでモテてましたね。当時は押切もえちゃんに憧れてました。ギャルの格好でピアスして『egg』読んでオールしたりはっちゃけて、あのころの生活は楽しくて鮮明に思い出せます」(akky・39歳)
「昭和生まれですが、3つの元号をまたぐことの年寄り感がつらい」(nananamama・42歳)
「LINEで仲間外れにされたり、SNS関係のトラブルが多いことです」(mymoon・29歳)
「昔は学校の先生にたたかれたり暴言を吐かれたりしましたが、今の子は体罰などなくてうらやましい」(うたこ・45歳)
「バブル期に子どものころを過ごしていたので、なんでも好きなものを買ってもらえたり、教育や習い事にもお金を掛けてもらえました。 ただ、高校時代までは女子大生ブームで、大学受験期あたりから女子高生ブームになったので、そのあたりの特別感が得られなかったことは損だなと感じます」(オシエリ・40歳)
「ポケベル→PHS→携帯→スマホと、連絡手段が便利になっていくのを体感したのはいい経験でした。昔は連絡をとるには固定電話にかけるしかなく、電話に出た友人や恋人の家族などとも話をする機会がありましたが、今は真逆で、子どもたちがどんな友達と遊んでいるのか全くわかりません。便利な世の中ですが、寂しく感じることもあります」(チーチャン・41歳)
【今回の総括】
言葉に始まり、芸能の話題、常識や仕事に対する考え方など、自分と違う世代と話していると「ジェネレーションギャップ」を感じる機会は多々ありますよね。実際に、Mart読者もさまざまなシーンでギャップを感じている人が多数でした。知らない若者言葉に遭遇して「そんなことも知らないの?」と言われた……とショックを受けたという人も。違う環境で育ってきた相手と接するとき、感覚や使う言葉が違うのは当たり前。そんなとき、積極的にコミュニケーションをとることで、今まで自分の気づかなかった考え方などを再認識できる機会にもなるかもしれません。いよいよ始まった「令和」の時代。これからどのような言葉や考え方が生まれるのでしょうか。
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イラスト/熊野友紀子 構成/タカノマイ(Mart編集部)
Mart2019年7月号
だからMartな私たち Thema 148 ジェネレーションギャップ より