整理収納アドバイザー・片岡牧子さんに聞く「新玄関収納法」。シューズスタンドを活用して靴に使うスペースを圧縮し、玄関に置きたい他のアイテムもきっちりしまえます。
教えてくれたのは…
整理収納アドバイザー
片岡牧子さん
Mart公式アンバサダー〝Martist〞。センスのよい自宅インテリアは、度々Martでも紹介。単に使いやすいだけではなく、インテリアを生かした収納をするのが得意。片づけ本の監修、雑誌の連載など多方面で活躍。
最近引っ越しをした片岡さんは、これを機に玄関の収納もリセット。子どもの成長やライフスタイルの変化など、変化の多いMart読者世代にぴったりの収納術を教えてもらいました。
「今は新しい生活様式になり、玄関に置きたいものが増えましたよね。うちではもともと、外で使うものや外に持ち出すものは玄関まわりに収納していましたが、そのスペースをつくるためにシューズスタンドを使って靴のスペースを圧縮。1足分で2足しまえるから、その分、外遊び道具などが入れられるように。今は、外で使って家の中に持ち込みたくないものを置いています」
その時々の状況に応じた収納を考えるとき、大切にしたいことがあるそう。
「収納用品はそれ専用でなく、使いまわせるものを選ぶこと。無印良品のファイルボックスはまさに秀逸で、子どもの成長などにより玄関で使わなくなっても、ほかの場所で活用できます。こういうものを使えば、その都度使い勝手のいいスペースづくりを考えやすいですね。あとは棚板を動かしたり、ラックを使ったりするなど、入れたいもののサイズに合わせて収納を見直すのも大切。生活に合わせてスペースを臨機応変に変化させてみてください」
できるだけ靴箱に収納してすっきり見せ
【上段】上はあまり使わない靴と背の高いパパの靴を
【中段】シューズスタンドを使って、このスペースを圧縮!
【下段】圧縮したおかげで外遊びグッズやシューズケアグッズがしまえる!
シューズスタンドで靴に使うスペースを圧縮
◆POINT1◆
4足分のスペースで7足の靴がしまえる!
「今使っているシューズスタンドは販売終了になってしまいましたが、同様のスタンドでスペースの圧縮が可能。靴をしまうスペースが半分くらいで済み、まるまる1段が別のことに使えます」
傾斜があって、ヒール靴をしまうのにも便利です。カンタン引き出しシューズラックW8.7×D26.5×H6.2 ㎝ ¥100(DAISO)
◆POINT2◆
出し入れしやすいように上は指1本分空けて
「スタンドを使う場合、気になるのは高さのこと。デッドスペースをつくらないよう、棚板で調整しましょう。指1本分のすき間を目安に棚板を調節すれば、問題なく出し入れできます」
◆POINT3◆
取りにくいいちばん上は使う頻度が少ない靴に
「高い位置の棚は手が届きにくく使いづらいので、シーズンもののスノーブーツや、フォーマルシューズ、浴衣を着たときに履く下駄など、使用頻度が低いものを置くといいですね」
◆POINT4◆
よく使うシューズ用品は出しやすいところに
使うシーンごとに、1ジャンル1ボックスに収納するのが◎。ポリプロピレンファイルボックス・スタンダードタイプ・ワイド・A4用ホワイトグレー 約W15×D32×H24㎝ ¥628(無印良品 銀座)
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撮影/志波慎寿介 取材・文/加藤文惠 構成/富田夏子
Mart2020年12月号
3賢人に学ぶ「新しい生活でもすっきりする玄関」のつくり方 より