無印良品の最新ベストセラー”ケーブル収納”。様々な太さや長さのコードで検証するなど、丹念な開発の裏側が人気に結びついたのではないでしょうか。
教えてくれたのは
ステイショナリー 担当 Mさん
異動を挟みながらステイショナリー部門担当歴15年目。ステイショナリー数値担当も経験し、商品を熟知。
長い年月を要して完成した最新ベストセラーの便利度
太さ直径 3㎜以内長さ1m以内のケーブル用。ポリプロピレン ケーブル収納スタンド付き 角型約W5.8×H7.3× D1.8㎝※スタンドなしもあり。各¥173※ケーブルは別売り。
今、このケーブル収納が話題になっているのをご存じでしょうか。最新のベストセラーについて誕生秘話を教えていただきました。
「5年ほど前から、携帯電話に付属するコードの収納を開発したいという話があり、開発から2年をかけてようやく完成した商品です。 苦労はあげるとキリがないくらいあり、いろいろなケースを想定してつくったのですが、最初はもっと厚みがあり大きいものでした。この薄さにたどりつくまでに時間がかかりました。また、コードを巻く部分に関しては、何を巻くかから始まり、巻く量によって形が大きくなってしまうことからさまざまな太さや長さのコードで検証 。スタンド部分はスマホを立てたときの角度から、機種によっては立てると画面の端がひっかかってしまうので、そうならないようにするにはどうするか、 縦にしたり横にしたり、いろいろな使われ方や、立てるものを想定して検証がたくさん行われました」
ケーブルを中に置きふたを閉めてから巻くと、ケーブルがくるくると巻き込まれて、からまることなく収納できる。
厚みは約1.8cmと、薄くて持っていることを忘れてしまいそうな軽さ。ポーチにも余裕で入るので、携帯に便利なサイズです。
どのようなタイプのスマートフォンも立てることができるように試行錯誤して生まれたスタンド。安定感があります。
「デザインだけではなく品質の面からもさまざまな部門の人がさまざまなこだわりを持ってようやく完成しました。スタンド付きはイヤホンを、スタンドのないタイプはUSBケーブルを収納することを前提に、セットで使う方が多いのではという仮定のもと2種類の商品を出しています」
イラスト/吉岡香織(asterisk agency) 撮影/中林 香 取材・文/西村絵津子 構成/上原奈緒
※お問合わせ先はすべて無印良品 銀座です。