今回は、家庭料理研究家・上島亜紀先生ご愛用の100円キッチンツールとそれを使ったレシピをご紹介。のり巻きづくりに欠かせない〝巻きす〞。のり巻き以外の使いみちが浮かばなくてキッチンのなかで眠っている…という方も多いのでは?巻く材料や使い方を変えれば、実はもっと使えるツールになるんです。
家庭料理研究家 上島亜紀先生おすすめの100円キッチンツール
家庭料理研究家 上島亜紀先生
Mart誌面で料理上手なスーパー読者として活躍後、資格取得や技術を磨き料理研究家に。テレビ・書籍など各メディアで活躍中。
愛用キッチンツール
Can★Do
巻きす(丸ひご)
竹製の丸ひごでつくられた巻きす。のり巻きなどをつくるときに使う日本料理の調理道具。W24×D21×H0.2㎝ ¥100
「巻く」「絞る」 料理の幅が
これひとつで広がります
「〝巻きす〞というと、のり巻きをつくるものだから私には必要ないと思う方もいらっしゃいますよね。使い方はそれだけでなく、野菜なども巻いて一品にでき、水気を絞る、広げてザル代わりに冷ますなど、とても万能な道具のひとつなんですよ。高価なものでなくて十分、ひとつ持っていると便利。100円ショップの巻きすでも実感できます。この竹ひごのものは、隙間が程よくあいているので乾きもよく、普段使いにも向いています」(上島さん)
◇愛用ツールを使ったレシピ◇
サラダ風ロールキャベツ
巻きすでつくるロールキャベツ。巻くだけで華やか&食べやすくなる一品。作り置きもしやすくお弁当にも!
【材料(1本分)】
キャベツ …… 3枚
にんじん …… 1/2本
きゅうり …… 1/2本
ハム …… 3枚
塩 …… 少々
A [ポン酢 …… 大さじ3、かつお節 …… 3g、水 …… 大さじ2]
【つくり方】
❶ 耐熱ボウルにAを入れ、ラップをしないで600Wの電子レンジで40秒~ 1分加熱して沸騰させ、茶こしでかつお節を絞るように漉す。
❷ にんじんときゅうりは千切りにし、それぞれ少量の塩で和え、しんなりさせ、軽く水気を切る。ハムは千切りにする。
❸ キャベツは外葉を3枚取り、芯をそぎ落とし、沸騰したお湯に少量の塩を加え葉元を20秒、上を沈めて10秒ゆで、平らにした巻きすに広げて粗熱を取る。
❹ 巻きすにキャベツ2枚を重ねるように並べ、半分に切ったキャベツを両側に並べ隙間がないように敷き詰める。
軽くゆでたキャベツを、端がまっすぐになるように巻きすの上に広げます。
❺ 手前ににんじん、きゅうり、ハムを並べしっかり巻き込み、ひっくり返してさらに締めるように巻く。そのままラップして冷蔵庫で10分休ませる。
具材の水気をよく切って並べます。
巻きすを前方に転がしながら巻いていきます。巻き終わったら上下を逆にして巻き締めます。
❻ 両端を落とし、食べやすい長さに切り、器に並べ❶を添える。
\「絞る」のにも重宝します!/
小松菜やほうれん草をゆでたら、こうして巻きすを広げて冷ますのにも便利。
そのまま巻きすでくるくると巻いて、ぎゅっと絞ると水気が切れます。
手で水気を絞ると形がいびつになりがち。巻きすだときれいな仕上がりに!
今回ご紹介したサラダ風ロールキャベツは彩りもよく見た目も華やかなので、作り置きしておけばお弁当やおもてなしの一品として最適。定番のおひたしも〝巻きす〞で絞ることで見栄えが格段に良くなるのでぜひ試してみて。
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撮影/北川鉄雄 取材・文/新里陽子 構成/Mart編集部
2020年3月号
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