ごちゃつきがちなキッチン下。実は、よく使う「引き出し」だけ整理すればいいんです。「毎日使う場所だから、もっと機能的に改善したい!」そんな願いを叶えるためのヒントを整理収納アドバイザーのtakaさんに教えてもらいました。今回ご紹介するのは、よく使うもの(1軍)とそうではないもの(2軍)に分け、時短を重視した引き出し内の収納です。
教えてくれたのは
整理収納アドバイザー takaさん
『つづく、暮らし』代表。子どもの成長やライフスタイルの変化に合わせて、家族が無理なく続けられる片づけを提案。ワークショップや各メディアで活躍中。「資格を取り、台所収納を見直し、使いやすく戻しやすい仕組みにするべく、動線や家族のことも考えた収納に。〝まずはこの引き出しだけ!〞から始めてみてください」
片づけるのは3つの引き出し
【1】カトラリーの引き出し
家族構成や食事の傾向によってその家庭で使うカトラリーの種類も数もさまざま。使う人が戻しやすい形に仕分けましょう。
【2】キッチンツールの引き出し
料理をする人が誰で、主に何を使うのか、そして、どういう動線で取り出すのかを考えた、効率的な収納に変えましょう。
【3】鍋やボウルの引き出し
鍋やフライパンは立たせること、そしてよく使うものと、使う頻度が低いものを分けて収納することを意識して片づけます。
1軍2軍分け収納【1】カトラリーの引き出し
1軍
動線上取り出しやすい側を1軍スペースに。よく使うものは、同じ種類のものにそれぞれ分け、使う頻度や取り出す人に配慮した順に右から配置します。
2軍
キッチンの入口から遠いところを2軍のスペースに決定。月に数回しか使わないカトラリーは、使うシチュエーションや似た種類別にまとめて分けます。
ケース内も左右置きで差別化
大きいスプーンと小さいスプーンは同じ種類なので同じケースですが、使用頻度の高いほうをキッチン入口側に収納。
来客用はセットにして卓上へ
来客時に使うアイテムは同じケースにそろえておくことで、そのまま卓上に運んでおもてなしもできますよ。
1軍2軍分け収納【2】キッチンツールの引き出し
1軍
コンロに近い側にはコンロで使うツールをよく使う順に並べましょう。作業台でいちばん使うピーラーは、作業台側の手前に。向きも動線を意識して。
2軍
作業台側でときどき使うツールは奥へ。コンロ側でたまに使うものも奥に配置。手前の1軍、奥の2軍と配置することで視界に差が出ます。
取り出しやすい向きに置く
引き出しを開けてピーラーを取り出す際、作業台側にそのままつかみやすい向きで置けば、さらに時短になります。
とがって危ないものは奥へ
ツールを取り出すとき、缶切りなど先がとがって危ないものは、混ざってケガしないよう動線から外れた奥へしまいます。
1軍2軍分け収納【3】鍋やボウルの引き出し
1軍
よく使う鍋やフライパンはワンアクションで取り出せるよう1つずつ立てて置きます。ボウルやザルは同サイズをペアにして置くことで、取り出しやすさもUP!
2軍
普段あまり出番がない鍋は重ねて立て置き収納します。2軍なのでワンアクションにこだわらず、いくつ鍋が重なっているか見えるように手前に向けて管理。
1軍の鍋は特別に専用ボックスで
いちばんよく使う鍋はフタも一緒にワンアクションで取り出せるように、ボックスなどで専用スペースをつくってあげると便利。
2軍の鍋は重ねてもOK
2軍は重ねることで、まとめて収納することを意識。使う際はボックスごと取り出して、必要なものをピックアップ。
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撮影/上原浩作 取材・文/加藤文惠 構成/タカノマイ(Mart編集部)
Mart2019年11月号 特集 片づけるのは「気になる所」だけでいい!超忙しくてもきれいが続く「ノーリバウンド収納」Part3 あふれる「食器」とごちゃつく「キッチン下」は動線収納に より