無印良品といえば、透明や半透明の素材を使い、入れたものの量や内容を把握しやすいし安い、と収納やインテリアでも不動の人気を誇っています。なんと、お弁当箱も半透明にしてしまいました!
バックル付き弁当箱 約500ml¥1,290(税込)。蓋は透明、容器はうっすら半透明です。
店頭で見つけたときは「お弁当箱まで透明⁉」と驚きました。「お弁当が透けて見えることに何のメリットが?」「見えなくてもいいものでは?」といろいろと疑問が沸き上がりましたが、使ってみるとそのよさがよくわかりました。
汚れ落ちが確認しやすく、洗い残しなし!
まず使ってみて感じたのは、使う前にお弁当箱を洗っていたとき。これまで使っていたお弁当箱は、赤、ネイビー、黒など濃いめな色だったため、洗ったつもりが汚れが残っていたということがたまにありました。このスケルトン弁当箱は、なにせすべてがお見通し。汚れ残りはいっさいなく洗えること間違いなしです。
蓋にも工夫あり! お弁当づくりが楽になる
実は蓋がドームのように膨らんでいます。そのため、お弁当を詰めた後に蓋をして中身がつぶれるという大問題が回避されました。よく「ぺちゃんこだったよ」と娘に言われることが多いロールサンドのお弁当も、このとおり!
お弁当以外にも使える場面が!
お弁当として使わないときは保存容器としても優秀です。ぶどうを入れてみましたが、横からみるとかなりのはみ出し具合。
これはさすがにつぶれるか……と恐る恐る蓋をしましたが、ひとつもつぶれていませんでした。
保存容器だとつぶれやすい、ゆでた野菜やカットしたフルーツなど、使いやすそうですよ。
ところでこの透明なお弁当箱、どのような経緯で登場したのでしょうか? 無印良品の担当者に伺いました。
「メインで販売している弁当箱は、作り置きを気軽にお弁当箱として持ち出せる保存容器の要素が強く、組み合わせて持ち歩くことをベースに考えていました。そこで、1個で足りる一般的なお弁当箱が欲しいと考えていたところ、盛り付けがよく見えるよう透明のフタ・透明の本体を採用した、この商品の誕生となりました」。また、「すでに販売されているバルブ付き弁当箱は機能優先で蓋は落とし込むタイプなのですが、今回の弁当箱は盛り付けや見栄えも楽しめるよう盛り付けを潰さないよう蓋に高さを持たせています。そして、ごはん+おかずの持ち歩きだけでなく、サラダメインのお弁当やバゲットサンドなど、持ち歩きたいメニューもより多様化していますので、容器を透明にする事で食材の色もより楽しめます」
透明度も蓋と本体で変え、側面は少し食材がダイレクトに見えすぎない工夫もしているのだとか。工夫がたくさん感じるお弁当箱、大切に使いたいと思います。
【お問い合わせ先】無印良品 銀座 03–3538−1311 www.muji.net
取材・文/新里陽子