キッチンの中で、捨てる基準に悩むものといえば食器。残すべき食器のサイズや形を、料理家の上島亜紀さんに教えてもらいました。
料理家 上島亜紀さんメソッド
困ったらいろいろ使える「約20㎝の皿&中鉢、小鉢」を残して!
教えてくれたのは…
料理家・上島亜紀さん
料理家・食育アドバイザー・Martでもおなじみのフードコーディネーター。『キユーピー3分クッキング』など各メディアで活躍中。「こだわりたいのは、美味しそうに見えるか・使いやすく、しまいやすいか・盛りつけやすいか。3種以上料理が浮かべば残します」
プロはこの3点を残す!
①約20cm平皿
個々の取り皿にもおかずのプレートにも使いやすいサイズ。
リムがあると、若干の汁ものにも対応。盛りつけやすいので重宝しますよ。
②約20cm中鉢
パスタやカレーなど、定番の料理に活躍するサイズ。
鉢類は特に収納に困りやすいので、種類は違えど重ねて収納できるものがいいですね。
③13cm小鉢
小鉢は鍋ものの取り分けや、おかず、スープ、デザート、小さな丼と、使える幅も広い。
家族分、重ねられるもので1~2種類あると便利。
食器棚に残したアイテムに料理を盛りつけてみました
①波佐見焼 翔芳窯のローズマリーのプレート+お好み焼き
波佐見焼 マルヒロの数字のプレート+ピザ
お好み焼きやピザなどホールで出したいものがちょうどのるサイズ。おつまみを盛り合わせたり、ワンプレートごはんにもおすすめ。
「20㎝平皿」は大皿にも個皿にも!
「そのまま丸ごと出したほうが見栄えもいいですね。リムがあると確かに盛りつけるときの目安になって便利」(Mart読者:田畑ゆみさん)
②波佐見焼 一龍陶苑茶わん+鮭いくら丼
取り皿にも活躍しますが、小丼使いしたり、いつものおかずを中心にちょっとだけ盛って余白を残すだけで、雰囲気もUPしますよ。
「13㎝小鉢」は小さな丼使いもおしゃれです
「もともとご飯茶碗として購入したものでしたが、具だくさん小丼にもしても美味しそうに見えますね」(田畑さん)
▶上島さん、これってどうですか?
他にも、捨てるか残すか悩む食器について、読者の悩みに上島さんが答えてくれました。
Q1:まったく使っていない頂きものは?
A:思いきって手放して リサイクルも一つの手
頂いたものの、ライフスタイルに合わないものもありますよね。そういう場合は気持ちだけ頂き、活用してくれる人に譲るのも手です。
Q2:それでも好きな食器はどうしたら?
A:宝物は大切にして!
自分のテンションを上げてくれる食器は無理に捨てず、収納を工夫すれば◎。手放したあとで、やっぱり好きだと思い返して、再度買わずにすみます。
撮影/宮川 久 取材・文/加藤文惠 構成/富田夏子
Mart2021年1月号
洋服・食器・コスメ 増えちゃったアレの「もの捨て基準」より