「#martズパゲッティ」に投稿された作品の中から、千葉県木更津市在住の福地真緒さん(30歳)がつくった小物入れを紹介します。
ズパゲッティは今年の7月から編み始めました。Instagramでたまたまズパゲッティ作品を見たのがきっかけです。
最初は自分で編むことにチャレンジしようとは思っていませんでした。
小中学生の頃、母に棒編みを習ってマフラーで挫折し、家庭科の授業でかぎ編みをして自分には編み物は向いていないと思った過去があり、苦手意識がありました。でも編んでみたら、糸が極太なので小さい作品なら初心者でもすぐに完成させることができるし、必要な材料は針と糸だけなので育児と家事のすきま時間に少しずつできるが魅力でハマっていきました。
毎日目にするものなので気分の上がるカラーでつくろうと思い、ボーダー柄でカラフルだけど落ち着いた感じの糸と、ブラウンの糸を組み合わせました。柄物の糸は、編むと糸の状態とはまた違った雰囲気になるのでお気に入りの糸です。こうして自分の好きな色柄の糸で編めるのもズパの魅力ですね。
大きさは腕時計をゆったり入れたかったので少し大きめして、底に隙間ができないよう編み目がふんわりなるように気を付けて編んでいきました。
完成すると娘は「ママこれかわいいねー!」と言ってくれましたし、友人からもこの色合いがとても人気です。主人と私の腕時計やネクタイピンなど普段使うもの並べて置いています。糸が太く柔らかい糸なので間違えて文字盤を下にして置いてしまっても時計が傷つかず使い心地がいいです。
いま住んでいる木更津は引っ越してきたばかりなのですが、子どもの学校行事に行くとズパゲッティのバッグを持った方を数人見かけます。
私自身は編み始めて4カ月になり、だんだん自分好みの色や形がわかってきたので、こま編みだけでなくいろいろな編み方を使いながら自分が欲しいと思う作品をつくっていきたいです。
取材・文/富田夏子