もうすぐクリスマス! 神奈川県・川崎市のアトリエでワークショップを開く金城さんによると、今年はいつもとちょっと違った「クレセントリース」が人気なんだとか。
「クレセントリース」とは、三日月形のリース土台を使ったリースのこと。定番のサークル形よりもシャープで洗練された印象にしてくれます。
「リースといえばサークル形のイメージが強いですが、最近はクレセント形を選ぶ人が増えています。ちょっと洗練された、大人っぽいリースが仕上がりますよ。実はサークル形よりもクレセント形の方がバランスのとり方が難しいと思うのですが、親子でワークショップにいらっしゃるとお子さんの方が感性で選ぶので意外と上手にできたりしますね。その分、ドライフラワーやグリーンの組み合わせに自由度が高いと言えます」(金城さん)
金城さんに聞いた、つくり方の基本はこちら。
【1】まずは、ベースとなるグリーンを選び、短く切って数本をワイヤーなどで束ねます。
【2】あとはグルーガンで貼りつけていくだけ。ベースのグリーンをつけたら、好みのドライフラワーや木の実、ドライフルーツなどを足していきます。グリーンのつけ方によっても仕上がりが大きく変わってきます。
「リースの両端にグリーンをつけるとき、少し角度をつけると、半円状にカーブした三日月に。逆に寝かせるようにグリーンをつけると、直線に近いなだらかなカーブの形状に仕上がります」(金城さん)
ワークショップに参加した滝野さんは、お子さんが同じサッカーチームという縁で金城さんと知り合いました。
「最初は完成品のリースをオーダーしていたのですが、自分でもつくりたくなって参加しました。どちらかというと、かわいく甘い系よりは、シャープでかっこいい系がわが家には合うなと思ってクレセント形にしました。グリーンは葉先がとがったものを選んで、花材もピンクや赤よりはブルーや紫を中心に。よりクールな感じに仕上がったと思います」(滝野さん)
色のトーンが統一されたリビングに飾っても、違和感なくなじみます。
「クレセントリースを飾るためのリボンで直線が生まれるので、フレームなどとも合わせやすいですよね」(滝野さん)
こちらはクリスマスバージョン。生活感のある空間も、ぱっと華やかに。
「つくりたてはグリーンの色が鮮やかですが、飾っているうちに落ち着いた色になっていくのも楽しみの一つです」(金城さん)
今年のクリスマスはちょっと気分を変えて、シャープな印象の「クレセントリース」にトライしてみては?
撮影/山下忠之 取材・文/富田夏子