身近な筆ペンを使った、簡単なのに、ぐっとおしゃれに見える「筆ペンカリグラフィー」をご紹介。さっそく今日から練習して、マスターしましょう!
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モダンカリグラフィーって?
そもそも「カリグラフィー」は、「カリ(=美しい)」+「グラフィー(=書き物)」で「美しく書くこと」という意味で、古代ヨーロッパで発祥し、時代に応じて書体が発展してきました。近年人気の「モダンカリグラフィー」は、道具や使い方などの基本は変わりませんが、自分らしい美的感覚や個性を取り入れて自由に表現していくスタイルです。書き手のセンスが表れるのが特徴。
今日から始められる!
“筆ペンカリグラフィー”キホンのキ
専用の金属ペンを使ったカリグラフィーを始めようとすると若干ハードルが高いもの。今回は、手に入りやすい筆ペンを使うことで手軽にスタート。まずは、ペンの持ち方と基本のストロークをチェック!
教えてくれたのは
島野真希先生
日々の書くことが楽しく豊かになります
書道家・カリグラファーの島野先生は、モダンカリグラフィーの先駆者として活躍。筆ペンカリグラフィーのよさを聞きました。
「何よりも、家に一本はあるであろう身近さですね。筆ペンは好みのスタイルや書きやすさで選んでください。また、 自由度が高いので、 自分の感性で書けるのが魅力ですね。メッセージカードや手帳に書くのはもちろん、ラッピングペーパーやリボンに書いて柄のようにするなど、いろいろなものに書いて楽しめます。ただ、練習は必要なので、ぜひ実際に筆ペンで書いてみてくださいね」
基本をしっかり学ぶことができ、はじめてでも上手に書けるようになる入門書。バリエーション豊かな書体やシーン別の作品なども豊富で、すぐにでも真似したくなります。島野真希著『筆ペンではじめるモ ダンカリグラフィー』¥1,200(世界文化社)
オリジナルのラッピングペーパーにも
無地のペーパーにメッセージ を書いていけば、こんな素敵なアレンジも! 市販のものとは一線を画す世界に一枚だけのペーパーが完成。
毎日書くのが楽しくなる自分だけの手帳
なかなか好みの手帳に出合えない人に! レイアウトが自由なので、スペースもデザインもとことんこだわって。カラーの筆ペンで華やかに。
■用意するもの
(右から)筆サイン 中字¥150(ゼブラ)筆タッチサインペン ブラック¥150(ぺんてる)筆之助 しっかり仕立て¥150(トンボ鉛筆)筆まかせ 細字 ブラック¥200(パイロットコーポレーション)
■ペンの持ち方
ペン先は左上を向くようにすると、特にダウンストロークの際にペンの腹まで使うことができ太さの強弱がつけられます。
紙に対しての角度を45~50度程度に保ちます。寝かせすぎると細い線が書きづらく、立てすぎると逆に太い線が書きづらくなります。
\POINT/
特にエレガントな文字を書くときは、紙を斜めにすると書きやすくなります。文字の斜体に合わせて、紙の右側を若干上にすると自然に書けるように。
■基本のストローク
アップストローク
アップストロークは細く、というのが基本の書き方です。紙に筆先を当て、筆圧をかけずに一定の力で左下から右上に向かって筆ペンを動かしていきます。持ち方を意識し、太さが一定になるように注意しながら、スーッと書いていくようにします。細いので、ガタガタとならないように力を入れすぎないことも大切です。
ダウンストローク
逆に、ダウンストロークは太く書きます。紙に筆先を当て、筆圧をかけて右上から左下に向かって筆ペンを下ろしていきます。筆圧は、アップストロークと同様に一定に保ち、途中で太くなったり細くなったりしないように気をつけましょう。このストロークの組み合わせで、メリハリのある美しい書体が生まれます。
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撮影/山下忠之 取材・文/澁谷真里 編集/石川穂乃実 構成/長南真理恵
Mart2021年3月号
卒業&卒園シーズンに、気持ちが素敵に伝わる
手持ちの筆ペンで!超簡単「カリグラフィー」講座 より