自分の時間や服装も、子ども次第で大きく変わる子育て期。自分の時間を自由に使えていた頃とは違うけれど、今の自分らしいスタイルも見えてきたというお二人(※前半の記事はこちらをクリック)。今の自分に“ちょうどいいおしゃれ”について伺いました。
余裕はまだないけれど今のライフステージで楽しめるおしゃれがある
(編集)毎日の生活のなかで自分にかけられる時間って本当に少ないですね。それでも、今のご自身になりに、おしゃれで気分を高められるような瞬間はありますか?
(美保さん)「ちょっと余裕のあるときは、子どもと色をリンクさせてみたりして、一体感を楽しんでいます。すぐ汚して着替えるので、結局リンクじゃなくなっちゃいますが(笑)」
(ローサさん)「うちは子どもたちの年齢的には、私が一緒になって公園で遊ぶ時代は終わっちゃったので、今はスカートでもいいし、どんなタイプのアクセサリーも付けられるようになりました。またファッションを楽しめる時期がきたんだなというワクワク感がありますね」
セットアップは時間のない毎日の味方
田中美保さん的セットアップ/0歳児を抱っこしながらベビーカーを押すので、動きやすく体を締めつけない着心地が最優先。
左からタートルネックニット×花柄マーメイドスカートセットアップ¥16,500、襟付きリブニットセットアップ¥15,950、2wayニットセットアップ¥15,950(すべてミラ オーウェン)
加藤ローサさん的セットアップ/シンプルかつきちんと感も重視しながら、冬らしい素材感やシルエットに着目。
左から:ボリュームニット×フェイクレザースカート¥17,930、アイボリーリブニットセットアップ¥16,500、ブラウンニットセットアップ¥16,500(すべてミラ オーウェン)
(ローサさん)「それでもやっぱり、子どもの習い事や学校関係、買い出しなど、毎日慌ただしいので、すぐにスタイルが完成するセットアップは頼もしい。今季、ニットのセットアップを展示会で購入しました」
(美保さん)「コーディネートを考える時間が本当にないんですよね。セットアップは何にも考えなくても決まるし、単体それぞれで楽しめるのもいい」
(編集)ファッションの優先順位はどうしても下がりますが、その中でも気分が高められるおしゃれがあるのはいいですね。
10年愛用の服も!
トレンドに振り回されないおしゃれも大事
(ローサさん)「コーディネートって本当に難しい、悩ましいですよね。トレンドものはとくに。なので、日頃からなるべくベーシックなアイテムを選ぶようにしています。色も黒・白・ベージュなど、どれを組み合わせてもしっくりくるような配色が多いです」
(編集)なるほど、徹底してベーシックですね。トレンドアイテムはどうやって取り入れていますか?
(ローサさん)「プチプラのブランドの小物で取り入れることが多いですね。お買い物する街へ出かけるときは、いつものベーシックスタイルにトレンド感ある小物をさっと足したりして、するとおしゃれタウンにも溶け込めます(笑)。本当に長年ファッションスタイルが変わっていなくて、10年愛用しているコートやデニム、ニットもありますよ。ニットは毛玉を取って大切に着ています」
(美保さん)「10年ってすごい!お手入れしながら着ていると、愛着も増すよね」
(編集)ブレない自分のスタイルをつくると、余計なことで悩まないで済むというか、それも忙しいなかでも自分を保つ手段ですね。トレンドに振り回せれない姿勢、見習いたいです。
<プロフィール>
田中美保(たなか・みほ)
1983年1月12日生まれ。モデルとしてファッション誌をはじめ幅広いメディアで活躍中。夫はプロサッカー選手の稲本潤一さん。現在2歳と0歳の2児のママ。
加藤ローサ(かとう・ろーさ)
1985年6月22日生まれ。女優、タレントとして幅広いメディアで活躍中。夫はプロフットサル選手の松井大輔さん。現在10歳と8歳の2児のママ。
撮影/三宮幹史<TRIVAL> スタイリング/井関かおり ヘア・メーク/福川雅顕 モデル/田中美保、加藤ローサ 構成・文/松田睦美