冬物をしまう前の洗濯乾燥で、気をつけることがあります

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ニットやデニム、バスタオルなど乾きにくい素材の洗濯物も基本は同じ。市販グッズを活用したりちょっと工夫するだけで、格段に乾きやすくなるんです!


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冬物に多い厚手の衣類を上手に乾かすコツがあります

「まず、ニットは平干しが基本です。ハンガーに通して干すと自重と水分の重さで生地が伸びてしまうので、脱水後すぐに洗濯機から出し、形を整えてからネットの上に平置きしてください。その際に室内でも風通しのいい場所で乾かすのがコツです。できれば扇風機やサーキュレーターで風を集中的に当てると乾きやすくなりますよ。デニムなどのパンツ類は、着用時と同じ形で干すと乾きやすくなります。裏返してポケットを表に出し、ピンチハンガーなどを活用して、中まで空気が通るように筒状にして干してください。また、厚めのバスタオルもほんのひと手間で仕上がりに差がつきます。脱水後、10〜20回振りさばいて、繊維(パイル)を立ち上がらせてから干しましょう。乾燥機を活用すれば、ふわふわの手触りが復活しますよ」

しっかり振りさばいてタオルのふわふわを復活


バスタオルがゴワゴワになる原因のひとつは表面の繊維(パイル)が寝たままになっているから。柔軟剤の量を増やさないでください。干す前に水分を飛ばすように振りさばいて繊維を起こしてあげることこそが大切です。

ニットやセーターに。平干しにぴったりのサイズが使い勝手よし
イケアの「JÄLL/イェル」

 

ニットの生地を無理に伸ばすことなく乾かせる物干しラック。折りたたむとコンパクトになるので隙間収納にも対応。圧迫感のないシンプルなデザインがポイントです。W79×D40 ×H82㎝¥636(イケア・ジャパン)

エコレザーやダウンは脱水機能を調節して

最近流行りのエコレザーやダウンジャケットも、家庭でお手入れ可能なものも多いですが、脱水と干し方に気をつけるのがポイントだそうです。
「シワになりやすいので、脱水時間は1〜3分と短めに設定。洗濯機の脱水機能は時間が長めに設定されていることが多いので、洗濯後に中身を一度取り出してから衣類に合わせて脱水時間を調節するのがおすすめです。また、肩の部分の幅に厚みがあるクローゼット用のハンガーを使ってみてください。衣類の中に空間が生まれ、形が整うだけでなく乾きも早くなります」

脱水時間を短めに設定してシワができるのを防ぎます


長く脱水するほど衣類にシワがつきやすくなります。手動設定で時間を1~3分に設定し、厚手のもの、乾きにくいものだけ追加で脱水してください。終わったらすぐに取り出し、形を整えてから干しましょう。


《POINT》
1.ニット系の衣類はシワに注意して平干し
脱水後すぐに取り出してシワを伸ばします。形を整えてから、風通しのいい場所でネットに平置きを。

2.デニムを干すときは筒状になるように
ピンチハンガーで風が通るように空間をあけて筒状に干して。部屋干しなら紫外線による色落ちも防げます。

3.ダウンやエコレザーは脱水に気をつけて
やさしく手洗いしたあとは短時間で脱水し、幅広のハンガーでゆったりと空間をつくりながら干しましょう。


教えてくれたのは
〝洗濯王子〞こと中村祐一さん

1984年生まれ。長野県伊那市のクリーニング会社「芳洗舎」3代目。「洗濯でセカイを変える」という信念のもと、洗濯家として家庭に洗濯のノウハウを伝え続ける。2018年には洗濯が主役の住宅「センタクアトリエ」を開設。メディア出演も多数。

Mart2021 4月号\きっちり乾かす!/“冬の洗濯物問題” より

 

※記事中の商品は、本体価格で表記しています。2021年4月1日からは税込みの総額表示に変更になりますので、実際の価格は記事内表記に消費税を加算したものと、ご承知おきください。

イラスト/フジノマ(asterisk agency) 撮影/池田佳史(BOIL) 取材・文/丹下紋香 編集/小橋健太郎 WEB構成/上原奈緒

 

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