これが本当の全自動？話題の自動計量炊飯器「SR-AX1」を試したら分かったこと

「炊飯器に全自動の時代がやってきた」と話題の、パナソニックの自動計量炊飯器「SR-AX1」をご存知ですか？発売前の先行体験プログラムに希望者が殺到するなど、大きな注目を集めて登場したこの炊飯器。メインターゲットはDINKS、そして単身者だとのことですが、我が家のようなファミリーの暮らしも変えてくれるのでは？と、メーカーにお願いして体験をしてみました。

「SR-AX1」っていったいどんな炊飯器？

「SR-AX1」の特徴をざっと挙げると、

• お米（無洗米専用）と水の計量・投入から炊飯まで全自動
• スマホアプリとの連携で、外出先から炊飯できる
• 0.5合～2合まで、0.25合刻みで炊飯できる
• 炊きたてをおひつごとテーブルに運べる

といったところ。いずれも炊飯器に対する固定観念を覆すもの。とはいえ、実際に使ってみないとなかなか実感できないので、まずはお試ししてみました。

まずは炊飯器に水とお米をセット

意外に悩んだのが置き場所。すでにキッチンに炊飯器を置いていたこともあるのですが、あまりに炊飯器らしくない見た目なので、いっそキッチンではないところに置いてみよう！と…

リビングの棚の上に。壁と同じ白なのでインテリアに溶け込んでくれました。こうしてみると炊飯器というよりは加湿器のようです。

パナソニックのアプリ「KitchenPocket」に機器を登録

このアプリ、かなり使い勝手がよく、炊飯量は「1合」「1.5合」など直接指定することもできたり、予約時間も炊きあがり1時間前までであればいつでも変更できます。

いよいよ炊飯→炊き上がり！

そして予定時刻の約1時間前、炊飯がスタート（実験のため、外ではなく家で待ち構えていました）。水がおひつに注がれるチョロチョロという音の後に、お米が静かに投入されていきます。

そしてしばし待つと炊き上がりのお知らせがスマホアプリに届きます。「炊きたてを、食べたい量だけ食べる」のが前提の家電なので、保温機能はついていません。さっそくおひつを取り外して、蓋を開けると…

使い倒して感じた「ファミリーにイイところ」

この日を境に、ほぼ毎日この炊飯器でご飯を炊くようになった我が家。DINKS、シングルならずとも十分にメリットを感じることができました。

①ご飯を食べる頻度が増えた

私と息子はご飯派なのですが、朝は冷凍ご飯のストックがないこともしばしば。この炊飯器があれば、寝る前に「明日はご飯が食べたいな」と思えば、予約さえしておけば確実に食べられるので、ついつい炊きたくなってしまいました。

②予約時間の変更が簡単にできる

仕事の都合や、子どもの用事などで夕食の時間がずれることはよくあるもの。そんなときに、外出先からサクッと時間変更ができるのはとても便利。逆にいえば、保温機能がないので、食事の時刻と炊き上がり時間を合わせる必要はありました。

③冷凍の手間が省け、寝る前の作業が減った

お米は基本的に1合単位でしか炊けないもの、そう思っていた私には、0.25合単位で炊く量を調節できる、というのが新鮮な驚きでした。ここまで細かい水加減を人の手で調節するのは至難の業だと思います。
0.25合単位で調節できることで見えたのは、「我が家の適量」でした。最初は2合炊いたのですがやはり残り、1.5合でも残ったので、1.25合分炊いてみたところ…

このように、ご飯の余りが出なくなったので、夕食後寝る前にやる作業を一つ減らすことができました。地味ですが、これもメリット。

小さなお子さんのいる家族にはおすすめしたい！

以上が私のお試しレポートですが、結論としては「ファミリーにもおすすめできる！しかし食べ盛りの男子がいる家庭には向かないかも」といったところでしょうか。
1食で3合、4合と消費してしまうようなご家庭にはちょっと難しいですが、2合ぐらいかな？と思う家庭には力強くおすすめしたい家電です。なんといっても「いつでも気軽に炊きたてのご飯が食べられる」メリットは、今までの炊飯器にはなかったもの。「SR-AX1」を使って初めてそのメリットの大きさに気づかされました。

全国民におすすめ…とはいきませんが、上記のようなファミリーの方、ぜひ購入を検討してみてください。

【パナソニック　SR-AX１】
寸法：幅17.6×奥行33.6×高さ33.6cm
重量：約4.8kg
カラー：ホワイト
定格消費電力：470W
価格：オープン
お問い合わせ先：0120-878-694（パナソニック調理商品ご相談窓口）
https://panasonic.jp/suihan/products/ax1.html

撮影・文／小松伸司