最近では、ひと昔前では考えられなかった夢のような調理家電がたくさん出てきていますね。昨年末発売された、ハイアールの「ホットデリ」もそんな夢のような調理家電。スマホでレシピが見られ、90種類のほったらかしメニューを搭載している自動調理器です。その実力を紹介します。
「かきまぜ機構」が付いているから焦げずに味もなじみやすい
「ホットデリ」は、煮る、炒める、ゆでる、蒸す、低温調理、炊飯など90種類の多彩なメニューが搭載されていて、自動調理ができるという優れもの。見た目は炊飯器のようですが、無水調理と独自のかきまぜ方式で少量の調味料でも味がよく染みて、美味しく仕上げることができます。
ざっくり言うと、レシピブックからつくりたい料理を選び、材料を入れてスイッチオン。あとは待つだけで料理が完成するという、まさに夢のような鍋。特筆すべきは具材をかきまぜるための「かきまぜ機構」が付いていること。混ぜずに煮込むタイプの鍋もありますが、まぜることで焦げ付かず、熱が均一に入って味もよく染み込みます。鍋で調理するのとより近い感覚です。
また、すべての料理ではないですが、カレーなどは水分を含む野菜をチョイスすることで無水調理もOK。素材の旨みが凝縮されるので、野菜の甘みが感じられ、濃厚な味わいになります。しかも、材料入れてスイッチを押すだけと手間がかからないのもうれしいですね。アヒージョも
パスタだって別鍋でゆでる必要なし!「ホットデリ」ひとつで完成!
90種類のメニューは、さばの味噌煮、親子丼、麻婆なすなど普段の食卓にのぼるメニューが中心。ちょっと変わったところではパスタもOK。パスタは具材を先に入れ、スパゲッティは半分に折って一か所に固まらないように、十字になるようにばらして入れるのがポイント。
タイマーが終わったら完成。あとは全体を混ぜて、盛り付けるだけ。通常なら、麺は別の鍋で、しかもたっぷりのお湯を使ってゆでる必要があり、具材はフライパンなどで火を通して、それぞれにかかる時間も計算して、コンロの前から離れられないというのが一般的。それが、材料を入れてスイッチを押したら、あとは自由時間になるなんて、忙しいときには本当に助かりますね。
鶏むね肉を使ってサラダチキンをつくったり、アヒージョをつくったり、メインおかずだけでなく、サイドメニューやおつまみも簡単にできます。さらにご飯を炊くこともできるので、炊飯器代わりにもなります。
付属の「クックトレイ」で2品同時調理もできちゃう
そして、もう1つ、付属品のクックトレイを使うと、なんと2品同時につくることができるんです。ご飯を炊いてクックトレイでおかずをつくることも可能。例えば、鍋で白米を炊いて、クックトレイで鶏肉や玉ねぎ、しいたけと調味料を入れて加熱。終了後にクックトレイに溶き卵を回しかけ、蓋を閉めて蒸らしたら親子丼ができるという神ワザ。
この“2段調理”は1人前程度をつくるのに適しています。学校の長期休みに子どもの分だけ昼食をつくる時や、パパが遅く帰ってきた時、リモートワークで1人でランチを食べる時など、意外と活用の場がありそうですね。
機能面だけでなく、コンパクト設計もポイント。幅が21.6㎝、奥行27.9㎝、高さ21㎝なので、置き場所も確保しやすいですよね。キッチンやカウンターテーブルなどにも置けて、操作部がすべて天面に配置されていて操作しやすいのもいいですね。
簡単におかずがつくれて、これまでの料理の負担をグッと軽くしてくれるアイテム。簡単なので中高生のお子さんなら自分で食事の支度ができそうですね。自動調理器に興味のある人や、炊飯器の買い替えを考えている人はチェックしてみてはいかがでしょうか。
公式HP:https://www.haier.com/jp/markets/jjt-r10a/
取材/岡部礼子