春は何かと忙しい毎日が続きますが、ほっと一息つきたいもの。さて、静岡県といえばコーヒーよりもお茶のイメージが強いと思いますが、近年ではこだわりのコーヒー店も増えています。県内ではほうじ茶とコーヒーの人気が高まるにつれ、その組み合わせで商品をつくるメーカーが急増しています。
その中でも注目なのが、エスプレッソマシン専用ほうじ茶。ほうじ茶そのものをエスプレッソのように楽しめたらという画期的なアイデアから、世界でも話題となっています。
このほうじ茶粉末は焙煎の強さからミルクとの相性を考えたうえで、セミオートの業務用エスプレッソマシンに対応したサイズにグラインドされています。マシンにほうじ茶粉末を10gセットすると、30ccほどの抽出されたほうじ茶エスプレッソが出来上がります。見た目にも美しいクレマがたち、味わいは濃厚でコクのあるほうじ茶です。
そのままでもブラックコーヒーのように深い味を楽しめますが、スチームミルクをいれるとマイルドな口当たりのほうじ茶ラテに。そこにシュガーを足せば子どもでも飲める優しい味わいになります。また、一般的なほうじ茶よりも焙煎の度合いを強めているのでカフェイン量が少なくなっていて、デカフェ志向の人にも喜ばれています。
このエスプレッソマシン専用ほうじ茶を使用したメニューが楽しめるお店はこちらです。
KANNON COFFEEのほうじ茶黒蜜ラテ(アイスまたはホット)¥500(税抜き)
※価格は大須店のもの、店舗によって異なります。
また、県内の女性の間では、コーヒーとほうじ茶を組み合わせて飲むことが、新しいティータイムの楽しみ方として広がり始めています。
ティータイムに気軽に飲めるようにと静岡市のお茶専門店がつくった、おしゃれパッケージのほうじ茶珈琲。おもてなしのときに出すと話題にもなり、女性の間で人気の商品です。ティーパックになっているので、手間なく淹れることができます。もともと、ほうじ茶は胃への負担が少なく、香ばしさが特徴のお茶です。そこにクセの強くないタイプの浅煎りコーヒーを合わせることにより、双方が邪魔をしない味に仕上がっています。コーヒー好きの人にはもちろんのこと、コーヒーの香りは好きだけれど苦みが苦手で飲めないという人からも人気を集めています。
色合いはほうじ茶そのものですが、味はコーヒーの奥深さがじんわりと口の中に広がり、後味にほんのりとほうじ茶が感じられます。すっきりとした口当たりなので、タルトやチョコレートなど洋風のデザートや、お弁当のあとに口をさっぱりさせたいときにもおすすめです。
また、コーヒーとカテキンの組み合わせはダイエットにも良いとされており、それはほうじ茶とコーヒーの組み合わせも例外ではありません。もともと、緑茶をはじめとした紅茶やほうじ茶には、ダイエット効果を促すカテキンが含まれています。そして、コーヒーにも同じ効果のあるクロロゲン酸が含まれているので、同時に飲むことで相乗効果が期待できるんです。また、ほうじ茶にはテアニンという心身をリラックスさせてくれる成分があるため、ストレスを感じた時や疲れているときにももってこいです! ちょっと疲れたな、思ったときに飲んでみてください。
【お問い合わせ先】
ほうじ茶珈琲(10P)¥1400(税抜き)/山梨商店(小売・通販店)
山梨商店(小売・通販店)https://www.rakuten.co.jp/babyleaf/
業務用エスプレッソマシン専用ほうじ茶/カネイ一言製茶株式会社
カネイ一言製茶株式会社http://www.hitokotoseicha.jp/
KANNON COFFEE(大須店、本山店、鎌倉店、松陰神社店) http://www.kannoncoffee.com/
取材・文/松下文香