味噌汁や和食の料理をつくる際、だしをとりたい気持ちはありつつも、「難しそう」「面倒そう」と思いがちな合わせだし。ですが、慣れさえすれば簡単で、顆粒だしより断然おいしいんです。体によく減塩にもなり、子どもの正しい味覚も育ちます。
本物のだしにしか出せないホッとする香りと旨み
上島亜紀さんがだしをひくようになったのは、旦那さまの実家で出されただしのきいたお吸い物を、子どもが「おいしくない!」と言って残したことがきっかけだそう。
「当時、顆粒だしに慣れてしまっていた息子は、本物のだしのおいしさがわからなかったのです。この出来事にショックを受け、子どもの味覚を育てるためにもだしをひくようになりました」と上島さん。
家ごはんが子どもの味のベースになります。 毎日でなくてもいいので、まずはお味噌汁から始めてみませんか?
合わせだしのひき方
材料(つくりやすい量)
- 水 2ℓ
- 昆布 1枚(約10㎝四方)
- かつお節(花がつお) 50g
【1】鍋に水と昆布を入れ、一晩つける(夏は冷蔵庫で保存します)。
【2】鍋を火にかけ、昆布の周りがフツフツしてきたら、かつお節を一度に入れる。再度周りがフツフツしてきたら火を止めて10分おく。
【3】ボウルに金属製のざるをのせ、キッチンペーパーを敷き、かつお節を濾して軽く絞る。
上島亜紀さん
料理家。食育アドバイザーやジュニア・アスリートフードマイスターの資格を持ち、幅広いレシピ提案で女性誌やメディアで活躍中。 『考えなくていい冷凍作りおき』(ナツメ社)など著書も多数。
撮影/安彦 幸枝 フードコーディネート/上島 亜紀 編集・文/梅津 有希子 WEB構成/長南 真理恵
Mart BOOKS
ファミレスよりおいしい 家ごはんの基本 より再構成