寒い季節になると恋しくなるスープ。なかでもポタージュスープはこっくりした味わいで冬にぴったりですが、いざ自分で作るとなると難しく感じる料理ではないでしょうか。そこで今回はMartをはじめさまざまな媒体で活躍する料理家・上島亜紀さんの著書『ファミレスよりおいしい 家ごはんの基本』からポタージュのレシピを3つご紹介。野菜のだしをふんだんに活用した、ワンランク上のレシピは必見です。
とろみ系スープは野菜のだしだけでおいしくなる
野菜がたっぷりとれるポタージュをよくつくるという上島さん。
「いも類やカリフラワーなどは、野菜だけで自然なとろみがつくのでおすすめです。市販のブイヨンやコンソメは手軽ですが、どの野菜でも同じような味になってしまうのが難点。代わりに、長ねぎやセロリ、バター、ローリエで風味をつけ、仕上げにスパイスやハーブを使うとワンランク上の味わいになります」(上島さん)
ポタージュレシピ【1】じゃがいものポタージュ
材料(つくりやすい量)
- じゃがいも(中) 3個
- 長ねぎ 1本
- セロリ 1本
- バター 30g
- ローリエ 1枚
- 牛乳 400~500㎖
- 塩・こしょう 各適量
- パセリ 適量
つくり方
- 長ねぎ、セロリは斜めに薄くスライス、じゃがいもは薄く輪切りにする。
- フライパンにバター、セロリ、長ねぎを入れ焦がさないように中火でしんなりするまで炒める。
- 2にじゃがいもを加え、バターが回ったら、ひたひたの水、ローリエ、塩小さじ1/2を加え加熱し、じゃがいもがやわらかくなるまで煮て火を止める。
- 3の粗熱が取れたらローリエを取り出し、フードプロセッサーでかく拌し、なめらかにする。
- 4を鍋に戻し、牛乳でのばし、塩・こしょうで味を調える。お好みでパセリをふる。
ポタージュは冷凍保存も可能
フードプロセッサーでピューレ状にした状態で、冷凍可能。いつでも手軽にポタージュが楽しめます。
ポタージュレシピ【2】にんじんのポタージュ
ご飯でとろみをつけた、ビタミンたっぷりのポタージュに、長ねぎ、セロリとバターでコクと風味をプラス。仕上げのシナモンがちょっとおしゃれで風味豊かなスープです。
材料(つくりやすい量)
- にんじん(中) 2本
- 長ねぎ 1本
- セロリ 1本
- バター 30g
- ご飯 大さじ2
- ローリエ 1枚
- 牛乳 400~500㎖
- 塩・こしょう 各適量
- シナモン 適宜
つくり方
- 長ねぎ、セロリは斜めに薄くスライス、にんじんは薄く輪切りにする。
- フライパンにバター、セロリ、長ねぎを入れ、焦がさないように中火でしんなりするまで炒める。
- 2ににんじんを加える。バターが回ったら、ひたひたの水、ご飯、ローリエ、塩小さじ1/2を加えて加熱し、にんじんがやわらかくなるまで煮て、火を止める。
- 3の粗熱が取れたらローリエを取り出し、フードプロセッサーでかく拌してなめらかにする。
- 4を鍋に戻し、牛乳でのばす。塩・こしょうで味を調え、お好みでシナモンをふりかける。
ポタージュレシピ【3】ブロッコリーのポタージュ
子どもでも飲みやすく、ブロッコリーの栄養を丸ごととれます。市販のブイヨンやコンソメの香りがしないので、仕上げにクミンをふりかけて、食欲をそそるスパイシーなポタージュに仕上げました。
材料(つくりやすい量)
- ブロッコリー 1個
- 長ねぎ 1本
- セロリ 1本
- バター 30g
- ご飯 大さじ2
- ローリエ 1枚
- 牛乳 400~500㎖
- 塩・こしょう 各適量
- クミンパウダー 適宜
つくり方
- 長ねぎ、セロリは斜めに薄くスライスする。ブロッコリーの房は、2房を取り置き、残りを縦にスライスする。ブロッコリーの茎は皮を厚めにむき、薄く輪切りにする。
- フライパンにバター、セロリ、長ねぎを入れ焦がさないようにしんなりするまで炒める。
- 2に、取り置きした以外のブロッコリーを加え、バターが回ったらひたひたの水、ご飯、ローリエ、塩小さじ1/2を加えて加熱。ブロッコリーがやわらかくなるまで煮て、火を止める。
- 3の粗熱が取れたらローリエを取り出し、フードプロセッサーでかく拌してなめらかにする。
- 4を鍋に戻し、牛乳でのばし、塩・こしょうで味を調える。残っていたブロッコリーを塩ゆでしてから粗みじん切りにし、器に盛ったスープにトッピングして、お好みでクミンをふりかける。
上島亜紀さん
料理家。食育アドバイザーやジュニア・アスリートフードマイスターの資格を持ち、幅広いレシピ提案で女性誌やメディアで活躍中。 『考えなくていい冷凍作りおき』(ナツメ社)など著書も多数。
撮影/安彦 幸枝 フードコーディネート/上島 亜紀 編集・文/梅津 有希子 WEB構成/長南 真理恵
Mart BOOKS
ファミレスよりおいしい 家ごはんの基本 より再構成