夏は冷たいお茶が美味しい季節。この時期は冷蔵庫で冷たいお茶をつくっておく、という人も多いのでは? 数あるお茶の中でも夏におすすめしたいのが、爽やかな緑色と香ばしい風味が一緒に楽しめる「水出し玄米茶」です。玄米茶は番茶といわれる比較的大きくて硬めの茶葉に高温で炒ったお米を混ぜたお茶で、熱湯で淹れることが一般的ですが、今回は暑い時期にぴったりの水出し玄米茶の楽しみ方をご紹介します!
玄米茶の中の白いポップコーンみたいなものってなに?
玄米茶のあられの原料はもち米。つくり手によってはうるち米を使用するところもあります。ある程度、ぬかを落として蒸した玄米を300度以上の高温で炒ってつくられます。ポップコーン状の玄米は「花」と呼ばれ、同じように高温で爆ざしたもの。香りよりも見た目の彩りとして使われます。
手軽で簡単!水出し玄米茶のつくり方
<用意するもの>
茶葉…15g
茶こし付きボトル(750mlのものを使用)
カラフェなどの容器
グラス…人数分
水…750cc
<つくり方>
ボトルに茶葉を15g入れ、水をそそぐ。
ボトルの中で茶葉が全体に舞うように上下に返す。
冷蔵庫で1~2時間置き、取り出したときに上下に返してかくはんさせたら完成。
出来上がってからボトルに茶葉が残ったままだと雑味が出やすいため、すぐに飲み切らない場合は別のボトルやカラフェなどに移し替えることをおすすめします。また、前日の夜につくって冷蔵庫に入れておけば、翌朝には出来上がりが楽しめます。
※日本茶は新鮮さが大事なので、完成から24時間以内には飲み切ることがベストです。
免疫力をアップさせたい人、デカフェ志向にも!
水出しの緑茶に多く抽出される「エピガロカテキン」という成分には免疫細胞の活性化作用が期待されています。そのため玄米茶に限らず、水出しの緑茶を1日2杯程度、2週間以上続けて飲むことがよいとされています。また、カフェインは熱湯には溶け出しやすいのですが、水出しならば熱湯の半分ほどの量になります。ちょっとカフェインが気になる、といった人でも楽しみやすい飲み方なんです。
おうちで楽しくつくれちゃう、あなただけのオリジナル玄米茶!
実は家庭でも自分だけのオリジナル玄米茶がつくれちゃうんです!
<用意するもの>
お好きな茶葉…適量(番茶がおすすめ)
玄米茶用のあられ…適量
お好きな茶缶(密封、遮光性のあるもの)
大きめの皿(黒や濃い色が見やすい)
茶さじまたはスプーン
茶葉とあられが一対一の割合になるように計り、皿にのせる。配分は好みでアレンジしてもOK!
こぼれないよう、ゆっくりと均一になるように混ぜ合わせていく。
混ぜ合わせたものをバランスよく茶缶に入れたら、完成! 淹れる際には配分が偏らないよう、あらかじめ茶缶の中で混ぜるなどして気を付けて。
ゆううつな対人ストレスにも。テアニンで癒されパワー補給!
水出しはお湯で淹れるときに比べ、ストレスの軽減が期待できる「テアニン」という成分が豊富に抽出されます。対人関係などでストレスを感じやすい人にはもってこい。冷たい水でつくった「水出し玄米茶」なら香ばしさとまろやかな甘みが、心も体もほっとさせてくれます。もちろん感じ方や効能には個人差はありますが、気楽に夏の癒しの一杯を楽しんでみてください!
文・撮影/松下文香
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