子どもとのお出かけスポットで買いたいかわいいお菓子缶5選【中田ぷうさん厳選】

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実は、テーマパークや動物園などで販売されているお菓子缶には、素敵なデザインがたくさんあるのをご存じでしょうか。お菓子缶研究家・中田ぷうさんの新刊『もっと素晴らしきお菓子缶の世界』にはそんなお菓子缶が多数掲載されています。その一部を厳選してご紹介。子どもとお出かけした際、帰りに立ち寄るギフトショップでぜひ見つけてみてくださいね。

「三鷹の森ジブリ美術館」のジブリ美術館オリジナル紋章クッキー

三鷹の森ジブリ美術館のお菓子缶
三鷹の森ジブリ美術館のお菓子缶裏側

缶底には 案内役のヤマネコが隠れています。見つけてあげて。

短編映画のフィルム缶をイメージ

『三鷹の森ジブリ美術館』内のミュージアムショップ『マンマユート』にて 2003 年に発売(現在はオンラインでも購入可能)。 20 年近く経った今でも定番土産として、不動の人気を誇ります。「エンボス加工が施されたジブリ美術館の紋章が、私の中では『ハウルの動く城』を思い起こさせます。実際は短編映画のフィルム缶をイメージし、美術館で流されている短編映画のオープニングに登場するキャラクターたちが缶のふちを取り囲んでいます。かわいいけれど美しい缶は、美術館のスタッフも食べ終わったあと捨てられないようで、裁縫箱に使ったり、配布物を入れたりして再利用しているそう」(中田さん)

【商品のお問い合わせ先】
三鷹の森ジブリ美術館(※予約制)
https://www.ghibli-museum.jp/

「ポーラ美術館」のクロード・モネ≪睡蓮≫缶入りクッキー

ポーラ美術館のお菓子缶

『睡蓮』の水面の広がりを缶でも味わえる

化粧品で知られるポーラ創業家 2 代目の故・鈴木常二氏の約 1 万点にのぼるコレクションを収蔵する『ポーラ美術館』。なかでも印象派絵画のコレクションは日本随一です。ゴッホやゴーギャンなど多くの画家たちに影響を与えた、印象派の巨匠クロード・モネ。あまりにも有名なモネの『睡蓮』ですが、睡蓮の池を描いた作品は約 200 点にものぼります。「この缶に用いられたのは、1907 年に描かれたもの。私が『ポーラ美術館』のお菓子缶に興味を持つきっかけとなった缶です。作品がふたの側面までプリントしてあるため、水面の広がりを缶でも味わうことができます」(中田さん)

【商品のお問い合わせ先】
ポーラ美術館
https://www.polamuseum.or.jp/

「東京都恩賜上野動物園」のパンダの缶入ベイクドクッキー

東京都恩賜上野動物園のお菓子缶

側面には親子のほほえましい姿が

1972 年、日中国交回復を記念しジャイアントパンダが初来園。そのため上野動物園と言えばパンダを連想する人も多いでしょう。 2017年 6 月 12 日には、ジャイアントパンダの子ども(シャンシャン)が誕生。しかしパンダはおよそ1年半~2年ほどで親元を離れ、単独で生活をするようになります。「親子で一緒にいる期間が限られているため、その微笑ましい姿を残しておこうと親子の姿を側面に採用しました」(中田さん)

【商品のお問い合わせ先】
東京都恩賜上野動物園
https://www.tokyo-zoo.net/zoo/ueno/

「ムーミンバレーパーク」のムーミンバレーパーク限定サブレ缶

ムーミンバレーパークのお菓子缶

モノクロの缶はかわいくておしゃれ

埼玉県飯能市、北欧の暮らしをテーマにしたライフスタイル施設『メッツァ』内にある、『ムーミン』の物語を追体験できる『ムーミンバレーパーク』。『ムーミン』のテーマパークは、本拠地のフィンランド以外ではここにしかありません。パーク内には、『はじまりの店』『ムーミン谷の売店』『リトルミイの店』『ポスティ』の 4 店舗があり、パーク限定のムーミングッズが揃います。「原作の雰囲気をそのままに。ムーミンコミックスの柄が描かれたモノクロの缶は、かわいいだけじゃなく、ちゃんとおしゃれです」(中田さん)

【商品のお問い合わせ先】
ムーミンバレーパーク
https://metsa-hanno.com/

「高知県立牧野植物園」の牧野スクウェア缶

高知県立牧野植物園のお菓子缶

18 種類のカラーバリエは圧巻

「日本の植物分類学の父」と言われ植物学者・牧野富太郎博士を顕彰する植物園。2023 年春には、博士をモデルにした NHK 連続テレビ小説『らんまん』が放送されるそう。「全 18 種類を揃えたカラーバリエは圧巻。明るく楽しくなるような色展開のなかでも、人気なのはブルー系。缶に描かれたシルエットはもちろん牧野博士で、博士の左上にある“くるくる巻き”は博士自身のサイン。「の」の字をくるくると巻いた、通称“くるくるまきの”と呼ばれるものです。グラフィックデザインは、園のデザイナーが担当。スマイルマークがプリントされたマーブルチョコレートが有名な高知の菓子メーカー「アンファン」の森本社長が請け負ったそう」(中田さん)

【商品のお問い合わせ先】
アンファン
http://www.enfant-un-reve.co.jp


中田ぷうさん
お菓子缶研究家・フードジャーナリスト。東京生まれ。大手出版社勤務後、2004 年にフリーランスに。祖父に買ってもらった「CHARMS(チャームス)」の缶をきっかけに、以来 47 年間、お菓子缶を偏愛するようになる。所有するお菓子缶の数は 1000 缶以上。今は亡き祖父の部屋をお菓子缶部屋として使用させてもらっている。
缶専用インスタグラム:@pu_nakata_tin


撮影/石田純子(光文社写真室) WEB構成/長南 真理恵

もっと素晴らしきお菓子缶の世界(光文社) より再構成

中田ぷうさん著「もっと素晴らしきお菓子缶の世界」

 

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