秋田発で話題となっているのが、しょうゆを使った、めずらしいスイーツ。秋田県内ではもちろん、お取り寄せでも大人気という「しょうゆスイーツ」の中から、秋田在住のTRIBE会員・眞坂さんにおすすめの3選を教えてもらいました。
老舗菓子店と醤油店とのコラボから生まれたスイーツ
今回眞坂さんが推薦するしょうゆスイーツは、「醤油まかろん」「醤油バウム」「醤油ろうる」の3つです。販売するのは秋田県の老舗菓子店「お菓子のくらた」さん。しょうゆと洋菓子というめずらしい組み合わせのスイーツを何種類も製造しているのはなぜか、取締役の倉田拓一さんに、しょうゆスイーツが生まれた経緯を聞きました。
「しょうゆスイーツのはじまりは、1996年から販売している『醤油そふとくりーむ』です。秋田県内で醤油や味噌などの販売をしている安藤醸造さんと弊社のコラボから生まれたスイーツでした。
安藤醸造さんと、お菓子のくらたは偶然にも創業が同じ1853年(嘉永6年)。前者は角館(佐竹北家所領)、後者は湯沢(佐竹南家領)内にて共に江戸時代よりそれぞれ秋田の大名家と関わりを持ってきたという経緯があります。
現在の社長同士が親交を深める中で、当時味噌を使ったスイーツはすでに全国にあったので、しょうゆを使って何かスイーツができないかと相談を受けて弊社が開発したのが『醤油そふとくりーむ』でした」
「最初は醤油味のソフトクリーム?と驚かれましたが、当時はSNS等もない中、食べたお客様の口コミから徐々においしさを分かっていただくようになりました。また、販売していたのが角館という観光地ということもあり、1日で1,800本を売り上げるまで成長しました。
醤油ろうる、醤油マカロン、醤油ばうむにつきましては『醤油そふとくりーむ』のヒットを受け、安藤醸造の醤油はもちろんのこと、秋田県産の小麦や卵など地産地消の原材料にこだわり、弊社が独自に開発していった商品です」
では、今回のおすすめ3選を一つずつ紹介していきます。
【1】醤油マカロン
醤油マカロン(30g)¥480
コロンとした形が愛らしい
卵白を泡立てたメレンゲに、安藤醸造の醤油を加え、ひとつひとつ手仕事で焼き上げたのが醤油マカロンです。
「ふんわり軽くて、コロンとした形がかわいらしいですよね。ふわっとくちどけが良く、口に入れた瞬間からしょうゆの香ばしさが広がります。想像以上にしっかりとしょうゆの味がするのに甘くて、この甘じょっぱさがたまらない!」(眞坂さん)
【2】醤油ばうむ
醤油バウム¥1,400
夏は冷やして食べるのおすすめ
秋田県産ネバリゴシ小麦、朝採り卵、再仕込み醤油など、秋田の食材にこだわり丹念に焼き上げた和風バウムクーヘンです。
「甘いだけでは飽きるので、しょうゆのちょっとした塩味がちょうどいい塩梅なんです。生地はとってもしっとりしていて、夏は冷やして食べても美味しいですよ」(眞坂さん)
【3】醤油ろうる
醤油ろうる¥1,720 ※冷蔵商品です
米粉を使った生地は、もちもち&ふんわり食感
秋田県産あきたこまち米粉を100%使用したもちもちのスポンジ生地と、生クリーム両方にしょうゆが入った、香ばしい和モダンのロールケーキ。
「スポンジ生地と生クリームで完全に洋菓子なのに、なぜか和菓子のようにも感じられるのがおもしろいです」(眞坂さん)
こちら、実際にお取り寄せした編集部スタッフにも大好評! ほのかなしょうゆ味があとをひきます。米粉を使ったスポンジは、もちもち、しっとり、ふんわりと、美味しい食感が3拍子そろっています。
もともとのお菓子が洗練されている上に、しょうゆを加える工夫が加えられた「お菓子のくらた」のしょうゆスイーツ。ハズレなしの美味しさがお取り寄せできますので、オンラインショップをチェックしてみてくださいね。
【お問い合わせ先】
お菓子のくらた http://www.okashinokurata.com/index.html
撮影/山下忠之 フードコーディネート/加藤彩子 取材・文/富田夏子