こんにちは!MartWEEKENDER、フォトグラファーのSOLAです。
冬の森の楽しみということで、過去2回に渡って、どんぐりや焚き火などを紹介してきましたが、山梨の冬アウトドアには、実は「水辺」の楽しみ方も。
今回は、山中湖へワカサギ釣りに出かけましょう!
「それ寒そう」「辛そう」と思ったあなた、安心してください。
昔は氷に穴を開けて寒空の下で釣っていたそうですが、近年は、快適なドーム船がたくさん浮かぶ、それが山中湖の冬の風物詩になっています。
ストーブでぬくぬくの船内で、テーブルに開いた穴から、糸だけ垂らして楽しむワカサギ釣り。小さい子がいても落ちる心配もないし、竿、仕掛け、エサなどの道具も全てレンタルできるので、手ぶらで気軽に楽しむことができます。
山中湖ってどこ? どんな湖?
山中湖は富士山の麓にある、富士五湖の中で最も大きくて(周囲14km)、逆に水深は一番浅い(一番深い所で13.5m)湖です。
湖面の標高は日本で3番目に高く、一帯は約1,000mの高原。
北海道のような気候で、夏は涼しく、冬は樹氷や富士山の絶景に出会える、都心からも身近なリゾートエリアです。
白鳥の湖のイメージ(オデット姫が出てきそうな白鳥の遊覧船)
現実(手を出すと噛まれるよ!注意)
冬の山中湖名物「ドーム船」
冬はワカサギ釣り用に、ドーム船の運航があります。このおかげで、昔のように氷上&寒空の下で寒い思いをしてワカサギを釣らなくてよくなったのです。
例年気候とワカサギの状況に合わせて営業されますが、シーズンは10月〜5月中頃まで。3月初旬が最盛期とのことです。
沖合への就航は、朝7時頃から15時くらいまで。途中から参加する人は、湖岸からドーム船まで、渡し船で送迎してもらえます。
いざ、ワカサギドーム船に乗船!
では、ワカサギドーム船の中までご案内。船内に入ると、風はないし、ストーブがあったかくて、とても快適です。トイレはもちろん、電子レンジ、給湯ポット、無料のコーヒー・お茶まで完備の船もあって、お弁当の持込みもOK。腰を据えてピクニック…いや、釣りができます。
各自、好きな釣り穴ブースを選んで仕掛けをスタンバイ。
暖かな船上から富士山を拝めるだけでテンションが上がります♡
仕掛けセットは、竿、リール、エサ、はさみ、ピンセット。そして穴。
最初に、船頭さんが仕掛けの扱いやエサの付け方、釣れるコツなどを丁寧に伝授してくれます。
短い竿に小さなリールで、子どもでも扱いやすい。
マウスみたいな電動リールを使っているおじさんも。動かすのは指先のみ。ワカサギ釣りがこんなにハイテクでスマートだったとは驚き!
How to ワカサギ釣り
①エサを針に付ける
エサは、時と場合によって変わるそうですが、この日は「紅サシ」。紅サシとは、ハエの幼虫である白サシを、食紅で赤く染めたもの。
このウニウニと動く紅サシと対面した時点でギブアップなママもいるかもだけど……、この子たちは噛んだり飛んだり怖いことは何もないので、仲良くしてください。
小さい子には難しい細かな作業なので、エサ付けはどうしても親がやることになります。ここは一つ、自分の限界を突破してがんばりましょう。エサの付け方しだいで釣果が変わります。
お尻側を針にちょんと掛けて、針先をしっかり出します。針にエサをつけたら、頭側をハサミで少しカットします(香りを出すため)。
↑ここも、苦手なママはなんとか耐えてください!
②仕掛けを穴から投入!
エサが付けられたら、いよいよ釣っていきましょう。
仕掛けが絡まないように注意しながら、おもりからそっと落としていきます。
糸がたるまないように、オモリが棚(湖底)まで着いたら、少し巻き上げてストッパーで留めると良いようです。
③ 誘う、あわせる
ワカサギ釣りの重要なポイントが「誘い」。
竿を上下させたり、止めたりして、エサにアクションをつけ、ワカサギを誘ったり、食べるタイミングを与えたりします。
竿先にコツンとかプルプルという手応え(あたり)を感じたら、すぐに「あわせ」を入れます。
「あわせ」とは、ちょんっと竿先を持ち上げるように動かすことで、針を魚の口にしっかりとかける動作です。
誘う・あたりを感じとる・あわせる。水面下のワカサギとの真剣勝負。
なかなかあたりのない時も、そりゃありますわな。 SOLA父の遺言「釣れても釣り。釣れんでも釣り」。待つ時間も味わいましょう。
小さなあたりを的確にとらえ、こまめにあわせていくことで……
キターーーーー!!!
魚がかかっている手応えと、水面下にキラッと魚影が見えたら、ドキドキは最高潮! でも慌てずに、リールを巻いて魚を上げます。
ピラピラピラ。すずなりに連なって上がってくるワカサギたち。
キラキラでピチピチ。
釣れ始めると、次から次へと、ひっきりなしにかかりました。
ワカサギ釣りの地味に嬉しいポイント「針が外しやすい」
釣りで(特に子連れの場合)ハードルになるのが「針が外れない問題」。
一般的な釣り針には返しがついているので、ひっかかってなかなか外れなかったり、深く飲み込んでいたり。その度に子どもに呼ばれるので、親は自分の釣りどころではありません。
その点、ワカサギは針を飲み込んでしまうことは少ないし、お口が柔らかいのか、専用の針外しツールに糸をかけるだけで、いとも簡単に外れちゃう! 魚をつかむ必要もなく、手を汚したくないママにとってもストレス大幅削減です。
オレンジの部分に糸針を差し込んで引くだけで……
スッと魚が外れてくれる!
外した魚は、水を張った桶の中にしばらく泳がせるもよし、氷を詰めたクーラーボックスの中に入れるもよし。
釣った魚を愛おしく見つめる。この日の釣果は、一人15〜20匹くらい!
母は、全体的には子どもたちのエサつけで忙しかったですが、合間にちょっと垂らしただけですぐに釣れたよ!
釣りたてを天ぷらにしてもらえる。サクサクで最高!
釣りを終えて、岸まで送ってもらい、駐車場でほっと一息ついていると、スタッフさんがさっき釣ったばかりのワカサギを天ぷらにして届けてくれます。
釣りたての新鮮さ、揚げたてサクサクの衣に、シンプルな塩味がたまらない! 普段はお魚苦手な娘も、スナックのようにパクパク完食。
釣りの後はこちらもおすすめ!水陸両用車「カババス」
乗り物好きな子も、そうでない子も、大人だって、興奮せずにはいられないアトラクションがこれ。水陸両用車「KABAバス」です。
停留場を出て、普通に道路を走ること5分、ビーチに入るとゆっくり進み、いざ!
湖に向かって直進。そのままザッバーーーーーーーッン!と豪快に水飛沫を上げて着水!! 歓声があがります。
その後はぷかぷかと水上観光、のんびりクルージング。
さらに、冬の山中湖といえば「ダイヤモンド富士」
10月中旬から2月末位まで、湖周辺の各所で、富士山頂に太陽が重なる「ダイヤモンド富士」が観測できます。
風がなく条件が良ければ、富士山が湖面に映る「逆さ富士」が、さらに運良く「逆さ富士」の頂上に夕日が沈む「Wダイヤモンド富士」が見られることも。
山中湖は、東京や横浜から約2時間程度と、アクセスがいいのも魅力です。高速バスや電車の他、マイカーなら東名高速と中央自動車道のどちらからでもOK。
夏だけでなく、冬の楽しみも満載の山中湖、ぜひ遊びにきてね!
バイバイ!
写真・文/SOLA
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