帰省や年始のご挨拶や、初めましてのお宅にお邪魔するときなどに持参することの多い手土産。せっかく渡すのであれば、他の人とかぶらないちょっといいものを選びたいですよね。そこで、トラベルライターとしても活躍している、Mart WEEKENDERの日色愛子さんにリサーチ。日本各地の珍しいものや一風変わったものなど、旅好きならではの商品を教えていただきました。今回は、寒い時季にもピッタリな日色さんイチオシの「お茶」を2品ご紹介!
日色さんが手土産を選ぶときのチェックポイント
日本全国、47都道府県の旅をあと少しで制覇という日色さん。さまざまな場所に旅をしている日色さんだからこそ、手土産として地方の商品を選ぶときには、いくつか基準にしているポイントがあるそうです。
「旅行に行くと、その土地の『いいもの』を探すことが好きな私。さまざまなものの中でも、歴史のあるものやその土地の名産、特に地名が商品名に入っているものに惹かれますね。友達への手土産として選ぶのであれば、見た目がかわいいかどうかが判断基準。親戚や親しい間柄の人へ贈る際には、味を重視して選ぶことが多いですね。手土産にする前に、必ず自分で食べてみて美味しいと思ったものを贈るようにしています。また、オンラインでも買えるものだと、贈った相手が商品を気に入ったときにリピートしやすいので、手土産の判断基準の中の必須項目ではないですが、チェックするようにしています」(日色さん)
兵庫県 神戸紅茶の「KOBE TASTING BOX」
1925年に兵庫県神戸市で創業した老舗紅茶メーカー「神戸紅茶」。日本では数少ない「紅茶鑑定士」が在籍しており、世界160か所以上の茶園から厳選した茶葉を買い付けています。その茶葉を日本の水に合わせてブレンドして製造した、高品質で香り高い紅茶が揃っています。
リーフタイプはもちろんのこと、ティーバッグやテトラパックタイプの商品、複数のフレーバーを少量ずつ楽しめるおためしセットなど、さまざまな商品が揃います。ギフトと一緒に、自分へのご褒美も選びたくなってしまうラインナップです。
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神戸紅茶で人気の「生紅茶(きこうちゃ)シリーズ」が全7種類入ったアソートパック。
「生紅茶」は「工場で出来上がったばかりの新鮮な味わいを届けたい」という思いからできたシリーズ。酸素を通さないハイバリヤーの特殊フィルムや脱酸素剤を使用し、酸化や劣化を防いだ新しいティーバッグが特徴。神戸紅茶でしか味わえないスペシャルな美味しさが楽しめます。
気になる7つのフレーバーのバリエーションは、イングリッシュブレックファスト、クイーンズハイランド、ロイヤルブレンド、アールグレイ、テイスターズブレンド、ロンドンブレックファスト、オレンジアールグレイとなっています。
ボックスの裏面には、それぞれの紅茶の淹れ方やペアリングにおすすめのスイーツの記載があるので、紅茶に詳しくない人でも美味しく楽しめます。
それぞれのフレーバーのティーバッグが、4パッグずつ入っています。
「シンプルなBOXの中に7色のティーバッグ。見た目もとてもかわいいので、おしゃれなもの好きな友達への手土産にもぴったり。紅茶の淹れ方や、それぞれの紅茶に合うおすすめのスイーツが書いてあるので、選ぶ楽しさも味わってもらえます。7種類も入っているので、紅茶の飲み比べをしても楽しいですね。家に友達が来るときのおもてなしとして用意しておくのも◎ 。自宅用に購入したときは、おすすめされていたスイーツと一緒に、おやつの時間に楽しみました」(日色さん)
石川県 丸八製茶場の「献上加賀棒茶」
石川県の加賀市に本社がある「丸八製茶場」。1863年、江戸時代に初代 丸谷八左衛門が茶業を始めたのが起源で、「献上加賀棒茶」を生み出し、石川県を代表するお茶として育て上げた老舗お茶メーカーです。
献上加賀棒茶の原料は、商品名にもある「棒」の部分。茶の樹の茎を使用してつくられている焙じ茶です。良質な茎を生産できる農家はごくわずか。その貴重な茎を原料とした、希少価値のあるお茶なんです。
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焙じ茶を好んで飲まれた昭和天皇にと、試行錯誤を重ねてつくった棒茶がこの「献上加賀棒茶」。澄みきった琥珀色が大きな特徴で、一番摘みの良質な茎を浅く焙じることでうま味を引き出しています。
温かいお湯ではもちろん、水出しも可能なので、季節を問わず楽しむことができます。
「献上加賀棒茶 60g 袋入 ¥972」も取り扱っています。
こちらはティーバッグタイプの「献上加賀棒茶 ティーバッグ 3g×12ヶ ¥756」。老舗の味をより気軽に楽しむことができます。
「私自身お茶が大好きなのですが、その中でも一番好きなのが焙じ茶。そのため、加賀に行った際にはぜひ立ち寄りたいと思っていたのが、丸八製茶場の本社・工場に併設されている実店舗の「実生」でした。工場で焙煎の様子を見学できたり、その場で淹れたてのお茶も楽しむこともできるんですよ。念願叶って初めて献上加賀棒茶を味わったときには、香りの良さと、苦味のない透き通るような美味しさに感動しました。美味しさはもちろんのこと、昭和天皇に献上していた由緒正しいお茶なので、目上の方への手土産にも最適です。その場合は缶入りの献上加賀棒茶を選びます。よりかしこまった場面用には化粧箱入りもおすすめです。また、両親をはじめとした、近しい親戚に贈る際や自宅用には袋入を購入して缶に詰め替えています」(日色さん)
どちらもその土地にしかない、とっておきの手土産ですが、オンラインショップで気軽に購入できるのがうれしいですよね。日本の良さを感じられる逸品を、ぜひ手土産として選んでみてはいかがでしょうか。
取材・文/西村絵津子