過去のブログで秋、冬、春と書かせていただいた私の食生活のベースとなっている「二十四節気」。今回は夏バージョンです。私は夏が大好き!体調的にも重だるい梅雨が明け、太陽のエネルギーに満ち溢れている夏はどんなに暑くてもウキウキしてしまいます。スーパーの野菜売り場で元気はつらつとした夏野菜を見ていると、生命のエネルギーみたいなものを感じてついつい買い物カゴにたくさんの夏野菜を入れてしまいます。
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ではではここから薬膳のお話。夏は「心」。夏は汗をたくさんかくので血液がドロドロになりやすく、心臓はドロドロ血液を流さないといけないので、フル稼働。夏の不調の原因は、心の高ぶりのせいと言われています。
心の高ぶりを抑えるために「苦味」「寒涼性」の食材に注目します。ゴーヤ・レタス・緑茶は苦味の食材。おくら・きゅうり・冬瓜・なす・スイカ・トマトは寒涼性の食材です。そう、まさに旬の食材。水分たっぷりでみずみずしく、ほてった体からスッと熱が引いていく感じがしますよね。
ゴーヤツナサラダ
塩揉みをしてさっとゆでたゴーヤを、ツナとマヨネーズで和えます。
揚げなすのサラダ
なすを高温で素揚げに。長ねぎは斜め薄切りにして水にさらして大根はおろします。
<ドレッシング>だし汁大さじ1、しょうゆ大さじ1、酢大さじ1、砂糖小さじ1、塩2つまみ、ゆずこしょう小さじ1/4
中でも瓜系はのどの渇きを潤し、汗とともに失われたミネラルの補給も期待できます。トマトやスイカ、きゅうりに塩をつけて食べるのは、美味しいだけではなく理に適った食べ方なのです。また生食できる食材が多いことで、加熱や水に溶けだしてしまうビタミンやミネラルを余すことなく摂れますよ。
この夏のおすすめはスイカジュース!昨年の夏からじわじわと人気が出てきた、タイのジュースです。原材料はスイカと塩。そこにお好みではちみつやガムシロップ、レモン汁を加えます。
つくり方は、種と皮を除いたスイカをハンドブレンダーやジューサーでジュースにするだけ。夏の暑いときのスイカジュースは美味しいだけではなく、暑さで失われた栄養素をスムーズに補うことができるので、塩分を足せばスポーツドリンクに引けを取らないそうです。食欲のない夏の朝にもぴったり!
材料は、スイカ200g、氷50g、レモン汁小さじ2、はちみつ小さじ1、塩2つまみ。
でも、いくら暑いからといって体を冷ましすぎるのもよくありません。特に胃腸は冷やすより温めたいところ。そこでしょうが・にんにく・しそ・梅干しの薬味の登場です。
夏野菜との相性もよく、爽やかな香りに食欲も出てきます。胃液の分泌も促進されます。これらは薬膳的には温性、または熱性なので少量取り入れるとバランスが整うので、夏野菜の料理のときは積極的に加えるといいですよ。
夏野菜の香味野菜和え
夏野菜を揚げ焼きにし、にんにく・しょうが・長ねぎはみじん切りに。漬けだれ(しょうゆ大さじ3、みりん大さじ2、砂糖大さじ1、酢大さじ1、鷹の爪適宜)に漬け込み、冷蔵庫でよく冷やします。
ドライカレー
夏野菜を刻んで、にんにく・しょうがを入れてつくります。
アジのさんが焼き
旬のアジを包丁でたたき、しょうが・みょうが・小ねぎを加え、味噌で味つけし、まとめてしそで包んで焼きます。
暑いからといって冷たいジュースを飲んでも胃腸が冷やされるだけで、体のほてりは冷めません。夏野菜を取り入れて、心の負担を減らし、体調管理をしていきたいですね!
取材・文/滝野香織
滝野香織
管理栄養士
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